子どもの頃(運動会)のこと
私は子どもの頃から泣き虫だった。
泣くたびに周りの大人に怒られた。
泣くと怒られる。
それは私の中で決まり事になっていた。
話は変わるが、運動会が大嫌いだ。
かけっこがあるからだ。
かけっこは毎年ビリだった。
ビリなのが嫌で泣いていた。
悔しいのか、ビリだと目立つから嫌なのか、それは分からなかった。
泣く度に、大人にも周りの子どもにも怒られた。
「また泣くー」
「泣いてもしょうがないじゃん」
的な言われ方をされたかな。
とにかく、泣く=悪い事なんだよな。
極めつけは、閉会式で校長先生にあいさつで責められた事。
「かけっこで最下位になったからといって、理由も無いのに泣く児童がいる。たいした理由も無いのに。」的な事をわざわざマイクで
全校児童、保護者に向けて言ってくれちゃったのよね。
あの時は怖かったなぁ。
それからクラスメイトにからかわれるきっかけにもなったし、今思えば、何故あれが問題にならなかったのか不思議なくらいだが、
「泣く」という自分でコントロール出来ない事について怒られてもどうしようもないので、その時は皆の視線を避ける為にうつむくしか出来なかった。
帰ってから親にも怒られた。
父に「何故泣いたんだ」と聞かれた。
私は「悔しいから」と言おうとして躊躇した。だって、悔しいから泣くのは、全児童に晒されるくらいの超悪い事だからだ。
だから私は、嘘をついた。
「首が痛かったから」と。
そしたら、また怒られた。
「何で嘘をつくんだ。最低だ。悔しいからと言えば褒めてあげたのに。」
当時はこれを聞いて、自分は間違えたのかと思ったが、今はフン、嘘こけバーカと思う。
本当に褒めたかったら「本当にそうか?悔しかったからじゃないのか?」と気持ちの確認をするはずだろ。
この時の自分の気持ちを想像する。
叱られた恐怖、気持ちを聞いてもらえない寂しさ、自分なんて、という絶望感。
ああ、辛かったなぁ。
しみじみと思う。
そんな日を乗り越えて今を生きているなんて、こんな素晴らしい事はない。
さて、カウンセリング終了。
買い物でも行こうかな。
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