スクールカウンセラーへの信頼が揺らいだあの日。
こんにちは。ののかです。
発達障害グレーゾーンのたー君を育てた体験を綴っています。
小学校でも中学校でもそして高校でも、スクールカウンセラーさんにお世話になりました。よいカウンセラーさんに救われたことも多かったのですが、「ん?」と思ったこともありました。
今回はそんな経験を書きたいと思います。
小学校のスクールカウンセラー
はじめて相談したのは小学校のカウンセラーさんでした。
私ひとりで相談に行きました。
当時、担任の先生から
「勉強する気ないなら出て行け!」
「学校やめろ!」
とよく言われていたたー君は
「あんな先生大嫌い!」
と家でも大荒れだったのでした。
さすがに生徒に向かって
「学校やめろ」という発言はないだろうと思うのですが、
昭和なタイプの先生に、
「そういうことは言わないでください」
とはなかなか言えませんでした。
そもそも、私自身がその発言を聞いたわけでもないし、たー君の特性ゆえに
その先生の授業のじゃまをしていたのだろうと想像もつくから・・・
面談の予約をとってお会いしたスクールカウンセラーは年配の女性で、にこにことして物腰柔らかな人でした。
一通り状況をお話ししました。
ゆっくりと共感しながら聞いていただきました。
「ここの学校では先生に私が何か言っても物事が変わるかどうか、あやしいのですが、なんとか担任とも話すようにしてみます」
と言ってくださいました。
面談を繰り返す
2回目の面談は1ヶ月後でした。
スクールカウンセラーの先生は、
「私は週1回しか来ないので、担任とは少ししか話せなかったです。でもお母さんから相談があったことはお伝えしました」
と言われました。
「ここの学校は強い方針があるようなので、あまり聞く耳を持たれないんですよね」
とも。
そして、
「お子さんがストレスを抱えていられるのであれば、
一度こちらでお子さんと私が話をしたいと思うのですが、どうでしょう?」と。
たー君に言うと、
「なんでそんなところに行かないといけないの!?
絶対いや!」
・・・そう言うと思ってました。
なんとかなだめすかして、やっとの思いでたー君一人でスクールカウンセラーのところに行ってもらいました。
「話聞いてもらった?」
と聞くと、
「ぜんぜん意味なかった。なんでオレにあんなところに行かせる?!」
とまた大荒れ。
やっぱりそうか・・・
次の面談日にスクールカウンセラーさんに話を聞くと、
「たー君はなかなか話をしてくれなかったのですが、担任の先生が大っ嫌い!という本音は話してくれました」
と言われていました。
何も変わらなかった
そうこうしているうちに、事態は悪化し、たー君は不登校になりました。
登校渋りはしょっちゅうあったのですが、ついにまったく学校に行かなくなってしまったのです。
原因はわかりません。
どうも友達と何かあったんだろうと思うのですが、
何も話してくれません。
どうしたらよいかわかりませんでした。
スクールカウンセラーさんと私との面談は続いていました。
話を聞いてもらえるだけでもほっとする気持ちになるからです。
そして、今度は完全に不登校になったたー君。
親としてどうしたらよいかわからない。
そんな気持ちをスクールカウンセラーさんにぶつけました。
ゆっくり話を聞いて下さり、「担任と教頭先生と話をして一緒に考えてみます」
と言ってくださいました。
もちろん私自身も担任としょっちゅう電話で話していたのですが、カウンセラーさんが一緒に考えてくださるのであれば、何かが変わるかもしれないとわずかな希望を持ちました。
次の面談日。
スクールカウンセラーさんのところに行くと、
記録ノートを見ながら、
「こんにちは。今回はどうされました?」
と聞かれました。
「?????」
え?担任と教頭と話をしてくださるという話ではなかったのか???
「先生とまだ話をしていただいていないのですか?してくださるとおっしゃってましたよね?」
と聞きたかったのですが・・・言葉を失ってしまいました。
(どうして言えなかったのか・・・)
仕方なく、たー君の家での様子を話して、面談を終えようとすると、そのスクールカウンセラーさんは、
「何かあればまたお話し聞きますねー」
と言いました。
どういうことなんだろう。
きっと前回の面談の内容を完全に忘れているんだ、と思いました。
真剣に相談していたのに、忘れられるって・・・
ノートをとられているはずなのに、記録はどうなっているのか?
この件で、スクールカウンセラーさんへの信頼を一気に失いました。
スクールカウンセラーをあてにするのはもうやめよう。
そう思いました。