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自分で書いたことを実践するのは、むずいっす

内定式に行ってきた。

本社は神戸にあるので、昨日、近くのビジネスホテルに泊まっていた。

ホテルに到着してから寝るまで、ソワソワしていた。緊張で。

内定式が終わった後、昼食会が予定されていたのだが、この昼食会のことで緊張していたのだ。


というのも僕は昔から、ご飯を食べながら雑談するというのが苦手。

嫌いとかじゃなくて、「どうしよどうしよ」ってあたふたしてしまう。


その理由は3つあって、

  • 会話に入ろうとしても、「これ言っちゃあ、まずいかな」と引っ込んでしまい、結局入れずじまい。

  • 「会話を広げられなかったらどうしよ」という不安で、質問ができない。

  • 頭が真っ白になって、そもそも言葉が浮かんでこない。


この3つがローテーションし、口数が少なくなる。

でもリアクションは取れるので、頷いたり笑ったりして、その場に何とか溶け込む。もちろん、無理してリアクションしているわけではありません。 

そんな生存戦略で、ここまで生きてきた。回数を重ねても苦手意識をは拭えず、毎回緊張する。

今回の内定式も御多分に洩れず、始まる前から表情が硬かった。



ここで思い出した。

過去に自分で、会話における不安対策の記事を書いてたじゃないか。

今こそ、この記事の出番だ。ブルペンでずっと肩を温めている場合じゃないぞ。おい!このピンチを救援する絶好の場面だ。


記事の内容を、頭の中で思い出す。読んでもらったらわかると思うが、ふざけた内容の記事だ。

自分がボールになったつもりで会話を弾ませようなんて、バカバカらしくて解決策になっていない。

だが、このバカバカらしさゆえ、緊張がほぐれることはたしかだ。これなら、リラックスして昼食会に臨めるぞー。



内定式が終わり、いざ鬼門の昼食会へ。

人事の方に「今日の昼食会は誰が来られるのですか?」と尋ねる。

「社長と役員が来ますよ」

なっ、何ー。大きい会社ではないから、お偉いさんは同席すると思っていたが、まさか社長さんも来るのか。緊張でそわそわしてきたぞ。


一同、本社近くにある昼食会場へ歩いて向かう。

懐石料理の店に案内され、部屋にぞろぞろと入っていく。掘りごたつ式のテーブル。奥から順番に座っていく。

自分も座ろうとした時に、あることに気づいた。

このままいくと、社長と向かい合う席に自分が座ることになるぞ。

ブルブル。足が震えてきた。そして実際に、社長と向かう合う席になった。


め、目力がすごい。瞳の奥を射抜くような視線。

これが社長の風格か。がちがち。

もうその瞬間には、自分の記事の内容なんて頭から弾け飛んで、綺麗さっぱりなくなっていた。

・・・

いつもと同じように、いやそれ以上に緊張して、食べた料理の味もよく覚えていないまま、昼食会をあとにしたのであった。



自分で書いた記事の内容であっても、実践するのは難しいね

まだまだ会話不安との闘いは続くのであった。


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