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【考察】名探偵コナン103巻の感想・考察・まとめ(※ネタバレあり)


著者の紹介

コナンクラスタ歴12年。単行本派。25歳男性。好きなキャラは赤井秀一。一番好きな劇場版は「天空の難破船」。原作ではやはり「赤と黒のクラッシュ」編です!!

メアリー世良の正体に迫る!

103巻 FILE.3 偶然の出会い

コナンはある日、蘭から書店を紹介してもらいます。その書店ではミステリー系の本を多く取り扱っているとのこと。コナンはその本屋で絶版になっている掘り出し物の推理小説を購入することが叶い、大喜び!というところから始まります。
(本のタイトルが「ミステイクと言う勿れ」「薬局のひとりごと」となっていて思わずニヤリとしました(笑))

しかし蘭がその書店を知っていたのは、世良から聞いていたからでした。

するとちょうどそこに世良が現れ、世良は持っていたペットボトルをコナンに開けてもらいたいとお願いします。コナンがフタを開けると勢いよく炭酸が飛び出し、コナンがびしょ濡れに(泣)

世良「ごめんごめん!すぐ着替えなきゃね!」
  「ちょうど先週引っ越したばかりで、僕の住んでいるホテルがすぐそこ    にあるんだ!」


と初めから狙っていたかのようにコナンをホテルに誘導します(笑)
(実際わざと炭酸を振っておいてコナンに開けさせたのは言うまでもないですね笑)

しかしコナンはその誘いを断ります。最近立て続けにホテルで爆破事件が起きているという。その事件では毎回ホテルに奇妙な暗号が届いているとのこと。実は世良はその暗号を独自に入手しているらしく、ことことをエサに、コナンはまんまと世良の住んでいるホテルに行くことになりました。

コナンが世良の住んでいるホテルのバスルームでシャワーを浴びていると、同居しているメアリー世良がAPTX4869の解毒薬をコナンのバッグからせしめるよう、世良に指示します


(メアリー世良はコナンと同様、例の薬を飲んで幼児化してしまった人物で、世良真純や赤井秀一の母であり、以前からコナンに目を付けていました。)

世良がコナンのバッグをあさろうとしていると、シャワー中のコナンが

コナン「あの薬なら今日は持ってきてないからねー」

とバスルーム越しに伝えます。

(あれ?コナンって世良が解毒薬を狙っていること知ってたっけ?と疑問に思い、調べてみたところ、単行本98巻にて口内炎の錠剤をコナンが取り出そうとケースを開けているところを世良がのぞいており、青と白のカプセル(解毒薬)の存在を確認していました。その後、世良はすぐさま母のメアリー世良に電話し、「やっぱり予想通りコナン君持ってたよ、薬」と伝えています。…単行本をタイムリーに追えておらず、久しぶりに読んだので展開を忘れていました…( ´∀` ))

シャワーを浴び終わったコナンは世良と例のホテル爆破事件の暗号解読に入ります。世良がコナンに紅茶を淹れる際、コナンはポットの近くに飲み終わったティーカップが沢山溜まっているのを見て、

コナン「紅茶好きなんだね」

世良「ああ、ボク紅茶党で…(汗)」

と説明しますが、コナンはすかさず

「いや…世良の姉ちゃんと一緒にここで暮らしてる…誰かさんのことだよ!!」

と核心に迫る一言を言います。

コナンがなぜ世良以外にもう一人いることに気づいたかというと、使い終わった紅茶のティーバッグが潰されているのとそうじゃないものがあり、カップからティーバッグを取り出す際、スプーンで押してもうひと搾りする人がたまにいて、それはイギリス人に多いこと。そして世良は今まで紅茶を飲む際そんな行為はしていなかったこと。だからここにはもう一人イギリス人が住んでいる可能性が高い、と看破しました。

(イギリス人にそんな特徴があるなんて知らなかったので、ほお!と一つ賢くなった気がしました(笑)コナンを読んでいると知らない知識がちりばめられていて、そこも読んでいて面白さの一つですよね♪)

コナンがさらに核心に迫ろうとしたその時、部屋の外から客の怒号が聞こえ、隣室で例のホテル爆破の暗号が見つかります。

呼吸器の老人の正体とは…?

事件はコナン、世良、そしてここのホテルの顧問弁護士で訪問中だった妃弁護士の活躍もあり、難なく解決に向かいます。

(その際メアリー世良が爆弾の解除を試みるのですが、「素人が作った爆弾だな…これなら3分もかからんよ」と、元MI6なら爆弾解除もできるのか?!と思いましたが、もしかするとそっちの専門だったか、過去に事件で解除の経験があったのかもしれませんね)

事件は一見落着…と思いきや、ホテルに謎の男が現れ、消化栓の緊急ボタンを押し、ホテル中に警報が鳴ります。事件に駆けつけていた目黒警部らは爆弾が爆発した?!と思い、人々の非難を開始。

その際世良やメアリーらも屋外へ避難を余儀なくされます。その様子を車から見ている先ほどベルを鳴らした男と呼吸器をつけた謎の老人の姿…。

男「ご覧になられましたか?」
老人「ああ、まるで夢を見てるようじゃわい…」

このセリフから、おそらくこの老人はメアリーのもとの姿を知っており、その幼児化した姿を確認し、驚いている様子ではないかと思われます。
(この老人の姿は度々登場しており、黒の組織のボスのような雰囲気にも感じますが、味方陣営の可能性も。その正体は不明です。)

若狭先生が灰原に接近。沖矢昴(赤井秀一)との関係性が垣間見える…

103巻 FILE.6 引率者 FILE.7 海の家

ストーリーは、コナン、灰原、少年探偵団らと、引率として若狭先生と沖矢昴が静岡の海水浴場に行き、海の家で殺人事件が起こるという流れ。

コナンは自ら積極的に引率に名乗り出た若狭先生の目的が灰原であるとにらみ、何かあった時のために沖矢昴(赤井秀一)にも引率をお願いします。
(101巻にて灰原の本名を聞いた時の若狭先生の挙動が変だったとコナンが気づいています。この時点ではコナンはまだ若狭先生はラム候補の一人と睨んでます)

それにしても若狭先生と沖矢昴は初対面なのに静岡まで引率を共にするということがあるのかと思ってしまいます(笑)

海水浴場にて若狭先生が意味深な発言をします。

若狭「(灰原が)私の人生を搔き乱した…ある女性の娘さんのような気がし て…」「そういえば…あなた(沖矢昴)にもどこかでお逢いしたような気がしている…」

これに対し沖矢昴も意味深な発言を返します。
若狭先生が海水浴場なのに厚めの恰好をしていることに触れ

沖矢「もしかしたら肌に刻まれた何かの痕跡を…衣服で覆い隠しているのかと…」

それに対し若狭先生も

若狭「そういうあなたも真夏の砂浜でハイネックは尋常じゃありませんよ。それに腕は汗をびっしょりかいているのに、顔はかいていない…もしかしてその肌の下は汗びっしょりだったりして…」

と、もうバチバチです(笑)

(この様子だと若狭先生は沖矢昴が変装していることに気づいているとみていいでしょう。また、沖矢昴(赤井秀一)も若狭先生と面識があり、何か情報を知っている様です。)

海水浴場での事件内で、灰原が高血圧の薬とグレープフルーツジュースの組み合わせは動機やめまい、頭痛などが起きる可能性があるということを話し、若狭先生に

若狭「その薬の知識、どこで教わったの?」
  「まるでどこかの科学者みたい…」

と詰められる様子もありました。

FILE.8 下がれ

事件はコナンたちによって無事解決に向かいます。が、事件にかかわっていた男が振り込め詐欺の集団に属していることが分かり、警察に捕まりそうになるや否や、集団でコナンらに襲い掛かる事態に。

そこに沖矢昴が応戦。沖矢のジークンドーを見た若狭先生は、過去にもある男に助けられたことを思い出します。その男が実は赤井秀一の父である赤井務武でした。

その後、子供たちと小屋に逃げた若狭先生は自分だけ外に残り、追手5.6人を一人で倒してしまいます。

(このことから若狭先生は何かしらの格闘術を心得ており、かなりの実力者であることが伺えます。以前にも安室さんに対して暗闇の中奇襲をかけるなど、その片鱗は見せていました。〈単行本99巻にて〉
また、赤井秀一の父、務武と面識があることも分かりました。もともとの知り合いなのか、たまたまその場に居合わせただけなのかは分かりませんが、どうやら危険な状況下において、その状況を赤井務武に救われています。)

若狭先生はいったい何者なのか。赤井務武との関係、さらにはなぜ帝丹小で先生をしているのかも気になるところです。

新登場人物!猛禽類の老人!!

FILE.9 煙滅 FILE.10 捜索

キッドが世界最大級のトルマリンが埋め込まれた王冠「海の魔女の水飛沫(セイレーン・スプラッシュ)」を狙うと予告し、その王冠のあるビルに当たり前のごとく関係者として入っていく園子と蘭とコナン(笑)

そこに現れたのはいろは寿司の板前、脇田兼則。
(何を隠そうこの男は組織のNO.2ラムであることは既出。)

それを知らないコナンだが、脇田はコナンになぜか若狭先生について尋ねる。帝丹小に出前を届けた際、窓から若狭先生に鬼の形相で睨まれた、という。

(なぜ脇田は窓からのぞいていた人物が若狭先生だと分かったのか、脇田と若狭先生は以前どこかで出会っていたのか…上述のように若狭先生は赤井務武とも面識があり、灰原(宮野志保)の母、宮野エレーナと確執がありそうだが…。やはりだいぶ組織のことも知っている人物ではありそうなので、ラムである脇田と接触していたとしたらかなり組織の奥までつながっている(いた)人物なのかもしれません。)

そしてラストには猛禽類を飼っている老人のシルエット姿が登場しました。
キッドから王冠を守った、というコナンが映っているスマホ画面を杖で叩き割るというすごいシーンでした。
この鳥はぱっと見カラスかと見紛うのですが、よく見ると鷹や鷲などの猛禽類であることが分かります。このことからどうやら組織のボスではないような気がします。
(さらにカラスにとって猛禽類は天敵であるということもあります)
なぜスマホを叩き割っているのかですが、コナンに恨みがあるのか、はたまた画面には小さく鈴木治郎吉の姿も映っているため、こちらに恨みがある可能性もあります。個人的には後者であると見ています。



最後に

今年(2024年)も映画の時期が迫ってきましたね!今回は函館が舞台!近年は海外が舞台が多かったですし、タイトルも珍しくカタカナ読みをしないバージョン…と思いきや、調べてみると2021年の緋色の弾丸以来で案外3年ぶりでした(笑)

昨年の黒鉄の魚影は個人的にかなり面白かった(なんなら歴代1位かも)
ので、今回ももちろん楽しみです♪
皆さんと一緒に心待ちにしたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました!感謝!





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