オンライン食事相談(偏食・貧血・アレルギー)#105

ひょんなことから、オンラインコミュニティ内で食事相談に回答した。
別に、私が回答するという場ではなかったのだが、悩みをUPされた方がいて、なんとなく、回答してみたくなったのだ。

栄養士として栄養指導をしていたのは、もう10年以上も前の話で、保育園で保護者の方からの質問に答えることはあるものの、中学生の子どもさんに関する相談は、病院栄養士時代もほとんどなかった。

相談されたのは、食物アレルギーがたくさんあり、偏食、貧血もある13歳の女の子のお母さん。母親が食事を作っても食べない!!

【相談内容】
食べないと、一切おかずは食べず、白いご飯だけしか食べずに終わってしまう。
また、アレルギーのものではなく、いくら父母が美味しい美味しいと言って食べていても、食べてみたいとは思わないらしい。
一歳でおきた卵アレルギーアナフィラキシーを克服し、小4で生もokになりました。今13歳で卵焼きは食べてくれますが、ちりめんを中に入れたのから、青のりにかえたら、カケラをかじって、お弁当箱に残してきて、「あれ、何の味!」不味かったみたいな顔でした。何か、工夫をしても、凹みます。やはり、こちらがダメなのかと、凹むことはあります。
中学になり、高校生のお姉ちゃんのお弁当を作るのに、次女にはとても気を遣って長女には作らないものを毎回考えないとならないのが大変です。

アナフィラキシー(急激なアレルギー症状で生命の危険につながる症状がでること)を経験して、それを克服されている。
成長とともに少しずつ、試し、毎度ヒヤヒヤされただろうし、成長のためにいろいろな食事を工夫してこられたと思う。そして現在も卵アレルギーは克服されているが、やはりアレルギーによる食事制限がある状態だ。

アナフィラキシー克服の過程、毎度ヒヤヒヤしながら大変だったと思います!それだけで素晴らしい💓 

父母が美味しく食べる姿を見せるのはとてもだいじなのですが、「そう言って食べる」のと、「本当にそう思って食べてる」では、子どもへの伝わり方って、やっぱり異なってきて、親の食べてほしいという圧を感じてしまうと、子どもは振り向かず、(勉強も同じですよね)親が本気で美味しいと思っているならば、その時は無視していても、どこかのタイミングで(親が見てないタイミングなどで)、こっそり味見したりという話はよくあります(^^)

なので、それはあまり気にせず、「自分が美味しいと思う食事を楽しむ」でよいと思います!

お弁当を残してきたり、不味いといわれたら、じゃあ何がいいか、本人に聞いてみてもよいかもしれないですね。

何でも文句言わずに食べてくれるのは助かりますよね。
でも、実はずっと我慢していて、嫌だと言えない子もたくさんいます。

それよりかは、ちゃんと自分の意思を伝えてくれているので、まずはそれでokだと思います。

ちりめんと卵の組み合わせは美味しかったけれど、青のりはあわなかった。(確かにわたしでもどちらか選べと言われたら、ちりめんを選んじゃいます!)

それだけのことだと思うので、
「じゃあ、ちりめんがない日は、塩だけのシンプルな卵焼きにするね!」
でよいと思いますよ。

健康のための、良かれと思ってのプラスアルファが子どもにとっては、大迷惑ということもあります。

お姉ちゃんが、何でも食べてくれるなら、次女さんが食べてくれるものを中心に考える!
工夫をして食べてくれないのであれば、その仕方がお嬢さんにあっていないだけだと思うし、健康面での課題がないのであればなおさら、特別対応は必要なくて、子どもに食べて欲しいなぁと思う食事を、自分が美味しく食べる。

でよいと思います(^^)

職場にいたので、昼休みにざざざっと集中して書いた。
まぁまぁ、言いたいことは書けたかな?

そうこうしていると、返信がきた。
最初の文章よりも、もっと長文になっていた!
要約すると、

ご相談したいことは、たくさんあるのですが。
貧血、偏食もあり医師から鉄剤のシロップを処方されている。
食事は、鉄分のあるものを準備しているがあまり食べない。
中濃ソースを余るほどかけて、生臭みを消そうとしているのか、濃い味を好む。
鉄分を含む野菜を意識して摂り、嫌がるので味付けを工夫したり、細かく切って混ぜたり、いろいろなレパートリーを試しているけれど食べない。

チャーハンも、キャベツを小さく切っていれても、一つ残らずお箸で避けてだす。おかずに玉ねぎを細いくし切りにしても、だす。ピーマンは入れないし、きのこ類も嫌がる。かぼちゃのスライスがちょっと焦げてもお弁当にいるて姉は食べますが、次女は丸々残してきました。

食べない、貧血もある次女さんのために、個別に対応し、調理の工夫やレパートリーも上記以外にもたくさん書いてくださっていて、かなり頑張っておられることがわかるし、それでも食べてくれないので、明かりが見えない状態なのだと思う。

鉄のシロップを服用されているのですね。
人によっては、嘔気、食欲不振の原因になることもあるので(私もそうでした)、そういう場合は注射で、直接血液に届ける方が良いのかなと個人的には思っています!
いろいろと課題はあると思うのですが、鉄分を摂ることは一旦、意識するのをやめてみたらいかがかなと思います。

私は弁当の彩りが悪いなぁ、と思う時は、お弁当用の冷凍もずく(一口ゼリーみたいな感じで蓋が赤か緑色!)で足りない彩り整えて誤魔化したりもしてますよ。
ママが必死になればなるほど、子どもは食べません
(これも勉強と一緒ですね^_^;;)
どんな食事だと楽しく食べられそうか、ご本人にも聞いてみて、時には一緒に買い物をしたりしながら、まずは、「食を楽しむ」ことにフォーカスされるとよいと思います(^^)

今食べられているものも結構たくさんあったので、そこから鉄の吸収率をあげる方法というのも、試せるとは思うのだけど、今大事なのはそこじゃないのかな、と思う。

食べないから、作り直す。
これって、母のやさしさではあるけれど、見方を変えれば、わがままが通っているだけ。
健康のためにも、何とかして食べてもらいたい切実な気持ちがあるから、わがままだと言われても、やるしかないという気持ちも理解できる。

「嫌だ」と言えば、別のものが出てくる。
娘さんがそう学習してしまっているのなら、やはり、そこから見直す必要があって、子どもの顔色や機嫌を伺わずに「食べないなら今日は終わり!」にしてしまったほうがよい時もある。
これを食べなきゃ、もう何もない。という状況になれば、変わってくるかもしれない。

私自身は、「毎日の食事を丁寧に作って楽しむ」に憧れてはいるけれど、そこに辿り着くには程遠い現実がある(憧れているだけでは、いつまでたっても叶わない)

仕事が終わり帰宅すると、夫が作っているはずの夕食が「ぎゃー!何もない!!」慌てて残り物やあり合わせで、なんとか子どもに食べさせるなんてことだってある。
食べさせて、お風呂に入れて、寝てもらわないと!!!
食べないからと作り直す時間はどこにもない。。。

「美味しくない」と言われたら、「あらそう、じゃぁ、ママがいただくわ」

これを真似してなんて、到底いえない。

でも、いい加減なくらいがちょうどいい加減な時もある。

余談だが、夜にnoteを書くと、ついつい時間をかけすぎてしまい、睡眠時間が削られるのが最近の私の課題だ。
薄々と気づいてはいたが、やはり時間の制限があるほうが、集中して書けるようだ。
これからは、昼休み中に書くことにもチャレンジしてみようと思う。

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