地獄からの生還で得たモノ
2008年10月31日 午後3時ごろ
東京から新大阪まで新幹線にのり
当時の男仲間の家に行く途中だった。
その年の4ヶ月前の6月に
私の1番弟子だった後輩が
快速電車に飛び込み自殺を図った。
理由は誰も何も知らないが
私だけは知っている。
私は先天的に中程度のADHDがあり
幼少期から常に激しい恐怖感情と無気力と
2週間に1度周期のペースでの良好な精神状態を
彷徨い続けていた。
今から約25年前の1999年に
1冊の生理学の本に出会った。
「感情の生理学」という本だ。
シナプスの仕組みを事細かく記述しており
神経伝達物質である
セロトニン・ドーパミン・ノルアドレナリンの
現実世界での役割に興奮が鳴り止まなかった。
私はこの本の中に記載されてあった
1950年台のイーライリリー社が開発した
レゼルピンの治験結果に対して
精神医学とはどうあるべきか?おおよその
検討がついた。
私は感情の生理学を何十回も読み返して
神経細胞(アミノ酸の仕組み)が理解できた。
2001年9月に大阪市内にある心療内科を訪れた。問診票をありのまま記述して
診察室に呼ばれた結果
ADHDとパニック障害と強迫性障害に罹患している事が分かった。
処方箋は
リタリン 5mg 10錠/1day
パキシル 10mg 3錠/1day
デパス 1mg 3錠/1day
スルピリド 50mg 3錠/1day
が初めての処方だった。
この処方を始めてから1番初めに呟いた言葉は
「人間ってこんな楽な状態で生きてるんか?」
だった。
〜続く〜