日本ダイエット【毎週ショートショートnote】

2030年５月　気象庁から緊急異常気象警報が発令された。
12月に－80°ｃのシベリア寒気団と－70°ｃのオホーツク寒気団が日本列島の上空で合流し、なんとかかんとかで日本列島は－40°ｃの平均気温が２年にわたって続くというものだった。あと半年しかない。

日本列島は氷で覆いつくされ、海は凍ってしまい船は使用できず、滑走路も使用できないため、世界各国も手助けの術はなく、日本は壊滅するだろうと思われた。

すべての日本人が猛烈に働き、薪ストーブと野菜の生産を増やした。森林と水は豊富だったため、半年で全国の家庭に２年分の薪と野菜を中心とした非常食、備蓄品が行き渡った。

2年後猛烈な寒気団はなくなり、すべての日本人が生き延びた。
2年間野菜ばかり食べていた成人男子の平均体重は75Kgから65kgになり女子は63kgから55kgと理想の体重になった。

この奇跡は日本大越冬と呼ばれたが通訳のミスで海外ではジャパン・ダイエットと言われた。

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