アメリカでのこと#25柔軟剤がほのかに香るふかふかの洗濯物をサンタみたいに担いでた
アメリカで一時期、部屋を借りて滞在していた事がある。
その家にはランドリーがなく、近くのコインランドリーに纏めて持って行って洗濯及び乾燥までしてしまうという生活をしていた。
当時近くを観光していた日本人の方と会話する機会があって、その人の職場でダウニーの柔軟剤が流行っているらしく、お土産で日本未発売の香りの商品を買うなどと話していたような。あれは液体だから機内持ち込みは出来ないから、トランクに入れて帰ったのだろうか。
コインランドリーで使う、日本であまり見かけないものとして乾燥機に入れる柔軟剤シートがあった。
アメリカで乾燥機を使うまで存在を知らなかったのでなんだこれは?と思っていたのだか、これは乾燥機にセットする不織布タイプの柔軟剤だ。
日本でも今は簡単に手に入るのではないか?
アマゾンでも楽天でも購入可能だしコストコにもあるらしい。
一番ポピュラーなのはやはりBounceのものかも。
Dryer Sheetsという。
洋服試着の際のフェイスガードで、渡される薄い不織布のような形状のものだ。不織布と言えばマスクだが、あれを薄いレースカーテンのように、のばしたもの。
向こう側が透けるほどの布、いや、sheetだ。
そんな形状をしている。
洗濯乾燥の時に洗濯ものの上に置き、一緒に乾燥させるとシワ防止になったり、良い香りをつけてくれる。
Bounceのページをみたら、スポーツ用からペットの毛対策まで色んなタイプがあるみたいだ。
日本は湿気の多い気候で人口密度も高いところが多いので、香り系の商品はうかつに使えない。気分が良いのは本人だけだったりして周りは大迷惑なことも多々ある。
アメリカは日本よりは広くて乾燥している場所も多々ある。同じく都市部はゴミゴミしているところもないわけではないのだが、いくぶん日本よりは香害被害は低くなるのではないかと思う。
部屋からランドリーまでの道、車で行くこともあったが、大荷物を担いで徒歩で行くのも好きだった。
複数人分を一気に洗濯した時などは、かなりの量となることがあった。洗濯物入れの大きさはそう、サンタクロースがもつようなプレゼントの入った、あのふっくらとした袋のようだった。
行きはサンタクロースのように袋を担いでランドリーまで歩いた。
帰りは乾燥機の温もりと、柔軟剤の香りがついて、ほんの少しだけふっくらとした洗濯物を担いで帰る。
そんな日を過ごしていたことを思い出した。