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OTに聴く曲5選

(O) One & only のものを (T) 大切に守るときに聴く曲。あるいは、(O) One album なので (T) 重宝しながら聴く曲

今回はちょっと変わり種、公式アルバムがわずか一枚のアーティストにフォーカスしましょう。ぼく的にはとても好みの音楽で、できればもっと作品を聴きたいのですが、もしかすると一枚しかないという認識が逆にそう思わせているのかもしれません。すでに解散したり、企画モノの単発プロジェクトだったり、と Only One album の理由はさまざまです。いずれも、ぼくの所蔵アルバムからの 5曲です。


☆Pajure☆

Title             Parjure
Artist           Onze H30
Album       「Onze H30」2008
Comment フランスのエレクトロニック&アヴァン・ポップのユニット。エスプリの効いた女性ヴォーカルとアコーディオンの絡みがいかにもフランスっぽいです。ギターもけっこうオルタナでOK。この手のサウンドってぼくのツボなのですが、その後の情報がさっぱり。

☆Caprice No.24☆

Title             Caprice No.24
Artist           Bernhard Jobsky + B.P.O etc
Album       「Einstein In Eden」1981
Comment 80年代初頭の謎の一枚。ベルンハルト・ジョブスキーという人物が Berlin Philharmonic Orchestra をフィーチャーした、クラウト (電子音楽) + クラシック + ジャズファンク、の実験的作品です。当時としては型破り。ですが、P.Glassの「Einstein On The Beach」とは関係なさそう。

☆Klavierregen☆

Title             Klavierregen
Artist           Zazie Von Einem Anderen Stern
Album       「Regen : Tropfen」2010
Comment この長ったらしいソロ・ユニット名はドイツ語で「惑星から来たザジ」だそうです。私小説的という意味で、本作ほど文学的なアルバムも稀有でしょう。廊下の足音、隣室のひそひそ話、雨音、壊れかけのピアノ。生活音を切り取った思春期少女の心象風景的コラージュ

☆Epicure☆

Title             Epicure
Artist           Skywhale
Album       「The World At Mind's End」1977
Comment Skywhale はカンタベリー派のプログレ・バンド。ぼくのなかでは Gilgamesh と双璧をなす、聴き易いメロディ寄りのジャズ・ロックでしょうか。当然、本盤はバンドの唯一作。高校時代から変わらず大切に聴いていますが、やはり70年代の人力テクは安定感抜群です。

☆Dance Elena☆

Title             Dance Elena
Artist           Troot
Album       「Constance And The Waiting」2018
Comment 米国人ピアニスト Tim Root を中心に世界の気鋭ミュージシャン 10名が集まったプログレ・プロジェクトのデビュー盤。クラシカルなクリムゾンとも言えるアヴァン・ジャズが堪能できます。覆面っぽい活動で、次作が待ち遠しい。現時点で作品リリースはまだ一枚だけです。

いかがでしょうか、いずれもなかなかのクオリティーだと思いませんか。そこに希少価値 (公式アルバム一枚だけ) が加わると、リスナーの思い入れもグッと 3 割増しになるのは仕方ないですね。唯一無二とは言わないまでも、とりわけ代替が効かない作品は、もう秘蔵盤として誰にも教えたくない、なんて心理にもなります。上記アルバムでは「Einstein In Eden」Onze H30Zazie がそうかもしれません。

ぼくの Spotify プレイリストには最低 20曲が必要なので、今回のアーティストにはプロパーがありません。代わりに企画モノを添付しますね。

それでは、また。
See you soon on note (on Spotify).






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