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Wellness ~よりよく生きる。自分を生きる。☆64【映画 土を喰らう十二ヶ月】

2024年 初映画鑑賞は
『土を喰らう十二ヶ月』

家庭料理研究家第一人者として知られる
料理研究家の土井善晴先生が映画初挑戦の
この映画。
生まれ変わったら
土井善晴先生のアシスタントになりたい私は
絶対、映画館で観たかったこの映画

☆以下ネタバレ注意☆
少年時代に
京都の禅寺で精進料理を学んだ
料理エッセイ家の水上勉氏は
自ら収穫した野菜や山菜を駆使して料理を作り
それを食す歓びや料理にまつわる思い出を味わい深い文章に仕立てあげた世界観を沢田研二さんが演じている。
人里離れた長野の山荘で老作家として
悠々自適の生活を送るさま
長野の自然を慈しみ、人とのふれあい、美味しいご飯を作る。
自分のために
そして
たまに訪れる編集部の恋人(松たか子さん)のために。
誰かと食べられることに感謝する日々を送る
男(妻に先立たれた)の
丁寧な生き方
真の豊かさとは何かを問いかける物語。

この物語の主役となる料理を
土井善晴先生が監修されている。
さすが
目にも
耳にも美味しそうだ。
目にも耳にも
美味しそうにみえるのは
食材選びや扱い方、手さばきの指導や器選びに至るまで深く作品に携わった様子が伺える。
胡麻はすり鉢で皮をむき
葛を水に溶かして胡麻豆腐にする
筍は糠から湯がき、炊いて木の芽をたっぷり盛り仕上げる。
釜戸で炊いたご飯に自ら収穫したミョウガをたっぷり刻み混ぜこんだミョウガご飯。

胡麻の実のなり方
ミョウガがどこに生えるか
芹(セリ)がどんな水辺で育つか
雪畑の中でどんな風に冬野菜(大根、白菜)が保存されているか
岡山県高梁市宇治町という
ホンモノの田舎で育った私には
幼少期を思い出す懐かしい光景だった。

田舎の風習で
自宅でお通夜
祭壇を組み
お葬式での
弔問者を労う手料理を振る舞う様子も
描かれている。

ふと…
祖父母が亡くなった時を懐古しながら
このシーンを観た。
うちの田舎の方では
近所の方々が台所を仕切って下さっていた。
故人とのお別れができるように。

四季折々の日本の食文化
日本に生まれ
日本に育ち
祖母が畑や田んぼで作り、
収穫した野菜や
米、木からとれた梅を
手をかけ
暇をかけて
食べさせてくれた味
ホンモノの味を
何か一つでも
真似して
残したい
いや
残して
伝承したい
気持ちにかられる映画となった。
是非とも
食べることが好きな人
作ることが好きな人
田舎暮らしに憧れる人には
観て頂きたい映画です。

喰らうは生きる
食べるは愛する


それでは
皆さん
サヨナラ👋
サヨナラ👋👋
サヨナラ👋👋👋
故淀川良治さん風に。

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