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フシギドライバー【毎週ショートショートnote】

俺は、漫才師。相方兼家政婦のAIロボットと一緒に暮らしている、コンビ名はマジカルドライバー。相方がボケ役で俺がツッコミだ。

最近どうも相方の調子が悪い。漫才と日常の区別がつかないらしい。どこかのネジが緩んでいるようだ。
俺は相方の修理をすることにした。

俺「おーい、ドライバーを持ってきてくれ」
相方「はい、どうぞ。」
俺「250ヤード先の左のバンカーが気になるなぁって…違うがな、このドライバーじゃなくて、ほら」

相方「すみません、間違えました。こちらでした。」
運転手「どちらまで?」
俺「近くてすみません、渋谷駅までお願いしますって…違うがな、誰がタクシードライバーを連れて来いゆうた!そうじゃなくて」

相方「こちらでした、どうぞ。」
「プシュー」
俺「労働の後の一杯は旨いわ!特に最近の缶入りカクテルおいしいわ、なになに…スクリュードライバー…」
俺は缶に付いていたプルタブをドライバー代わりにしてAIロボットの緩んでいたネジを締め直した。


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