ミキの名は。(お酒の話だったりして……)
寒くなったり、ポカポカ陽気になったり寒暖差に振り回されております。
皆様はお元気ですか??
さて。
先日の講座では「のむ」という事を中心に茶の湯の歴史について学びました。
「のんのん」という言葉についてや、回しのみについて等々皆様と色々意見を交わしながら学びました。
ちなみに。
仏様にのんのんしなさいと言われた事はないけれど、友達の家で見聞きした事はありまして。
それがのむ(祈む)が語源の一つであるという話は初見だったので「ほへー!」となりました。
そしてその後お酒の話になり、少し気になった話題があったので調べてみました(ほぼネット調べ、あしからず!!)
お茶の話じゃないのですが…(ゴクリ
口嚼酒と杜氏
ある映画に出できた事で有名な口嚼酒。
映画のイメージもあって、古代日本の神事では皆口嚼酒だったのかなぁと思い、まずはそこを調べてみました。
口嚼酒
『大隅国風土記』逸文(713年(和銅6年)以降)である。大隅国(今の鹿児島県東部)では村中の男女が水と米を用意して生米を噛んでは容器に吐き戻し、一晩以上の時間をおいて酒の香りがし始めたら全員で飲む風習があり、「口嚼(くちかみ)ノ酒」と称していたという。
麹のお酒
『播磨国風土記』(716年(霊亀2年)頃)である。携行食の干し飯が水に濡れてカビが生えたので、それを用いて酒を造らせ、その酒で宴会をしたという記述が見える。こちらは麹カビの糖化作用を利用した醸造法であり、現代の日本酒のそれと相通じるものである。
大和(古代日本)や台湾では、口噛み酒は神事の際にも造られていた[3]。このため、神事で醸す場合には、原料を口で噛む人間として巫女や処女が選ばれていた[3]。中国の使者はこれを「米寄(拼音:mǐjì〈日本語音写例:ミィーチー〉)」等と表記した[要出典]。琉球地方でも同様に「ウンシャク[11]」「1日の酒[11]」など島々によって様々な名で呼ばれる口噛み酒が神事のために造られており[11]、明治時代までの沖縄地方でも祭事の際にサトウキビの茎で歯を磨いた少女たちが米飯を噛んで酒を造っている地域があった[12]。
(ウィキペディアより引用)
なぜ、口嚼酒と麹のお酒の起源を調べたかといいますと……
巫女が作っていたお酒は、なぜ女子禁制イメージになったのだろうか。
という疑問が出てきたので…
ウィキペディアを見ると、口嚼酒と麹のお酒はほぼ同時期に記述がみられるので、別のルートで発展したのかな……?と思い調べ続けると
『延喜式』という書物に登場する、当時の酒造りに関する記述を参照すると、新嘗祭で行なわれる公式行事「節会」に使用する酒を造る際、米を搗(つ)くのは女性の役割で、1石の米を4人の春稲仕女(つきしねのしにょ)が搗いたと記されています。
あれ、麹のお酒っぽいものも巫女さんが作ってたような記述を発見。
「杜氏(とうじ)」という言葉の由来は「刀自」といわれています。「刀自」とは、神道における戒名と同等の意味をもつ"霊号"として、女性のみに使われる敬称。
酒造りの職人集団の長や総責任者を「杜氏」と呼ぶようになったのは、奈良平安時代に造酒司が酒造に用いた壺を「大刀自(おおとじ)、小刀自(ことじ)」と呼んでいたことに由来する
寺社で酒つくりが行われる以前、酒つくりは家庭を取りしきる主婦(刀自)のしごとであったことに由来する。
そもそも論。
では、いつから……????
糠漬け、お前なのか…
女子禁制になったとされているのは江戸時代という説が多いようです。
糠漬けや味噌作り等々で色々な菌に触れることが多い女性が酒造りに入ると、付着した菌によって酒造りに悪影響が出てしまう事。
江戸時代に酒造りが大量生産化されるようになり、力仕事や危険な仕事が増えて労災認定されるような大きな事故が増えてきた事。
出稼ぎ労働者が増えて来た事。
その事によりハラスメントが増える事を避けようとした事。
そこに鎌倉以降広まった俗世の不浄感がプラスされたとかされないとか。
まぁ、そんなこんなで杜氏=女子禁制みたいになったとかならなかったとか(エッ
そんなこんなで女子禁制みたいに思われていた杜氏のお仕事ですが、私が調べ記載した事柄は解決されたので、今は女性の杜氏さんも活躍されていらっしゃいます。
ミキの名は。
今回、講座であがった疑問を調べている中でオオォォォとなったのが「ミキ」の事です。
私、九州南部の出身なのですが「ミキ」という島の飲み物を好んでおりました。
なぜミキなのか。
なぜ体にいいのか。
考えもせずに美味しいから飲んでいましたが、
今回の件でミキについて知る事ができました。
ミキ≒神酒なのですなぁ…
ああ、講座ありがたい(。ーㅅー。)
そんなミキについてはこちらをご覧ください。
私の記憶が間違ってなければ、登戸の
En-Gawa Cafeさんにあったような……(なかったらゴメンナサイ🙂↕️)
本当は、ここから力技でお茶につなげたかったのですが、うまいことつなげる道が見当たりませんでしたが……
知らなかった事を調べてみようと思わせる茶の湯講座ってやはり素晴らしいなぁ(手前味噌、麹の話だけにね!
そしてネット情報がメインなので諸説ありますと、口嚼酒勝手に作るのは違法ですという事を付け足して結びとしたいと思います。
茶の湯イベントお知らせ📢
12月1日㈰
師走茶の湯体験会
きみそらレンタルスペース登戸さんにて
14時〜15時10分
15時20分〜16時30分
参加費2000円薄茶お菓子付
今年1年の振り返りができればと思っております。聞き逃した講座や聞いてみたい事をご予約の際ご記入いただければ幸いです。