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2024.1.3 嫌なもので情緒を乱したい日

嫌なものって見たくなるよね。

嫌なもの見て、情緒をぐちゃっとしたい時って、あるよね。

一人の時間が存分にとれたので、今日は嫌なものをいっぱい見ました。

◆◇◆

▶︎『日本怪奇ルポルタージュ』

正月の深夜から何放送してんだテレ東。な番組(褒めてる)。
教育虐待のノンフィクション、『母という呪縛 娘という牢獄』を取り扱うということで、楽しみにしていました。

過度な教育虐待を受け続け、母を殺害した娘。
「いずれ、私か母のどちらかが死ななければ終わらなかったと現在でも確信している」
という言葉がとても重い。

このお母さんはとんでもないモンスターになってしまったけど、根底には「医者になれば娘の将来は安泰」という娘を思う気持ちがあったんじゃないかと思う。
それが叶わない不安に追い詰められて、どうしたらいいかわからなくなって、虐待という最悪な形で娘に向かってしまったんじゃないかと思う。
いつの間にか、娘の幸せより自分の安心が一番の目的になってしまったんじゃないかな。

はたから見ているとバカバカしく思えるけど、不安てほんと人をおかしくする。
この話ほどではないけど、小学校のテストの成績が悪かったくらいでめちゃくちゃ怒るお母さんとか普通にいるし、私も不安でイライラして子どもに強く当ってしまったことがある。
少し間違えたら私も向こう側だったかもしれないと思いながら見ました。

ファミコンソフトのようなドット絵で紡がれる構成も良かったです。

◆◇◆

▶︎映画『ヒメアノ〜ル』

Netflixで見ました。
なぜか『メランコリック』と混同して覚えていて、濱田岳が働く銭湯に森田剛が死体を持ってくる話かと思っていたら違いました。

ジャマな奴、気に障る奴をとりあえず殺す森田剛に彼女を狙われる濱田岳の話でした。

森田剛演じる森田くんの、頭悪そうな演技がめちゃくちゃ上手くてめちゃくちゃ嫌。
森田くんの犯罪は行き当たりばったりで、雑。
話し方や言っていること、表情など、サイコパスとか快楽殺人者というよりも発達障害グレーゾーンな感じがとてもリアルで、いる! こういう人いる! って身近な感じがやたら怖かったです。

コメディ色の強い序盤からムードが一変する瞬間にタイトルが出るの、カッコよくて痺れました。
ラストも好きだなー。

◆◇◆

▶︎映画『プラットフォーム』

これもNetflix。

やだもー、なんてもの作ってるの、もーさいあくっ!

って映画でした。
世の中にはこんな嫌なこと考えて、お金と時間をかけて商品化して、それをお金払って見てる人がいて…どうかしてんな! と思う。自分もだけど。

塔のような縦長の建物。一部屋に2人の人間。
縦に何階も同じような部屋があり、真ん中に空いた穴に、1日1回だけ食べ物を乗せたエレベーターが降りてくる。
が、食べ物は上にいる人から順に食べてしまうので、下に行けば行くほど飢えていく。
食べるものが無くなったらさァ…無くなっちゃったらもう…ネ…という話。

SAWのような、景色がほとんど変わらないスリラーです。
メタファーというか、モロに格差社会を表している構成なのですが、にしても救いがない。
現実離れした舞台だけど、感じる気持ちはリアルにわかる。

わかってるけどどうしたらいいのかわからなくて見ないようにしているものを「ほら!」「ねえほら!」って突きつけてくるチョー嫌な映画でした。

◆◇◆

見た3作とも全部良質な嫌で、無事情緒がぐちゃぐちゃになりました。
ちょっとなり過ぎた感もある。
全部配信で見られるので、皆様もぜひ。

◇◆◇

▶︎今日の献立

朝ごはん
ぜんざい、おせちの残り

おせち、これにて終了です。

昼ごはん
野菜タンメン

冷凍のこれに煮卵を追加。

お店のラーメンみたいでおいしい。

晩ごはん

豚肉でしゃぶしゃぶ

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