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DB悟空が孫のパンの存在を忘れていた程度の描写が過度な賛否を集めるこの時代に。

孫を忘れる悟空なんて、スルー案件よ?

※バードスタジオ 鳥山明 とよたろう 集英社                           
東映アニメーションより引用

当記事を読む前に、先ずは、上記コマをご覧下さいませw

これは、現在Vジャンプで連載中の《ドラゴンボール超》の1ページです。

《え?ドラゴンボールまだやってるの!?鳥山先生、先日お亡くなりになったやん!?》

という方もいらっしゃるでしょうから、一応補足しておきますと、この作品は、生前の鳥山明先生が原作・原案に関わる正式な、ドラゴンボールの《続編》と言って良い内容で、絵も、鳥山明先生が画力を認めたとよたろう先生が描いており、僕ら、ドラゴンボール目当てに毎週ジャンプを購入していた世代が読んでも、余裕で面白いクオリティです。

ま、そりゃ鳥山先生が原作原案で指摘やアドバイスを入れているであろう《ドラゴンボール》の名が付く作品が、面白くないわけがないんですがw

ただ、先生亡き今後、作品はどうなるのか、継続するなら、作品の物語のクオリティは維持されるのか等《何せ鳥山明は唯一無二、比類なき天才ですから》読者が案じていた矢先、タイムリーなことにこの話題ですわよ。

祖父が孫の存在を忘れるwww

確かにね、大概の祖父母にとって、孫というのは目にいれても痛くない存在かもしれません。でも、別にそうでもない実例も山ほどありますからね。だって、親がしつけを怠ったがために、可愛げの欠片もない孫も世の中には無数に存在しますし《やっぱり孫より娘や息子が可愛い》ってケースもある。

つまりは、別に

《等しく祖父母というものは、孫という存在を溺愛しなくてはならない》

な~んてことは、全くないわけです。
そもそもいつの時代も、子を捨てる親や親を捨てる子が一定数存在するのは、人間社会の現実。生活が苦しければ、もうそこには薄情も不謹慎もクソもなく、人間とは不完全な、その程度の生き物なのです。本来は、線が濃く、太くなるべき相関図の繋がりに対して、情愛が薄い、なんて実例は、枚挙に暇がないわけでね。

しかもこれ漫画の話で、更にいえば、戦闘民族サイヤ人の、《あの》孫悟空のことですからねwww

そう、僕ら昭和世代の知るカカロット《悟空》は、孫の存在なんて忘れて当たり前なんですよ。
何せ彼は戦闘民族、彼の《血》にとって1番優先されるのは、強い奴と戦うことなんですから。
だからといって薄情というわけでは全くなくて、それどころか悟空ほど、命懸けで他人を助けてきた人はいないわけです。
《今の日本に血縁関係のない友人を命懸けで助けられる社会人なんて、まず存在しませんw》

要はこの件は、年がら年中戦闘やら修行に明け暮れている悟空の、無邪気な天然。

初期からドラゴンボールを愛読する昭和世代からしたら、完全なる《スルー案件》ですわね。

ところが。

この《漫画の話》《戦闘民族サイヤ人の話》《しかもド天然・孫悟空の話》に対して、

《悟空がパンの存在を忘れるわけねぇだろ!ふざけんな!》

などと難癖をつける、救いようのない大バ◯者が、この時代には山ほどいるわけですwww

コンプライアンスとハラスメントと不謹慎が放し飼いにされている時代

※Vジャンプより抜粋

てなわけで、上記とよたろう先生の補足を読むまでもなく、当然、この《ド忘れ設定》は鳥山明先生の発案でしょう。
ってか、こういう批判をしてる近視眼な輩は、本当にちゃんとドラゴンボールを読んだことがあるんでしょうか?

悟空は、自分の嫁を、危うく殺しかけたことがあるほどのウッカリさんですw

※バードスタジオ 鳥山明 少年ジャンプ 集英社より抜粋

孫悟空という人の愛はでかすぎて、それに伴い、1つ1つの編み目も大きいのです。

だから、抜けも多いのですw

そして、そんな悟空の本質は本来、読者が作品を通じて認識、理解するものです。こうやってわざわざ説明することを、昭和的にはこう言います。

《野暮だね》

何より、鳥山明という人は、アラレちゃんにウンチをつつかせたり、パトカー破壊を趣味にさせたり、地球を割らせたりと、基本ギャグ漫画家ですから。

そこだけを切り取って批判するのもそうだけど、ギャグ漫画のネタで怒るとか、ほんと、大概にしようぜ・・・と、筆者はぶっちゃけ、かなり呆れを覚えた次第です。

成熟した大人の皆様、この日本の現状に、侘しい気持ちになりませんか?

確かに令和には、コンプラやハラスメントや不謹慎のおかげで、自己の権利を守れるようになった風潮があります。それは、凄く良いことだと思う。

でも、あまりに小さくまとまるのも問題。

筆者は先日、娘と、人気のいない公園で、ブランコを使用して《座って飛ばす靴飛ばし》をしていたんですが、たまたま娘の同級生が2人来ましてね。

友達3人で勝負をさせたら、これが異様に盛り上がりまして、

《こんな面白い遊びはじめて!》

と、友達2人に絶賛されて、ふと気付いたんです。

《なるほど・・・。もう、靴や靴下が汚れる、とか、誰かに当たると危険、とか、この遊びはこの時代にそぐわないんだなぁ・・・》

そんなん言うたら、秘密基地作って、両陣営に分かれての泥だんご合戦とか、もっとおもろい遊び、山ほどあるで、君たち!www

・・・とか思いつつ、何も言いませんでした。

ブランコ靴飛ばし程度の遊びが絶賛され、悟空が孫を忘れることが、過剰に賛否される時代。

昭和が良かったかな、僕にはwww

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