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子供の時は

子供の時は、間違いをすることが普通で、それに気付いたら謝って、それで終わることができていた。

だけど、大人になると、だんだん間違いをしなくなる。だから、間違えた時、どうすればいいかわからなくなる。

どうやって直せばいいかわからなくなる。
細い金が絡まって取れなくなるネックレスのように。一度すれ違えば二度と交わらない線のように。

大人の間違いは子供の間違いほど単純ではなくて、もっと複雑で重い。
だから謝っても許されるのか、本当に謝るべきなのか、謝る前に悩んでしまって、大人はだんだん謝らなくなる。

子供は、仲違いをした時、喧嘩をした時、相手に悪いことをした時、解決する方法を一つしか知らない。「謝る」ということだけ。

「謝る」ことが、自分の心からの相手への誠意を見せる、唯一の方法だと、小さな頃に教えられたはずなのに、いつの間にか頑固になってしまった。

だけど大人は、いろんな方法で、何とか謝らずに逃げようとする。お金を渡したり、姿を消したり、誰かに責任を押し付けたりする。
そういうことをしていても、本当の解決にはならないのに。

謝ることにハードルを設けずに、素直に「ごめん」と言える人間でありたい。

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