寝言は起きて言う

寝言は起きて言う

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満員電車にて

満員電車に揺られる。 物のように詰め込まれ、人間でなくなる。 運ばれる物資であるためそこに感情はなく、一度乗りさえすれば自動で目的地に着く。思考を放棄できる楽さが心地よい。 今ここで電車だけを透明化したら大勢の人がすごい速さで平行移動しているの、ちょっと笑える。

    • 身を粉にする

      カラオケの画面に表示された歌詞に「身を粉にする」とあった 粉々になるくらい努力する よく考えたら面白い言葉 「命を削る」と「身を削る」もこれとなんだか似ている 削った命や身体の削りカスが「身を粉にする」の粉なのかな めちゃくちゃ努力した結果、命が燃え尽きて火葬された時の灰かな(急に怖っ)

      • 犬かわいい

        犬へ いつも可愛くてありがとう 口の周りもしゃもしゃでありがとう 寝てる時にベロが出ててありがとう ブーブー言ってくれてありがとう 肉球香ばしくてありがとう フワフワでありがとう 一生懸命話を聞いてくれてありがとう 布団に入ってきてくれてありがとう 帰宅したら飛び込んできてくれてありがとう だいすき ずっと一緒だよ

        • おとな玉ねぎ

          高校の同級生が母校の教師になる。 ずっと先生は"先生"という生き物だと思っていたが、大人になるにつれ、先生もただの人間だったのだと知る。 大人になるにつれて現実が現実味を増す。将来の夢の"ガチ"感が強まって、気軽に夢を語れないし、そもそもそんなもの思いつかない。 身体の芯の部分には子供の頃の自分がいて、その上に知識や経験がペラペラ巻き付いているだけ。根っこは何も変わっていない。皮だけ分厚い玉ねぎ。 自分以外の人生だったら絶対上手くやれるのに。 自分の人生は荷が重い。なぜ

          いつから変なおじさん?

          学校から家に帰るためのバスロータリーには変な人が多い。前回に引き続き、これは私が高校生の頃の話である。 当時受験生であった私は、英単語帳を読みながら登下校を行っていた。 ある日の学校の帰り道、まだバスが来るまでしばらく時間があったため、バス停のベンチに腰掛け、いつものように単語帳を開いていた。 しばらくすると、1人の男性(おじさん)が私の隣に座った。近くのスーパーの惣菜コーナーに売っている、卵で包まれた焼きそばの入った容器を手に持っていた。 おじさんは、私の顔と単語帳との間に

          いつから変なおじさん?

          じゃり

          今日も今日とて眠れない。窓の外から新聞配達の音が聞こえて来たことさえ、とうの昔に感じる。朝6時。 薄目でスマホをいじりながら、連想ゲームのように思考していく。寝れないな、お酒飲み過ぎたな、お酒、ブドウ糖、、そういえば最初のnoteに頭の中が砂糖でじゃりじゃりって書いたな、、頭じゃりじゃり、、、はっ! ここで高校生の時のある出来事を思い出した。 高校生のある日、いつものように早起きし(この頃の自分はすごいなあ)、頭を少し動かした時だった。 じゃり。 ん?もう一度頭を動かす

          記録としての

          私はずっと思考している。考えすぎている葦だと思う。思考度をコンター図で視覚化できるとすれば、私の脳は真っ赤だと思う。他人がどのくらい思考しているかなんて知る由もないけど。 小説を読むと、読み終わった数時間、ものによっては数日はその小説の世界に居座ってしまう。私の動作に合わせて、頭の中で小説内の語り口調をまねたナレーションが流れる。映像よりも文章の方が生々しくて、引き込む力が強いと思う。 小学校で配られた1枚のプリント。野原の絵が描いてあり、「この絵を見て物語を考えましょう