<建築勉強>地盤調査方法〜SWS〜

基本はSWSらしい

参考書によると、戸建て住宅における地盤調査は、SWSが一般的なようだ。
橋梁の基礎設計のためには、標準貫入試験+サンプリング+PS検層が一般的だと思う。
戸建て住宅は、橋梁に比べれば基本的に軽いから、基礎の規模も小さい。
なので、SWSでも十分な場合が多いのだろう。
しかし、杭基礎を選ばなければならないほど、軟弱な層が厚い場合は、深いところまで調査できない。
その場合は、少なくとも、標準貫入試験が必要なのだろう。

個人的な思い(どこからか怒られそうな話)

地盤の良し悪しは、標準貫入試験のN値で判断することが多い。
なんなら、内部摩擦角や粘着力もN値から換算することも多々ある。
しかし、そもそもN値自体がファジーなパラメータである。
地盤が硬いか柔らかいかの目安にはなると思うが、物性値まで推定するのはちょっとどうかと思う。
そんなN値を推定するのがSWSである。
SWSで得られる数値は、換算N値と呼ばれる。
まさか換算N値から、内部摩擦力などを求めるのだろうか。
SWSで支持力を求めるってことは、そういうことなんだと思われる。
それとも、換算N値からいきなり支持力を設定できる何かが設計規準に記載されているのかもしれない。
残念ながら手元の入門書では、支持力の算出方法がわからない。
やはり、設計規準を読んでみる必要がありそうだ。

追記

参考書の読み込みが甘かった。
普通に支持力の値が参考書に記載されていた。
これによると、建築設計における支持力は、どうやら地盤の種別で決めるようだ。
地盤の種別とは、岩盤とか密実な砂質土などである。
また、建築では、現地の長期支持力次第で基礎の形式が決まるらしい。
ざっくり言えば、以下のとおり。
 ・軟弱地盤:杭基礎
 ・まあまあな地盤:直接基礎(ベタ基礎)
 ・結構な地盤:直接基礎(布基礎)
このうち後者2つはどちらも直接基礎であるが、基礎と地盤の接地面積が異なる。
要は、地盤が緩いところでは地盤に作用する圧力を分散した方が良いため、床全てで地盤を支持するベタ基礎を選べということらしい。
基礎に必要なスペックは、建物の重量にもよるため、この基礎形式の選定は便利だけれど必ずしも合理的ではないと思う。
あと、杭基礎が必要な場合は、やっぱり標準貫入試験が必要なのだろう。

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