さちのか

人生のすべてに午後ローがある。

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人生のすべてに午後ローがある。

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午後のロードショー「薔薇の素顔」

公開 1994年 監督 リチャード・ラッシュ 公開当時 ブルース・ウィリス(39歳) ジェーン・マーチ(21歳) 午後ローで初めて鑑賞しましたが、良い意味で予想を裏切るサイコサスペンスでした。 カオスでエキセントリックな世界観とフランス映画のような詩的な要素もあり、先が読めず最後まで緊張感が途切れない展開です。 公開当時、主演のブルース・ウィリスとジェーン・マーチの濃厚なラブシーンが話題となったのを覚えています。 ジェーン・マーチはセクシーロリータ系の当時大人気の女優で、

    • 午後のロードショー「グーニーズ」

      公開 1985年 監督 リチャード・ドナー 公開当時 キー・ホイ・クァン(14歳) 2022年アカデミー賞を受賞した「エブリシング・エブリウェア・オールアットワンス」で助演男優賞を受賞したアジア系俳優俳優を見た時、「どこかで絶対見たはずなのに思い出せない」とモヤモヤしネットで調べたところ、誰あろう彼はあのキー・ホイ・クァンだったのです。 キー・ホイ・クァンは1984年「インディ・ジョーンズ魔宮の伝説」に出演した大人気の子役で、当時10代だった私はすっかり彼のファンになり、

      • 午後のロードショー「学校の怪談」

        公開 1995年 監督 平山秀幸 公開当時 野村宏伸30歳 何とも言えない「夏休み感」がたまりません。 20代の頃映画館でこの映画の予告編を見た時、「うひひひひ~」が耳に残って真面目に怖かったのを覚えています。 今見ると爽やかな小学生アドベンチャー映画ですね。 善良な大人が、子供たちを楽しませようとして作った凝ったお化け屋敷という感じで、子供たちを怖がらせ過ぎない配慮が感じられます。 27年前の映画なのですが、 「口裂け女」や「トイレの花子」さんなど、都市伝説のオール

        • 午後のロードショー「ゴーストシップ」

          公開  2002年 監督  スティーブ・ベック 公開当時 ジュリアナ・マルグリーズ(36歳) ガブリエル・バーン(52歳) エミリー・ブラウニング(14歳) 少人数の限られた空間でのパニックホラーという点から、富士急ハイランドの人気アトラクション「戦慄病棟」のようなワクワク感があり、幽霊船が舞台のせいか不思議な夏休み感があります。 冒頭の優雅な船上パーティのシーンからのグロテスクな殺戮描写には凍りついてしまいました。 ワイヤーで人体が切り刻まれる血みどろシーンと、中盤のウ

        午後のロードショー「薔薇の素顔」

          午後のロードショー「刑事ジョー ママにお手上げ」

          公開 1992年 監督 ロジャー・スポティスウィッド 公開当時 シルベスター・スタローン(46歳) 本作の日本でのキャッチコピーは「スタローンが“スタちゃん”になった」というもので、当時アクションのみならず「ツインズ」や「キンダガートン・コップ」でも大ヒットを飛ばしたライバルのシュワルツェネッガーこと「シュワちゃん」を意識して製作されたものだそうです。 過保護な母親に手を焼く敏腕刑事ジョーの活躍を描いており、バックに流れる軽快な音楽といい全編通してコメディ全開なのですが笑

          午後のロードショー「刑事ジョー ママにお手上げ」

          午後のロードショー「僕たちと駐在さんの700日戦争」

          公開 2008年 監督 塚本連平 公開当時 市原隼人21歳 佐々木蔵之介40歳 麻生久美子30歳 倉科カナ20歳 賀来賢人19歳 この映画は午後ローで何度か放送されているのですが、いつも最後まで見ることができません。 序盤で早々に見る気力が萎えてしまうのです。 今回初めて最後まで見ましたが、時空が歪むほどつまらないと言っても良いかもしれません。 高校生が町の駐在さん相手に本気でイタズラを仕掛けるのですが、そのイタズラと言うのがあまりに幼稚で、昭和の小学生のレベルなのです

          午後のロードショー「僕たちと駐在さんの700日戦争」

          午後のロードショー「ケープ・フィアー」

          公開 1991年 監督 マーティン・スコセッシ 公開当時 ロバート・デニーロ(48歳) ジュリエット・ルイス(18歳)  この映画を最初に見た時、強烈に印象に残ったのはロバート・デニーロ演じるマックスが警察での取り調べの時に履いていた赤いヒョウ柄のブリーフです。 刑事が「読むのに1日かかりそうだ」というほど体にびっしりと怨念の言葉が刺青され、一目見ただけでヤバい奴だという事がわかります。 ナルシズム溢れる倒錯した復讐に陶酔しており、逆恨みとも言える憎しみを全力で向けられた弁

          午後のロードショー「ケープ・フィアー」

          午後のロードショー「チェンジング・レーン」

          公開 2002年 監督 ロジャー・ミッシェル 公開当時 ベン・アフレック(30歳) サミュエル・L・ジャクソン(54歳) トニ・コレット(30歳) 人種問題などをからめ深みを出そうとしていますが、中途半端な社会派サスペンスという印象です。 主演二人があまりにエキセントリック過ぎて全く感情移入できませんでした。 辻褄が合わない部分も多く、全体的に心理描写が雑で、人間的な感情の動きを無視した脚本と言えます。 若手敏腕弁護士ギャビンの乗る車と、アルコール依存症で妻と別居中のドイ

          午後のロードショー「チェンジング・レーン」

          午後のロードショー「レッドロック/裏切りの銃弾」

          公開 1993年 監督 ジョン・ダール 公開当時 ニコラス・ケイジ29歳 ララ・フリン・ボイル23歳 デニス・ホッパー57歳 J・T・ウオルシュ50歳 アメリカの田舎町レッドロックを舞台に繰り広げられる、欲と金にまみれた泥沼のサスペンス。 この映画は午後ローで初めて見たのですが、サスペンスとしては隠れた秀作と言えるのではないでしょうか。 最後までオチが読めず、緊張感が途切れませんでした。 主な登場人物は4人、無職の青年マイケル、保安官で地元のバーを経営するウェイン、ウェ

          午後のロードショー「レッドロック/裏切りの銃弾」

          午後のロードショー「ジギル&ハイド」

          公開 1996年 監督 スティーブン・フリアース 公開当時 ジュリア・ロバーツ(29歳) ジョン・マルコヴィッチ(43歳) 「ジギル&ハイド」を題材とした映画は数多く制作されていますが、大抵は二重人格がもたらす怪物性に焦点を当てている作品が多く、本作のような繊細で抒情的な作風は無かったかもしれません。 いつもの明るいキャラクターを封印したジュリア・ロバーツ抑えた演技も素晴らしいですが、やはりこの映画はジョン・マルコヴィッチを見る作品と言えるのではないでしょうか。 ジョン

          午後のロードショー「ジギル&ハイド」

          午後のロードショー「ダイヤルМ」

          公開 1998年 監督 アンドリュー・デイヴィス 公開当時 マイケル・ダグラス(54歳) グウィネス・パルトロウ(26歳) ヴィゴ・モーテンセン(40歳) マイケル・ダグラスは「氷の微笑」「ゲーム」など、午後ローにおけるサスペンスの帝王と言えるかもしれません。 仮に彼がほんわかしたユルいコメディに出演したとしても、眉間に深く刻まれたシワ、鋭い眼光、ピリついた緊張感のある雰囲気で、絶対裏に何かあると思ってしまいます。 この映画は午後ローで何度も見てすっかりオチもわかっています

          午後のロードショー「ダイヤルМ」

          午後のロードショー「ブラックハット」

          公開 2015年 監督 マイケル・マン 公開当時 クリス・ヘムズワース(32歳) タン・ウェイ(36歳) 「ブラックハット」とは犯罪目的でコンピューターやネットへの攻撃を行うハッカーのことだそうです。 クリス・ヘムズワースは「マイティー・ソー」のイメージがあるせいかどう見ても脳筋でITに長けた理系男子には見えず、凄腕のハッカー役はミスキャストだったかもしれません。 ストーリーはニコラスを始めとする捜査チームが謎のサイバーテロリストをひたすら追い続ける展開で、2015年製作

          午後のロードショー「ブラックハット」

          午後のロードショー「フェア・ゲーム」

          公開 1995年 監督 アンドリュー・サイプス 公開当時 シンディ・クロフォード29歳 ウィリアム・ボールドウィン32歳 ある民事訴訟が原因で元KGBの暗殺集団から命を狙われるようことになった女性弁護士ケイトと、彼女を守る刑事マックスの戦いを描いたアクションサスペンス。 私はこの映画を見て80年代のアイドル映画を思い出してしまいました。 80年代のアイドル 松田聖子 中森明菜 南野陽子 菊池桃子らの主演映画を見た時の、彼女たちが普段見せてくれない姿を見せてくれた時のありが

          午後のロードショー「フェア・ゲーム」

          午後のロードショー「逃亡者」

          公開 1990年 監督 マイケル・チミノ 公開当時 ミッキー・ローク(38歳) アンソニー・ホプキンス(53歳) 「ディア・ハンター」のマイケル・チミノ監督、ミッキー・ローク主演という事でエッジの効いたサスペンスかと期待して見たのですが、緊張感のまるで無いユルユルのサスペンスでした。 人質役のアンソニー・ホプキンスは「レクター博士」のイメージがあるためか被害者感が無く、中途半端な悪人役のミッキー・ロークに逃げて~!と言いたくなってしまいます。 砂漠地帯を砂埃を立てながら

          午後のロードショー「逃亡者」

          午後のロードショー「幸福の条件」

          公開 1993年 監督 エイドリアン・ライン 公開当時 デミ・ムーア(31歳) ロバート・レッドフォード(57歳) ウッディ・ハレルソン(32歳) 「愛は金で買えるか」という重厚なテーマの作品なのですが、現実感のない大人のファンタジーでありどこかレディースコミック感があります。 1億円と引き換えに妻を一晩借すことができるかという、夫婦の愛を試すには非常にわかりやすい設定で、ありそうで無かったストーリーと言えます。 この作品は午後ローでも度々放送される私の好きな映画「運命の

          午後のロードショー「幸福の条件」

          午後のロードショー「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」

          公開 2011年 監督 ルパート・ワイアット 出演 アンディ・サーキス(シーザー) ジェームズ・フランコ トム・フェルトン 「猿の惑星」の前日譚であり、いかにして人間に代わり猿が地球を支配するようになったかを描いています。 人類を救うはずの新薬が猿に知性を与え、結果的に人間を滅ぼしてしまうのは皮肉なことですね。 映画の前半は、ウィルと認知症を患う父親との関係性と、薬物実験の結果偶然にも人間をも凌ぐ知能を得てしまったチンパンジー「シーザー」の成長過程を描いています。 徐々

          午後のロードショー「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」