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イタリアの記憶「γ」ミラノで握手

イタリアの知人を訪ねた時の話。
とあるミラノのレストランで、「カツレツ」を食べさせてくれるという。
日本人の口に合うから安心してと言われた。

ミラノのカツもイタリア料理だったのだけれども、なんとなくいわゆる西洋料理に疲れていた頃で、日本料理的な何かに飢えていた。

うれしくて、レストランに向かった。

カツレツは大変美味で、聞けば日本人向けのガイドブックなどにのっている店だという。

彼の友達だという人が途中で合流した。医療か金融関係の仕事だったか。
最初に現れた時か別れる時、どちらかに握手をしたのだが。

すごい力。

あまりにもすごい力で握られて、握手ってこんな風にするんだと驚いた。

その人はイタリア系の方だったが、こんな記事をみつけた。

なるほど。国によっても差があるらしい。この中にイタリアはなかったけど、相当の強さ。この基準値でいくと5段階中、5の評価だ。

その国の職業カースト上のほうの職業、、だったからなのもあるのか、なんというか、自信の塊のような握手。

同じ人間なのにその人根底にある、根本的な何かが、自分とは違うのを見せつけられたミラノの夜。

今の自分は、強い力で誰かと握手を交わせるだろうか。

答えを即答できずにいる。