#4【おすすめ本】女性が管理職になったら読む本
はじめに
3月8日は、国際女性デーでした。
日本女性の働きやすさは、世界で下から3番目、29位中27位…
がっかりするような数字です。
(大企業の)女性管理職は現在15%ほどと言われており、
女性活躍推進の言葉のもと、数字を延ばそうとする雰囲気もあり、実際多くなってきているのは確かです。
私自身は、2018年係長に、2022年課長となりました。
この春から役職は変わらないものの、ひとつ等級があがり出来ることも広がって、その分より広い視野を求められる状況です。
そんな状況でもあったので、私自身もあらためて『女性が管理職になったら読む本』を読みました。
本の紹介(感想)と今思うことをまとめてみました。
女性が管理職になったら読む本📕とは?
この春から管理職として働いている方、
管理職を打診されている方、
「自分らしい」キャリアを築いていきたい、
と願うすべての女性に読んで頂きたい本です。
訳者からも、管理職やリーダーになることには興味が持てないけど、仕事にはこだわりをもっているあなたへ読んで欲しいというメッセージがありました。
私は今まで女性に特化した本は、あまり読んできませんでしたが、読んでみると新たな気づきもあるものです。
書かれたのは2016年、約10年前なので、今よりもっと女性管理職のマイノリティ感が強かった頃です。
しかし、日本の30年先を行くヨーロッパ出身の著者が、コーチングを学びセッションを通じてたくさんの悩みに向き合ってきたこと、広く心理学や経営学を学んだ立場から科学的に導いているため、納得感が得られると思います。
具体的には、
なぜ、できる女性は嫌われるのか?
そもそも女性は、リーダーには向いてないのか?
無意識バイアスとは?
リーダーになった女性が直面しがちなリスクとは?
男性と比べて、女性に不足しがちなスキルとは?
このような問題や疑問がなぜ生じるのか?
その原因や背景をひとつひとつ紐解いていきます。
管理職のリアル(収入・責任・今の悩み)
多くの女性は、管理職になりたくないと聞きます。
収入は増やしたいけど、
責任を持ちたくない、
嫌われてまで仕事をしたくない、
理由は色々とあるそうです。
中小企業で、管理職(プレイングマネージャー)として働いている私自身に起きた変化を振り返りながら、
でも今も悩みながらも…
基本的には楽しく働けているのは何で⁈
そして、今悩んでいることは…?
考えてみました。
収入について
管理職となると役職手当がつくので、
多少お給料が増えました。
逆に残業手当がつかなくなりました。
繁忙期以外、滅多に残業することはないので、
私にとっては単純に役職手当分が増えました。(微増です 笑)
40歳になると介護保険料が引かれ始めます。
お給料微増と仕事の量、責任を比較した時に
妥当性はあるのか…?と聞かれると
どうなんだろうと思います。
私の場合は、お給料をいくらもらえるかより自分が幅広い経験が出来ることを重視している為、そこまで気にならないのだと思います。
あまり、他の人がどのくらいもらっているかを気にしてこなかったということもあるかもしれません。
(みなさんたくさんもらっているのでしょうか?笑)
責任が増えて大変?
そもそも、仕事の責任というと、何なのでしょうか。
仕事を成し遂げられるか?
期日までに仕事を終わらせられるか?
担当している仕事に関わる人へのフォローができるか?
数字の責任を負わされる…
目標達成や達成に向けて努力できること、はたまた、成果のみしか考慮しない厳しいケースもあるかもしれません。
私は、管理職への打診があった時に、1点だけ上司に確認しました。
「他の管理職の人と同じように遅くまでは働けないけど大丈夫ですか?」
施錠時間などで退勤時間を垣間見ることがありましたが、こんなに遅くまで働いているんだ…と思っていたからです。
でも、長時間の残業は、小中学生の子どもがいる私には絶対ムリ…
お腹を空かせて待ってますからね…♪
小学生は、一見大きくなって手がかからなくなると思いきや、小1、小4の壁や友達とのやりとり、受験…心理面での負担も増えてきます。
上司の回答は、大丈夫、今までどおりで良いと言ってくれたものの、
ほぼほぼ定時で帰りながらも仕事をこなせるのか…⁈
とても心配でした。
自分自身もプレイヤーであるため、今までの業務が減るわけではなく、
管理職の業務が新たに増えるわけで…
育休後復職してから長男入学までは時短勤務をしてきたので、
どうしたら限られた時間の中でより効率よく仕事ができるのか?
いかに仕事の生産性をあげられるか?
は常に考えて仕事をしてきました。
管理職になってからは、
自分にしかできない仕事を頑張る。
他人でもできる仕事は委ねる。
を意識しています。
会社や上司が管理職として、自分に何を求めているのか確認することは大切です。
一方で、役職は上がっているのに、ほぼほぼ定時で帰っていると、そこに努力はあっても、周りからどう思われているかは想像がつきます。
そこで、部下との違いという点では、責任の重さがアピール対象となってくる。この構図(責任大変アピール)が私としては女性管理職が増えない、やりたがらない女性が多くなってしまう問題点なのではないかとも思っています。
私は、部下よりも早く帰ることもしばしばですが、これを貫き通していると、帰れるときは早く帰るという良い連鎖が生まれてきつつあります。
管理職は孤独なのか?
私自身が今直面している問題は、管理職になると孤独にならないと
いけないのか?ということです。
上司から「上に行けば行くほど孤独になる」と良く言われています。
営業職なので、みんなで仕事をするというよりは、もともと仕事は孤独にしてきた経緯もありますが、みんなとランチへ行ったりする時間は大切にしたいなと思っています。
肩書がつくことで、対応が変わる人がいると感じることも無くはないですが、管理職のマインドで接していると、孤独になってきてしまうのでしょうか?
孤独にならないと管理職の仕事って務まらないのでしょうか?
今大切だと思うこと
最後に、特に「女性」のキャリアを考える上での根幹(最重要)と思う点は、
パートナー
健康
この2つにつきます。
女性の場合、パートナーがどのような考えを持っているかで、キャリアが決まると言っても過言ではありません。
だからと言って、パートナー選びを制限するということではなく、パートナー=自分のキャリアということを頭に入れておくと良いです。
健康は、女性特有の問題があります。
仕事をする以上、女性特有の健康課題を乗り越えて上手く付き合っていかなければなりません。20代〜30代では、月経困難症、PMS。
40代〜50代では、更年期。
ライフステージ別にも男性とは生物学的に違うことを受け入れましょう。
その上で、管理職となってから仕事上で大切にしていることをまとめてみました。
比較をしない。気にしない。
自分にしかできない仕事を頑張る。他人でもできる仕事は委ねる。
俯瞰してみるために、仕事から離れる時間を敢えて作る。
私自身も、今、一歩一歩試行錯誤している最中です。
先日、noteで同じ境遇の方に巡りあい、勇気づけられました。
こういうつながりが嬉しく、日々の糧にもなっていくものです。
みなさん、悩むときも、立ち止まるときもあると思いますが、
ともに励まし合っていけたら良いですね!
お読みいただき、ありがとうございました。
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