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小学生の子供を持つ親が見ておくべき映画「怪物」

2023年6月に公開された映画「怪物」ご覧になりましたか?

私はとても気になっていたこの映画を見に行くタイミングが作れませんでした。

ずっとやりたいことリストの中に入っていてできなかったこと。

気になっていたので、ついに子供が春休みに祖父母の家に泊まりに行ってくれている間に見ることができました!

ちなみにこのブログにはあらすじは多少出てきますが、物語の中核のネタバレになるような内容はほとんどありません。


▶初めてのネットでレンタル視聴

今回は初めてAppleTVを利用してみました。

現在この映画を視聴できる方法は

YouTube  400円から

Google Play ムービー& TV  400円から

Amazonプライム・ビデオ 400円から

Apple TV 509円から

Hulu 550円

TELASA 550円

U-NEXT プレミアム定期購入

映画をネットでレンタルするのは初めてでしたが、

今年の私のテーマは

「挑戦」

このタイミングでやってみるしかないと(私に今できる小さな挑戦の一つ)iPadでAppleTVアプリをダウンロード。

(ちなみにAppleTVを選んだのは、今までクレジット課金に紐づけしたことがあるのはAmazonプライムとAppleですが、Amazonプライムは知らぬうちに課金されるシステムがいつも不安なのでAppleにしてみました。)

iPadのアプリサブスク課金と同じ操作で、簡単に48時間レンタルができました!
すごい便利な時代になっているんだなぁ。

さらにiPadの画面をChromecastでミラーリングすることで、テレビの大画面で画質良く視聴することができました。

このお家映画体験はハマりそう!

▶小学生の親は見るべき映画

大きな湖のある郊外の町。息子を愛するシングルマザー、生徒思いの学校教師、そして無邪気な子どもたちが平穏な日常を送っている。そんなある日、学校でケンカが起きる。それはよくある子ども同士のケンカのように見えたが、当人たちの主張は食い違い、それが次第に社会やメディアをも巻き込んだ大事へと発展していく。そしてある嵐の朝、子どもたちがこつ然と姿を消してしまう。

「怪物」とは何か、登場人物それぞれの視線を通した「怪物」探しの果てに訪れる結末を、是枝裕和×坂元裕二×坂本龍一という日本を代表するクリエイターのコラボレーションで描く。中心となる2人の少年を演じる黒川想矢と柊木陽太のほか、安藤サクラ、永山瑛太、黒川想矢、柊木陽太、高畑充希、角田晃広、中村獅童、田中裕子ら豪華実力派キャストがそろった。2023年・第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され脚本賞を受賞。また、LGBTやクィアを扱った映画を対象に贈られるクィア・パルム賞も受賞している。

怪物作品情報あらすじより

この物語は1つの事件を起点に3つの視点から描かれています。

母、担任の先生、物語の中心の小学5年生の男の子2人。

私は1番母親の部分に感情移入して見てしまいました。

1番事実とはかけ離れた場所にいたかもしれないが、子供のことを思う気持ちと行動は、とても理解できる。

自分もこの母親の立場であれば、同じような子供を守ろうとする行動をとっていたかもしれない、どこにでもいる子供を大切に思っている母親だった。

でも、この話を巻き戻して先生の視点、子どもたちの視点で見ると全く違う事件の真相が見えてくる。

この映画は子供と見るのではなく、親同士もしくは一人で見たほうが楽しめると思います。

私自身、自分の子供のことは観察しているつもりでしたが、自分の見ている景色が正しいものなのか不安になってきました。

1.乳児の時は、肌身離さず
2.幼児の時は、肌を離して手を離さず
3.少年の時は、手を離して目を離さず
4.青年の時は、目を離して心を離さず

子育て四訓

小学校中学年、高学年になってくると、子育て四訓の少年の時期に入ってくる。

自分の価値観をきちんと持ち始める時期に入って、親との間にも秘密ができて当然。

手を離しても、目を離さず。子供からSOSが出せるように、出たときには見逃さないような関係でいたい。


▶どうすれば、映画出でてくるボタンのかけ違いをしてしまわないか?

そこで私なりに考えてみました。

・子供とコミュニケーションをとること
学校のことを話してもらおうとせず、まず雑談を楽しめる親子関係を築く。
困ることがあれば相談したい母親でいたい。
でも、子どもの言っている言葉どうり受け取るのではなく、気持ちを受け入れた上で、SOSの原因は他にもないのか考える。
(本編では友達のために母親に嘘をついたところがボタンの掛け違いの始まりの一つだった)

・できるだけ多くの人に一緒に育児参加してもらう
父親、祖父母、叔父、叔母、学校の先生、習い事の先生、子供の安全基地になる場所をたくさん作っておけば、どこかで自分が子供の気持ちからずれていることに気づけるタイミングがあるかもしれない。そして、母としても暴走しすぎないよう止めてくれる場所があることが私の支えにもなるはず。
(映画に出てくるお母さんは一人で子育てをしていました。支えてくれるパートナーや祖父母、もしくは何でも話せる先生がいればまた違ったかもと想像しました)

・ナナメの関係の構築
やはり子供は子ども同士にしか作れない関係があると思う。
従兄弟、習い事や部活などで関わることになった異性、異年齢の友達。
大人が答えを伝えるより、ちょっと先行くナナメの関係のお兄さんお姉さんの言葉が響く時期になってきたんじゃないかな。
(主役の子どもたちは学校に居場所がないが、家族と学校以外に二人の居場所はありませんでした)

全部一朝一夕にできることではないけれど、少しづつ場所を見つけて手を離す練習、そして新しい居場所を親子それぞれ見つけていこうと、映画を見てそんなことを考えました。

LGBTの話題など、本編の中にとてもさりげなく挿入されていて、色んな意味で見たあとも考えさせられる素晴らしい作品でした。

本当は、映画館で見たかったけれど、子供と一緒に暮らしていると、自分だけの時間は限られています。

でもやりたいことリストに書き出しておいて、ふと時間ができたときにやってみる。

子供が小学3年生になって、だんだん思春期にさしかかっていると感じる今見ることができて、本当によかったです。

▶︎先生に対して

この映画に出てくる先生は、ちょっとコミュニケーションが不器用だけど、きちんと生徒と向き合おうとしていました。

私自身、子供が小学校に入ると保育園の先生のように毎日会うこともなく、急に先生と距離ができたと感じました。

長女が1年生の担任の先生には、なんだか上手にコミュニケーションとれないな、この先生大丈夫かな?

最初にそんなことを思った経験が母として私にもあります。

でも、どんどん教育システムが変化していく中、

学校任せにする親、クレームをつけてくる親も多いという難しい現実を分かった上で、

それでも未来ある子供の教育に携わりたい思って教師という職業を選んでくれた貴重な人材である今の先生方を信用しないで誰を信用したらいいのか?

必ず自分の理想の先生に当たるわけではないけど、まず信じるところから始めてみよう。

そして映画の中の担任の先生のその後は何も描かれていなかったけれど、

どうか幸せになってほしい。

子供と関わることを諦めないでほしい。

そんなことを思いました。

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