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イタリアの記憶「β」朝ごはんを昼ごはんに

イタリア北部のホテルにて。

イタリア北部の都市からスイスに抜ける旅をした。
電車を調べたら、朝早くでる計画となり、朝食開始時刻より前にホテルを出る事になった。

現地の知人に、ふとこの話をしたところ
ホテルに交渉してみたらといわれた。

朝食込みの料金を支払ってるのに食べられないのなら、テイクアウトできるようにと。

そういう発想は自分にはなかったので、早速申し出たらなんとokとのこと。サンドイッチのようなものを、ボックスに入れて持たせてくれた。

まさか。

思いついたら申し出る。
ダメ元で交渉する。

日本にいると忘れてしまう。言わないのが普通になる。

無言の同調圧力が

言っても無駄だと、やっても無駄だと
余計な事はするなと。

言えば、そして行動すれば、誰かの心をざわつかせる事を、常に考えながら行動するこの閉塞感。

なんなんだろう。

しかしながら、平穏な日常と引き換えのこの代償はそんなに悪くはない。

良くもないけど、悪くはない。

交渉交渉の連続だった頃の記憶。
そこまでして勝ち取るべきものは特になかったような気がしてならないけど。

今は、時々戦いたくなることも。

人間は、元来好戦的なのだと思う。
ただ表面に出さないだけ。