ぽんぽす

構造力学、振動学、鋼構造、など

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最近の記事

<構造コラム> 少し深堀した断面係数の話

断面係数Zとは、断面二次モーメントIを中立軸位置からの高さyで除したものである。 しかしながら、デザインデータブックなどで一般的に示される断面係数だけでは、ちょっと物足りない。 なので、すこし深掘りした断面係数を考えていきたいと思う。 デザインデータブックの断面係数は、何が物足りないのか ずばり、「最外縁に対する断面係数しか示されていない」ことである。 そもそも、断面係数は、何に使うのか。 鋼部材の設計という観点で言えば、断面係数に材料強度を乗ずれば曲げ耐力を求められる

    • <建築勉強> 杭基礎の支持力

      今日は、杭基礎の支持力について考えてみる。 参考書は、以下の通り。 長期支持と短期支持 杭に限らないが、基礎の設計には、長期支持と短期支持を考える必要がある。 長期支持は永久作用による地盤のなじみなどによる変形に対する支持であり、生じたら元に戻らない変形である。 短期支持は、一時的な風とか車が乗ったときなどに生じる一時的な変形に対する支持であり、弾性変形なので生じても作用がなくなれば元に戻る変形である。 さて、参考書によれば、建築の基礎の設計では、「長期の鉛直支持力は、

      • <建築学習> 戸建て住宅の基礎形式の選定

        だんだん建築の構造の勉強が楽しくなってきた。 今日の参考書は、以下。 基礎形式の種類 昨日の記事にも書いたが、戸建て住宅に用いる基礎の種類は以下のとおり。  ・杭基礎  ・直接基礎(ベタ基礎)  ・直接基礎(布基礎) これは、地盤の長期支持力を参考に使い分けるものであり、地盤調査結果から自動的に選択される模様。(合理的とは限らなさそう) 橋梁ならケーソンとか連壁の基礎とかもあるけれど、規模が大きすぎてとても戸建て住宅に使うようなものではないだろう。 深礎は使ってもいいよう

        • <建築勉強>地盤調査方法〜SWS〜

          基本はSWSらしい 参考書によると、戸建て住宅における地盤調査は、SWSが一般的なようだ。 橋梁の基礎設計のためには、標準貫入試験+サンプリング+PS検層が一般的だと思う。 戸建て住宅は、橋梁に比べれば基本的に軽いから、基礎の規模も小さい。 なので、SWSでも十分な場合が多いのだろう。 しかし、杭基礎を選ばなければならないほど、軟弱な層が厚い場合は、深いところまで調査できない。 その場合は、少なくとも、標準貫入試験が必要なのだろう。 個人的な思い(どこからか怒られそうな話

        <構造コラム> 少し深堀した断面係数の話

          <作業道具> 愛用の三角スケール

          真面目な記事は執筆に時間がかかるので、こういう軽い記事で毎日noteのノルマをこなしていく。 CADで作図する場合でも、三角スケールは必要だと思う 作図はCADでも、図面チェックは紙派。 もっというと、モニターでも紙でもチェックする。 それぞれで気づくものが異なるからである。 紙で確認すると、図面を俯瞰的に捉えることができるので、全体のバランスを見ながらチェックできる。 また、よりよい見栄えにレイアウトを整え直すにも、やはり紙がよい。 紙でのチェックに欠かせないのが、

          <作業道具> 愛用の三角スケール

          <建築学習> 建築の設計を勉強してみる

          現在、我が家ではマイホームの建設を予定している。 場所・時期は、未定である。 意匠設計はさておき、構造設計はやはり内容が気になる。 特に、土地(地盤)の選定と基礎の設計に関心がある。 当然、仕事自体は建築士に依頼することになるが、構造面では議論ができるよう、勉強していくこととする。 まずは入門書を読んでみるが、最終的には設計規準まで手を出さないと満足しないかもしれない。

          <建築学習> 建築の設計を勉強してみる

          <作業道具> 愛用の関数電卓

          学生時代から愛用している関数電卓がある。 それがCASIOのFX-913ESである。 このほかにもいくつかの関数電卓を試してみたが、結局ここに戻ってくる。 正直、慣れと第一印象の影響が強いと思うが、この電卓のよさを伝えていきたい。 よさ① 物理的に「軽い」&「薄い」 とにかく軽い。 手に持ったときの軽さが、他の関数電卓よりも段違いに軽い。(気がする) さらにいうと、薄い。 普段はカバーを裏にはめているが、それでも薄い。 カバーを外すと、本当にぺらぺらのようだ。 これ

          <作業道具> 愛用の関数電卓

          構造と振動と設計

          このnoteでは、土木構造物の構造・振動・設計を中心に、勉強・空想の結果をまとめていきます。 これからどうぞです。

          構造と振動と設計