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今日もnoteで多くの記事が生まれる理由
今日もたくさんの記事が、noteで生まれています。僕も毎日書いているわけではありませんが、定期的に書き続けています。
そこでふと、こんな素朴な疑問が思い浮かびました。
「何がみんなの心を、こんなに突き動かしているんだろう?」
「書きたい!」と思うのは、何か理由があるはずです。何かしらの快感があるわけです。じゃないと、こんなに多くの人が書き続けません。
そんな疑問を解明したくて、こんな本を読んでみました。
正直マーケティングについては全然詳しくないのですが、科学的に考えていて面白そうだったので買ってみました。
noteがどのくらいの利益を生み出しているのか知りませんが、ユーザー数を増やしているという点で、マーケティングには成功しているはずです。今後、YouTubeみたいに伸びていくかもしれません。
そこで今回、noteというものを、マーケティングの視点で考えてみることにしたわけです。
先ほど紹介した本は、進化心理学の観点からマーケティングのことが書かれています。
マーケティングとは、「モノが売れる仕組みをつくること」ですが、ヒトがモノを買いたくなるのは何かの欲望があるからです。
良いマーケティングは、ヒトが持つこの欲望や本能にブッ刺さるものなのです。そして、この本能や欲望については、進化心理学が教えてくれています。マーケティングと進化心理学をかけあわせたのが、この本に書かれていることです。
例として、ヒトがブランド品を買う理由について、書かれていました。
ブランド品は値段の割に、機能やデザインが優れているわけではありません。もっと低い値段で、同じような機能やデザインの商品があるのに、ヒトはブランド品を買います。
なぜでしょうか?
それは、ブランド品は「性的シグナル」につながるからです。
「性的シグナル」とは、「私は恋人として理想的な存在だ」とアピールすることです。
クジャクのオスが立派な羽根を見せてメスを誘うのも、この性的シグナルです。これと同じことを、人間も本能的にやっているのです。
ブランド品は、ヒトのこの本能にブッ刺しているのです。
性的シグナル以外にもヒトは欲望を持っていて、「その欲望とは何か?」ということを、この本でまとめられています。
その本能を著者は、大きく8つに分けています。
この8つの本能にできるだけ多く刺さるようなマーケティングが、良いマーケティングです。
その8つの欲望の中から、noteが満たしているものを考察したいと思います。8つの本能について、より詳しいことは本を読んで調べてみてください。
noteが満たしていると思う本能の1つ目は、「進める本能」です。
これは、前に進んでいる感覚のことです。ヒトは少しでも前進している感覚が、モチベーションを高めてくれます。
数字が増えていくのとかも、そうですね。
フォロワーの数やスキ、記事の数が増えていくと、前に進んでいる実感を得られます。
僕も以前スタエフで、「noteを書く理由として、1日の達成感を得られるから」と言ったのも、この本能です。
みなさんも、進んでいる感覚がnoteを続けるモチベーションの一役になっているのでは、ないでしょうか。
2つ目は、「決する本能」です。
ヒトは、自分の人生を自分でコントールしたいという欲望があります。
自分のアイデアを形にしたいとかも、これにあたります。
noteでは、自分の考えていることを自由に表現することができます。
レイアウトなどは制約がありますが、シンプルな操作方法で自分のアイデアを形にできます。
この自分で好き放題やれる感が、モチベーションにもつながっているんでしょうね。
3つ目は、「属する本能」です。
誰かと繋がりたいという本能ですね。SNSとかは、まさにこれです。
ヒトは社会的な動物なので、昔から集団で暮らしてきました。だから孤独を感じる時は、誰かと一緒にいる感覚が欲しくなるのです。
noteもSNSの側面があるので、この「属する本能」を刺激します。
コメントをもらう時や、コメントをする時に、つながっている感覚を味わえますよね。
僕がリレーエッセイに参加したのも、この本能に動かされていたかなって、思います。
「1人で文章を書き続けるのも、それはそれで楽しいんだけど、なんか寂しいな」
そう思ったから、人見知りな自分でも勇気を出してリレーエッセイに参加したのです。スタエフも、これと同じかな。
3つ目は、「高める本能」です。
集団の中で上の地位にいたいという、欲望ですね。承認欲求とかも、これにあたります。
高いステータスにいると、いろんな恩恵をもらえるので、ヒトは競争します。マウンティングするのも、そのせい。
noteの場合でも、この高める本能が出てきます。
面白い記事を連発していると、note界隈で有名になり、たくさんの人に認知されていきます。おすすめ記事に載ったり、コメントがたくさんきたり。
それはつまり、周りから認められたことでもあります。
「この人の文章はすごい!」という称賛を得たくて、文章を書いていることは、誰にでもあるのではないでしょうか。
4つ目は、「伝える本能」です。
自分語りとか、自己アピールのことですね。
ヒトが生存、生殖という目的を達成するためには、周囲に「自分は集団の役に立つ人間なんだぞ」とか「自分は恋人として理想的な存在なんだぞ」と知らせる必要があります。
インスタグラムで映える写真をのっけたりするのも、この「伝える本能」なんじゃないかな。自分はインスタ全然やってないから、インスタについて言及してはいけないかもしれないけど。
うそ、インスタは1回試しにやってみたけど、すぐやめたんだった。イトーダーキさんがインスタ本格的にやられるそうだから、見る専で再開しよかな。
最近友達から、ストーリーというものが何なのかを教えてもらったぐらいだから。時代に完全に取り残されています。TikTokも全然わからない。
話が少し脱線しました。
noteの場合だと、自分のことをいくらでも書けますよね。字数制限ないし。
自分のことを書いて、それを他人に受け入れてもらえる喜びが、この「伝える本能」なのでしょうね。
文章だけに限らず、アート全般がそうなのかな。モテたくて、ギター始めるとかも。
以上4つの本能が、noteが満たしているであろうヒトの本能だと、個人的に思いました。
8つの本能のうちの半分も満たしているので、そりゃユーザー数も増えるよなって、感じました。分析してみると、noteというのはすごいサービスですね。試行錯誤して、今の形になったのか知りませんが。
「自分はいま、どの欲望を感じて文章を書いているのかな?」って考えながら、文章を書くのも面白いと思いましたね。
「マーケティングのことを勉強してる暇があったら、就活と研究をしろよ」と思いますが、マーケティングの考え方はいろんなところで活きると思うので、まっいいっか。
あとがき
マーケティングの専門家でもないですが、こんな記事を書いてみました。防衛術としても、人間の持つ本能について知っておくのは大切だと思います。衝動買いとかを、減らせますしね。今回紹介した「進化論マーケティング」は、何か新しいサービスを企画されている方、起業を考えている方におすすめの本です。モノが売れる仕組みを考えるのは大切ですが、まずは就職できるように就活頑張ります。
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