見出し画像

1人になりたいと思ったのに

僕はつくづく人間関係が下手くそだなあって思う。周りからよく距離感が遠いって思われていると思う。

たしかに僕は超内向型の人間なので人と積極的に関わることはほとんどない。1人で静かに暮らすことを選んでしまいがちだ。

だから友達からも「あいつからは全然遊びに誘ってこないやん」って陰で言われている可能性も高い。

ごめん、せっかくこんな社交性が全然ないやつと友達になってくれたのに。




でも最近は、1人になりたいのは傷つくのを恐れているからじゃないかなって思い始めた。傷つくことを言われたりいじられたりするのを避けたいだけじゃないかなって。

人と関われば相手につい嫌なことを言われてしまうことはあるし、自分も気づかないうちに相手を傷つけていると思う。煩わしいことも増えるだろう。

1人になればめんどくさいことはたしかに少なくなる。ムカつくこともほとんどない。

しかし、そのかわりに喜びを感じることも少なくなる。これまでを振り返っても嬉し泣きしているのは誰かが僕の周りにいたときだった。




そうとわかっているはずなのに、僕は1人で過ごす時間をとってしまいがちだ。昨日の休日もそうだった。

休日の前日はとても楽しそうな予感がするのだ。明日は1人で自由に好きなことをやりまくるぞって。

でも、いざ1人で休日を過ごし始めると虚しさと寂しさを感じ始める。昨日あれだけ1人でやりたいと思っていたことに魅力を感じなくなる。

そして友達のことが思い起こされる。今なにしてるんだろうって。

なにもしなくていいからただ僕のそばにいてほしいなって思う。

ごめん、自分が1人で過ごしたいって言ったのに無責任だよね。





そんな休日の翌日である今日にこの文章を書いている。今日もまた1人で過ごす時間がほとんどだった。

大学内で友達とたまたま会って会話したけど、僕の研究室は理論系なので人と関わることも結構少ない。実験系と違ってどこでも研究ができるから。

1人で過ごす時間が欲しいからっていうのも理論系の研究室を選んだ理由に入っていると思う。

そういう回避的な理由を選んだ自分が嫌になる。傷つくことを恐れずもっといろんな人と関わっていけよって思っても、どうしても気楽な1人の時間を優先してしまう自分。

この気質を変えるのは、なかなか難しいのかな。人と積極的に関わろうと頑張った時期もあったけど、1週間ぐらいで限界がきてまた元に戻っちゃった。

そういえば僕の父もかなり内向的な性格(たぶん僕以上に)なんだけど、それも関係しているのかもしれない。遺伝のせいにはしたくないけど。

でも幸いに文章を書くことは1人でもできることだった。

1人で過ごす時間が多いから書くために使える時間は自然と増える。

波が立たないような日常を送っている僕だけどそんな自分の書く文章が、誰かに届いてくれると嬉しいな。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?