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【テクノロジーとアートを結ぶ】とあるアーティストを紹介させて下さい23

彼女は1927年7月13日にアメリカのオハイオ州で生まれました。

幼い頃、世界は大恐慌に見舞われおり、彼女は泥、棒、チョークなどで作品を作っていました。

第二次世界大戦中は看護師になる為の勉強をしていましたが、この時に学んだ解剖学、生物学の知識や石膏の使用法などが、のちの作家としての活動に役立ったと言います。

終戦後は、金属や樹脂など様々な材料を用いた実験的な彫刻作品を制作しました。

1968年に、彼女はベル研究所の一員となりました。
ベル研究所とは、通信に関わる研究開発を行う場所で、ここから電波望遠鏡、トランジスタ、UNIXオペレーションシステム、C言語など様々なものが生み出されました。

彼女はこの研究所で働く一人、ケン・ノウルトンと共同で、1975年までに10本のコンピューターアニメーション作品を作りました。コンピューターアニメと言っても当時はまだコンピューター上で映像編集が出来ず、フィルムに現像してそのフィルムを編集するという手法が取られました。

先駆的な彼女の作品は世界各地で評価を受け、ニューヨーク近代美術館、メトロポリタン美術館、ポンピドゥセンターなど世界の美術館で展示されています。

彼女がいなければ、もしかしたらPrxarもNFTにおけるジェネラティブアートもこの世に生まれていなかったかも知れません。

彼女の名はリリアン・シュワルツ。
世界に先駆け、テクノロジーとアートを結びつけたアーティストです。

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