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じゃり

今日も今日とて眠れない。窓の外から新聞配達の音が聞こえて来たことさえ、とうの昔に感じる。朝6時。

薄目でスマホをいじりながら、連想ゲームのように思考していく。寝れないな、お酒飲み過ぎたな、お酒、ブドウ糖、、そういえば最初のnoteに頭の中が砂糖でじゃりじゃりって書いたな、、頭じゃりじゃり、、、はっ!

ここで高校生の時のある出来事を思い出した。

高校生のある日、いつものように早起きし(この頃の自分はすごいなあ)、頭を少し動かした時だった。
じゃり。
ん?もう一度頭を動かす。
じゃり。
頭を動かすたびに、脳の一部に砂が入っているような感覚と共に音が聞こえた。しかし、当時の私は起きて10分で家を出るのが日課だったため、家を出て満員電車に詰め込まれてもまだ寝ぼけているのが普通であり、この症状が夢か現かよく分かっていなかった。高校の最寄駅で友達と待ち合わせ、話しているうちにようやく目を覚ます。やっぱりこれ、現実だ。私の脳、じゃりじゃり言ってる。友達に音が聞こえるか尋ねたが、この音は自分にしか聞こえていないようだった。
「頭 砂が入ってる」「頭 じゃりじゃりする」というアホそうなワードで検索してみたが、自分と同じ症状は見つけられなかった。"耳鳴り"という検索結果も出たが、耳鳴りのような架空の音ではなく、確かにじゃりじゃりとした実感があったのだ。その次の日も、頭を動かすたびにじゃりじゃりした。そしてさらにその次の日、突然治った。

砂抜きされてないアサリの気分で楽しかった。
あれはなんだったんだろう

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