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毎日はfor文で回っている。
母が小学校の先生をしており、今の小学校ではプログラミングが義務教育に組み込まれていることを知った。それまでプログラミングと無縁だった母は、新しく勉強することが急に増えて、大変そうな様子だった。
僕も大学に入ってから初めてプログラミングに触れ、初学者が一番最初に書く「Hello,world!」を表示させた。今では研究のため、長いコードを書けるようになったし、ある程度複雑な計算もできるようになった。慣れれば難しくないけど、初めのうちは骨が折れたなぁ。
今の小学生は早い段階で、算数みたいにプログラミングに慣れていると思うと、時代の大きな流れを感じる。
GAFAに代表されるように、現代社会はITが世界を牛耳っている感がある。それに合わせて、日本もプログラミング教育に力を入れ始めたのだと思う。ただ、IT革命の後に、また新たな技術革命が起きて、ITではないものが世界を席巻する可能性もある。
前置きが長くなったが、プログラミング学習の序盤あたりで、for文というものが登場する。
このfor文とは簡単に言えば、繰り返しを実行する文。forループと言ったりもする。例えば、こんな感じに。言語はPythonにする。
for i in range(3):
print("大事なことなので3回書きます")
すると、実行結果は
大事なことなので3回書きます
大事なことなので3回書きます
大事なことなので3回書きます
となる。
このように、「大事なことなので3回書きます」を3回繰り返して、表示することができる。
for文を使って、1から100までの足し算も行える。
total = 0
for i in range(1, 101):
total += i
print("1から100までの合計は:", total)
計算結果は
1から100までの合計は: 5050
for文はこのように、数値計算にも応用できる。便利でしょ。
ここからやっと本題に入るが、日常生活もこのfor文を使って書けるなって、思ったのだ。
私たちは習慣化された毎日を送っているわけで、これはfor文と見ることができる。僕の最近の1日の例だけど、こんな風にコードを使って書ける。大学院を卒業するまでの日数をnとした。
for i in range(n):
"8:00 起床"
"8:30 朝食"
"9:00 大学に行く"
"9:15 文章を書く"
"10:30 研究室に行く"
・
・
・
"20:30 帰宅"
"21:00 自由時間"
"21:30 お風呂"
"22:00 自由時間"
"0:00 就寝"
研究室に行ってから帰宅するまでの間の予定は、その日によって変わるが、だいたいこんな感じの日課。
もちろん、毎日がこのようになるわけではなく、風変わりな予定が入ることもある。だけど、平均化すると、毎日似たような日々を送っている。なので、この日常生活をfor文化することを、読者様にはまず受け入れていただきたい。
それを踏まえたうえで。習慣化して行っているあることを、別のものに変えることを考える。例えば、お風呂に上がってから寝るまでの自由時間のところ。
何となく惰性で費やしてたスマホをさわる時間を、読書する時間にあててみることにする。夜寝る前にYouTubeを見ていたのなら、それを小説を読む時間に変えてみる。
僕の個人的な経験だけど、こうすることで睡眠の質が高くなり、翌日のコンディションがすこぶるいい。読書には、リラックス効果とストレス解消の効果があるのだと思う。この効果を反映し、コンディションを+1する演算を入れる。
for i in range(n):
"8:00 起床"
"8:30 朝食"
"9:00 大学に行く"
"9:15 文章を書く"
"10:30 研究室に行く"
・
・
・
"20:30 帰宅"
"21:00 自由時間"
"21:30 お風呂"
"22:00 小説を読む"
コンディション = コンディション + 1
"0:00 就寝"
逆に寝る間にスマホをいじってしまうと、ブルーライトのせいなのか、睡眠の質が落ちる。翌日、気持ちよく目覚められない。なのでこの場合、コンディションを-1する演算を入れる
for i in range(n):
"8:00 起床"
"8:30 朝食"
"9:00 大学に行く"
"9:15 文章を書く"
"10:30 研究室に行く"
・
・
・
"20:30 帰宅"
"21:00 自由時間"
"21:30 お風呂"
"22:00 YouTubeを見る"
コンディション = コンディション - 1
"0:00 就寝"
実際に、去年の12月下旬あたりから、寝る前にYouTubeを見ることを完全にやめ、その時間を小説を読むことにあててみた。上で書いたコードと同じことを、やってみたのだ。
そしたら次の日。コンディションが良いので、やるべきことがはかどり、寝る前にスマホをいじっていた時よりも、1日の充実感が高かった。
そして、充実した時間を送ったので、その余裕からなのか、早めに布団に入ってゆっくり読書しようと思えるようになる。そして、また読書のリラックス効果により、コンディションが+1される。この正のループ。
これは理想化されすぎている。急にやらないといけないことが出てきたり、夜遅くまで予定が入って、読書する時間がしっかりと取れない日もある。単に、なかなか寝付けなかったりすることだってある。
けれど、大体の日において、この理想のforループを実行することは可能だと思う。
なので僕は、受動的にスマホをいじる時間を、読書する時間に変えることに決めた。YouTubeやXなどを見ることをきっぱりやめて、その分の空いた時間で小説を読むことにした。
スティーブン・キングの「作家を志すなら、何はともあれ、よく読みよく書くことである。そこで自分自身を教え込むことが何にもまして貴重な成果を生む」の教え通り、読む時間をしっかりとることにした。
YouTubeやXなどのSNSが、悪だということではない。目的を持ってこれら利用するなら、役立つ。YouTubeでいえば、勉強になる動画や、好きなアーティストのライブ映像を見ることができる。ルールを決めて使えば、素晴らしいコンテンツだと思う。
だけど、僕は自分の自制心を信用していないので、ルールを破ってダラダラ見てしまう自信しかなかった。だから、いっそ完全に見ることをやめることにした。「見ない」という一択しかなければ、案外簡単にやめることができた。
色々やめてみて、書いてアウトプットするために必要なnoteだけは消せないと思ったから、これは残すことにした。じゃないと、今この記事は存在してない。
あと、読書の他に、筋トレする時間にもあてている。腹筋も割れて、胸板も厚くなった。海に行くことも、後ろめたくない。泳ぐのがへたくそなので、結局は醜態をさらすんですけどもね。
それと、スマホをさわる時間が減ると、時間感覚がゆっくりになった。自分の人生の目標のひとつが「ゆったり生きる」なので、これはとても喜ばしいことだ。
なんか意識高い系の記事になったな。
こりゃあ、読者から煙たがられるね。
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