さちのか

人生のすべてに午後ローがある。

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最近の記事

午後のロードショー「ジェニファー・ロペス 戦慄の誘惑」

公開 2015年 監督 ロブ・コーエン 公開当時 ジェニファー・ロペス(46歳) ライアン・グスマン(28歳) 原題の「THE BOY NEXT DOOR」とは「隣の男の子」という意味なのですね。 美熟女が若い男に誘惑され不倫関係に陥るも、最終的に夫と寄りを戻すというストーリー展開はレディース・コミックスを彷彿とさせます。 ジェニファー・ロペスはセクシーで美しいものの、46歳という年齢ながらかなりのイイ女扱いでジェニファー・ロペス「アゲ」作品ですね。 ひねりの無い見る

    • 午後のロードショー「バットマン」

      公開 1989年 監督 ティム・バートン 公開当時 マイケル・キートン(38歳) ジャック・ニコルソン(52歳) キム・ベイシンガー(36歳) 緻密で繊細な日本漫画で育ったせいか、アメコミの世界観にはどうしても馴染めません。 着色料がたっぷり入ったお菓子のような毒々しくもポップな色合いと、ざっくりしたコマ割りに「AHHHH!!」「BOOOM!!」などの擬音がドカドカと散りばめられ、英語のセリフがわからない事を差し引いてもさほど奥行きのある内容には見えず、大人の鑑賞に足るとは

      • 午後のロードショー「バンコック・デンジャラス」

        公開 2008年 監督 ダニー・パン オキサイド・パン 公開当時 ニコラス・ケイジ44歳 凄腕の暗殺者ジョーが、最後の仕事をするためバンコクに入る冒頭15分くらいまではテンポが良く緊張感があり、ニコラス・ケイジの映画らしからぬスタイリッシュさを感じましたが、そこから先は失速し、やはり彼の主演映画にありがちなB級映画という印象です。 凄腕の暗殺者である彼は、自らに厳しい4つのルールを課していた。 1、質問をしない 2、仕事以外で他人と関わらない 3、痕跡を残さない 4、引き

        • 午後のロードショー「フェイシズ」

          公開   2011年 監督   ジュリアン・マニャ 公開当時 ミラ・ジョボビッチ35歳 アンナはある日、女性ばかりを狙う連続殺人鬼の犯行現場を目撃してしまう。犯人に追いかけられ川に転落したアンナは一命をとりとめるが、その時に負った頭部の衝撃で人の顔が判別できない「相貌失認」という状態に陥ってしまう。目撃した犯人に顔もわからなくなってしまったアンナに犯人の魔の手が迫る… 相貌失認という疾患があるのですね。 他人の顔がすべて同じに見える、または見る度に違う顔に見える… 最後ま

        午後のロードショー「ジェニファー・ロペス 戦慄の誘惑」

          午後のロードショー「リミットレス」

          公開 2011年 監督 ニール・バーガー 公開当時 ブラッドリー・クーパー36歳 ロバート・デニーロ67歳 アビー・コーニッシュ28歳 未知の薬物を摂取したことにより超人的な能力を得るという展開は、先日午後ローでも放送された「ルーシー」と似ていますね。 「ルーシー」では主人公の能力が神の領域にまで達し、時空をも超えるスケールの大きい展開でしたが、今作では能力が「金 権力 女」に直結している分、人間的と言えます。 スピード感があり最後まで緊張感が途切れず一気に見る事ができま

          午後のロードショー「リミットレス」

          午後のロードショー「フォーリング・ダウン」

          公開 1993年 監督 ジョエル・シュマッカー 公開当時 マイケル・ダグラス(49歳) ロバート・デュバル(62歳) 統計によると夏は他の季節と比べ、犯罪発生率が格段に上がるのだそうです。 暑さが人間の理性を奪うのでしょうか。 本作の宣伝文句は「平凡な男が猛暑とストレスで理性を失い怒りを爆発させる」というもので、見る者の溜飲を下げスカッとさせる内容かと思いきや、男があまりに身勝手でイカれたサイコパスであるため同情できず感情移入できませんでした。 冒頭の渋滞と暑さに耐えき

          午後のロードショー「フォーリング・ダウン」

          午後のロードショー「ユージュアル・サスペクツ」

          公開 1995年 監督 ブライアン・ジンガー 公開当時 ケヴィン・スペイシー(36歳) ガブリエル・バーン(45歳) ベニチオ・デル・トロ(28歳) この映画はもう何度か見てオチは分かっているのにいつも最後まで真剣に見てしまいます。 やはり優れた映画というのは最初の10分で見る者の心を掴んで最後まで見ずにはいられなくなる魅力がありますね。 詳しい内容はすっかり忘れていたのですがラストのオチと「カイザー・ソゼ」という名前だけは記憶していました。 「カイザー・ソゼ」……妙

          午後のロードショー「ユージュアル・サスペクツ」

          午後のロードショー「ゲーム」

          公開 1997年 監督 デヴィット・フィンチャー 公開当時 マイケル・ダグラス52歳 ショーン・ペン37歳 デボラ・カーラ・アンガー31歳 孤独に暮らす投資家の男。48歳の誕生日に弟と再会した彼は、ある会社が主宰するゲームの招待状を受け取る。そして参加テストを受けた日を境に、周囲で奇妙な時間が続発。やがて命まで危険に晒されることになる。 この映画は公開当時、「ネタバレ厳禁!」「結末は絶対に教えないでください!」などの謳い文句で、見る者の期待値を煽っていたのを思い出します。

          午後のロードショー「ゲーム」

          午後のロードショー「セルフレス/覚醒した記憶」

          公開  2015年 監督  ターセム・シン 出演  ライアン・レイノルズ ベン・キングスレー マシュー・グード 風景の中にどこか違和感と不安を覚えるだまし絵のような映像はターセム・シン監督ならではですね。 ストーリーに無駄が無く流れるような展開で 最後まで一気に見る事ができました。 見る者の集中力を途切れさせない演出は監督の手腕と言えますね。 登場人物の中で強烈な存在感を発しているのはベン・キングスレーのみで、他はいい意味でストーリーを邪魔しないクセの無いキャスティング

          午後のロードショー「セルフレス/覚醒した記憶」

          午後のロードショー「LUCY /ルーシー」

          公開   2014年 監督   リュック・ベッソン 公開当時 スカーレット・ヨハンソン29歳 モーガン・フリーマン76歳 チェ・ミンシク51歳 先の読めない展開とスピード感で、最後まであっという間に見てしまいました。 89分という短さも緊張感を途切れさせません。 冒頭の320万年前の猿人類「ルーシー」の映像が見事ラストに繋がっていましたね。 付き合い始めたばかりの男リチャードの代わりに怪しげなスーツケースを韓国人マフィアのチャンに届ける羽目に陥ってしまったルーシー。未知の

          午後のロードショー「LUCY /ルーシー」

          午後のロードショー「バニラ・スカイ」

          公開年  2001年 監督   キャメロン・クロウ 公開当時 トム・クルーズ38歳 キャメロン・ディアス28歳 ペネロペ・クルス26歳 トム・クルーズ主演作の中で一番好きな映画です。 大好きでもう何度も見ているのですが、久しぶりに午後ローで見て改めて名作だなと感じました。 トム・クルーズが38歳の時の作品なのですが、まさにこの時期が役者としての黄金期と言えるかもしれません。 大金持ちでハンサムなデイヴィッド・エイムスを演じているのですが、ペネロペ・クルスとキャメロン・ディ

          午後のロードショー「バニラ・スカイ」

          午後のロードショー「ワールド・オブ・ライズ」

          公開 2008年 監督 リドリー・スコット 公開当時 レオナルド・ディカプリオ(34歳) ラッセル・クロウ(44歳) CIA対イスラム過激派テロリストの映画は数多く制作されていますが、本作は単純な善悪の構造ではなく互いの文化と思想の違いから起こる悲劇を重厚かつ繊細な人間ドラマで描いています。 全編に渡って流れるアラブ系の不穏な音楽と、砂ぼこりで霞んだ陽光を思わせるライティングが、中東という全くの異文化の中で手探りでテロ防止活動を強いられるフェリスの焦燥感と苦悩を表している

          午後のロードショー「ワールド・オブ・ライズ」

          午後のロードショー「コールド・クリーク 過去を持つ家」

          公開 2003年 監督 マイク・フィギス 公開当時 デニス・クエイド(49歳) シャロン・ストーン(45歳) スティーブン・ドーフ(30歳) クリステン・スチュワート(13歳) 映画を見終わった後の感想は控えめに言っても「何スかこれ?」という感じです。 予告などの映像から「悪魔の棲む家」のようなホラーかと思いきや、都会から移住してきた家族VS田舎の地元住民のヒトコワ作品でした。 ニューヨークで暮らす作家のクーパーは、息子が交通事故に遭いそうになったことをきっかけにに、田舎

          午後のロードショー「コールド・クリーク 過去を持つ家」

          午後のロードショー「Mr.&Mrs.スミス」

          公開 2005年 監督 サイモン・キンバーグ 公開当時 ブラッド・ピッド41歳 アンジェリーナ・ジョリー30歳 この映画での共演がきっかけで、二人は交際することになったそうです。 そのせいか、延々と結婚式でカップルのつまらない馴れ初め映像を見せられているような気分にさせられます。 内容はともあれ、主演の二人はとても楽しそうですね。 正体はお互い凄腕の殺し屋の夫婦が、素性を露にすることで倦怠期を乗り越え、恋人同士のような関係に戻る… 聞いただけでげんなりするような使い古され

          午後のロードショー「Mr.&Mrs.スミス」

          1992年「寒椿」

          公開 1992年 監督 降旗康男 公開当時 南野陽子(25歳) 西田敏行(45歳) 80年代のトップアイドルだった南野陽子が大胆な濡れ場にチャレンジしたことで話題となった作品であり、彼女のファンだった私は少なからず衝撃を受けたのを覚えています。 20代の頃、深夜にテレビでひっそりと放送していたのを一度見ただけなのですが、人生のあらゆる場面で頭を過るような心に残るセリフが数多くあります。 アイドルの殻を脱ぎ捨てた南野陽子の妖艶さもさることながら、富田岩伍を演じた西田敏行の抑

          1992年「寒椿」

          午後のロードショー「バトルランナー」

          公開 1987年 監督 ポール・マイケル・グレイザー 公開当時 アーノルド・シュワルツェネッガー40歳 独裁政権に支配された近未来のアメリカではテレビだけが唯一の娯楽として許されていた。「ランニングマン」と呼ばれる生死を懸けたリアリティ番組に参加させられることとなった正義感あふれる元警官ベンの戦いを描く。 80年代アメリカ映画の空気感を感じます。 1987年の映画なのですが、舞台となっているのは荒廃したディストピアとなった2017年なのですね。 「電気を付けて!」「ト

          午後のロードショー「バトルランナー」