ぼーっとすることが、難しくなった
実家に帰省するために、新幹線を待っていた時の話。列に並んで待っていたんだけど、ほとんどの人がスマホをいじりながら待っていた。
新幹線が到着して、僕は車内に入り座席に座った。
席に座った後、周りを見渡してみると、そこでも多くの人がスマホをいじっていた。
新幹線が出発して少し経った後、退屈感を紛らわすために自分もスマホを取り出して、いじっていた。
スマホというものが出現してから、ぼーっとできる時間がすごく少なくなったと感じる。
何もしない時間というのに耐えられなくて、ついついスマホを触ってしまう。
子供の頃は、何もせずぼーっとする時間が、もっとあった。時の流れが非常に遅く感じれて、時間が足りないという感覚がなかった。
しかし、スマホが生活の中に組み込まれてから、簡単に暇つぶしできるようになった。
ネットサーフィンをしたり、ゲームをしたり、動画を見たりすることで、退屈な時間を紛わらすことができてしまう。
すると、退屈感は無くなるんだけど、時間が足りないという感覚に襲われるようになった。
ぼーっとできる時間が、貴重になった気がする。毎日が忙しなく過ぎていって、一日がすぐに終わってしまう。
スマホが出てきてから、生活が便利になったのは間違いないけど、生活への満足度はあんまり変わっていない気がする。
ファストフードをいっぱい食べても、満足できないのと似ている。大量のコンテンツを消費できるようになっても、充実感はない。
ゆっくりと料理を味わっている時に、幸せを感じる。それと同じように、ゆっくり自分の時間を味わえている時に、人生に対する満足感が高まる。
対策として、研究の合間などに、手ぶらで散歩をするようにしている。
手ぶらで散歩をすると、頭を空っぽにすることができて、時間の流れがゆっくりに感じられる。
たった短い時間でも、効果がある。手ぶらで散歩した日は、一日が長く感じられるのだ。
すると、時間に対する焦りが消えて、結果的に効率が上がったりする。
忙しい時にこそ、時間がゆったり過ぎるように感じられることをするのは、大事なのかもしれない。
「時間がない、どうしよう」という焦りは、脳のスペックをかなり落としてしまうから。
文章を書くときも、何かをしながらではなく、書くことだけに集中しようと思う。
一つのことに集中して取り組んだ後の、充実感は段違いだから。
ついついYouTubeを見たりするから、注意が必要だ。
では、また。
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