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この恋の行方は、、、

この恋の行方は、、、
作 tukiyo

(登場人物)
花依(カエ)、、、16歳、少し気の強い活発な女の子、悠斗と幼なじみ同士。明るくて人懐っこい。陸上部。

悠斗(ユウト)、、16歳、内向的でシャイ、普段は無口。花依の向かい側の家に住んでいる。本が好き。勉強はできるがスポーツは苦手。

桜介(オウスケ)、16歳、明朗快活、真っ直ぐで自分に正直。最近、引越してきた、花依に一目惚れ。サッカー選手を目指している。モテる。

三田屋(みたや)のおばあちゃん、、、駄菓子屋さんの女主人。花依や悠斗を小さい頃から知っている

(花依)
悠斗とは幼稚園児の頃からの付き合いで向かいの家に住んでいて、家族ぐるみで仲がよかった、、、

(悠斗)
今日は放課後、高校の図書室で本を読んでいたら、いきなり花依が現れて言った
(花依)
「悠斗、久しぶりに一緒に帰ろうよ」

(悠斗)
それで二人して久しぶりに帰り道を歩いた
小学生までは、よく、学校からの帰り、二人で歩いたよな、、、

(花依)
悠斗とは今じゃ仲が悪いワケではないけど
中学、そして高校と進むにつれて、、、なぜか
だんだん話さなくなって
距離があいたような気がしている

(悠斗)
花依とこうして歩くのいつぶりだっけ?、、、距離をあけてしまったのは、僕が悪いんだ、、、
分かってる、、、
僕は成長するにつれ
花依と話さなくなった
、、、ていうか、、、
話せなくなったんだ、、
だって花依は、、、

(間)

花依「ねぇ、久しぶりに三田のおばあちゃんの駄菓子屋に寄ってかない?もう、何年も行ってないし」

悠斗「そうだよな、、、僕もだ、おばあちゃん元気かな?」

(間)

おばあちゃん「、、、あら、いらっしゃい、、あんた達、大きくなったねぇ、、、花依子と、、、それから、ユウキチだね」

悠斗「、、、おばあちゃん、ちがうよ、花依と悠斗だよ」

花依「あはは、おばあちゃんにそうやって呼ばれるの久しぶりで懐かしい!おばあちゃんなりの私達につけたニックネームだよね〜あ!カレーせんべい!わたし達が大好きだったことも、ちゃんと覚えてくれてたんだー!うん、わたしと悠斗の分と、1枚ずつ貰うね」

おばあちゃん「はいよ、、、ほら、1枚ずつだ、落とさないようにね、、、花依子、あんたは、あわてんぼうで、よく菓子を地べたに落としちゃぁ、、、ユウキチがいっつも、自分のぶんの菓子をアンタに分けてやっていた、、、あんたら、、、そう言えば、大きくなったら結婚するって言ってたろ、、、もう、結婚したかい?」

悠斗「!?な、、、!!結婚なんて、、、アレは、ガキだったから、、、えと、その、結婚の意味もよく分かってなくて、、、と、とにかく、ばあちゃん、僕らは、そんな関係じゃないよ、、、」

おばあちゃん「おやおや、、、ユウキチ、あんた照れているねぇ、ゆでダコのように真っ赤だよ、、、好きなのかい?やっぱり花依子のこと、、、」

悠斗「え!?まさか!!そんなワケないよ、花依は、幼なじみだ、、、友達だよ!、、、ずっとね!」

花依「、、、友達、、(ため息)、、、おばあちゃん、、、ありがとう、久しぶりに会えて嬉しかったー、カレーせんべい、やぱ、私の分だけでいいわー、はい、お金置いとくね!じゃーねー、また、くるからー」

悠斗「あ!え?、、、ちょっと、花依!帰るのか?、、、おい、待てよ!」

おばあちゃん「、、、ユウキチ、、人間、素直じゃなきゃ、、、好かれやしないよ、、、」

悠斗「ん?は?、、、もう、おばあちゃん、、、なにワケわかんない事言ってんの、、、じゃ、僕もまた来ます!」

(間)

悠斗「おい!花依!花依ってばー」

花依「なによ!」

悠斗「、、、花依、どうした?なんか怒ってんの?」

花依「は?なんで怒ってるって思うのよ、、、怒ってなんかないよ!怒る理由なんかないし!だいたい、、、わたしがどんな気持ちでいようが悠斗には関係ないじゃん」

悠斗「、、、花依?なんか変だよ?やっぱ怒ってる、、、大丈夫?」

花依「ばーかばーか、(小声で)なんで、わたしが変になるのか、、、ちょっとは考えてみなよ!、、、悠斗ってさ、、、ほんとに、、、」

悠斗「え?花依?なに、?今、なんて言ったの?」

(悠斗)
そう聞き返した僕を睨みつけた花依は、ふくれっ面を見せたあと走って行ってしまった、、、陸上部のエースだ、走る花依には追いつけない、、、
そんな事があって僕は花依の事が益々気になりだした、、、
それでなくても、花依の事がずっとずっと気になって気になって仕方ないのに、、、臆病な僕は気持ちを告げることができないでいた。
だけど、
そんな臆病な僕を変える出来事が起こったんだ

(間)

桜介「はじめまして、佐山桜介です!隣町から越してきました!よろしくお願いします!」

(桜介)
ある日、俺はとある街に親の転勤で越してきた
向かいの家をふと見ていたら、俺が明日から通う高校の制服を着た女の子が丁度帰宅したとこみたいだ、、、あ、、、可愛い、、、あの子、俺の好みのタイプだ、、、
髪はショートボブ、黒目がちで、清楚な雰囲気だけど、ちょっと気が強そうな感じ、、、それも、すごくいい!

(花依)
ちょうど、学校帰りで自分ちに着いたとこだった
その男の子は向かいに越してきたらしい。うちに挨拶しに来て、なんと明日から同じ高校に転入するんだって!明るい太陽の様な笑顔の彼は話が面白くて、どんどん引き込まれる。
玄関前で、つい、長話し、笑って話しこんでしまった
、、、

(悠斗)
誰なんだ?そいつは?花依が家の前で見知らぬヤツと話てる
その、二人のヤケに楽しげな様子に、、、なんだか僕は妙な胸のザワつきと痛みを同時に感じていた。
帰宅した僕に花依が気づいた

花依「あ、悠斗!」

悠斗「、、、花依」

花依「桜介!ほら、さっき話した、悠斗だよ」

悠斗「、、、桜介?」
花依がそいつをいきなり呼びすてな事に驚いた

桜介「あ、白川悠斗くん?俺、君んちの隣に越してきました!」
そうか、こいつが
さっきからヤケに彼女の話に出てくる幼なじみ君か、、、へぇ、黒髪のメガネ男子で真面目そうだけど、まぁまぁイケてる面してんじゃん。
俺はやや作り笑いでにこやかに握手する為、手を差し出す。

(悠斗)
佐山桜介とかいう男から差し出された左手、、、僕はなんだか気がすすまなかったが、そいつと握手を交わした。よく日焼けした褐色の肌、筋肉質だけどゴツゴツした感じじゃないスポーツマンらしき爽やかな明るい雰囲気が醸し出されてる。

桜介『君もおんなじ高校なんだろ?花依から聞いた!俺も明日、転入するんだ、同い年だから同級生になるよ俺たち!よろしくな、、、えと、、、白川くん』

(悠斗)
花依の事をいきなり呼び捨てなのもかなり気になった、、、なんなんだ、こいつは、、、馴れ馴れしいやつ。嫌いなタイプ。ニコニコと明るい屈託のない笑顔までが癪に障った。

花依「あ、桜介、悠斗のことも、悠斗って呼んでいいよ!」

悠斗「はぁ!?」

桜介「マジで!よし、わかった!宜しくな悠斗!仲良くしてくれよな!お前ら幼なじみなんだって?、、、いいよなー 俺はさ親が転勤で引っ越してばっかりでさぁ、、、なかなか、ずーっと友達っていのがなくて。憧れてんだよ、さっき、そんな話を花依にしたらさ、、、花依が今から幼なじみになりましょう!って言ってくれたんだ!!最高だぜ!ありがとうな花依!、、、だからさぁ、悠斗もよろしく頼むぜ、俺の事も桜介って呼んでくれよな!な、相棒!!」

悠斗「相棒?なんだそりゃ、、、君とは、いま、会ったとこだ。相棒のワケないだろ」

桜介「あ、ほら、君んちの隣、今日から俺んち、、、隣同士じゃん、、、隣にいるのは恋人か相棒だろ?」

悠斗「はぁ?なんだよ!それ、ワケわかんねー」

桜介「あ!恋人の方がよかったか?」

悠斗「、、、やめろ。僕、そういうジョーダン好きじゃない」

花依「あーーー!もう、悠斗ぉ、硬いなぁ!ほら、、、もう、なんだっていいじゃん!私たち、お隣さん、そして、お向かいさん同士。おまけに、3人とも16歳だよ!しかもおんなじ高校なんだから!こんな偶然ってある?凄い巡り合わせだよね!わたし、運命感じちゃったぁー!!だから仲良くしよ〜よ、ね、、、3人は、今日から幼なじみなのだ!」

(悠斗)
天真爛漫な笑顔、、、
花依のこの顔に、とにかく、僕は弱いんだ、、、

悠斗「、、、わかったよ、、、」

桜介「お!サンキュー!悠斗!じゃ、さぁ、今からお前んち行っていいか?男同士、友情を深めようぜ!さ、、、行くぞー」

悠斗「!?は?、、、おい、待てよ、なんなんだー、、、あ、ちょっと!!お、桜介!」

桜介「へへ、ちゃんと名前呼んでくれたな!ありがとな!悠斗!俺の相棒!」

(悠斗)
相棒、、、それって、こんなノリで出来るようなもんだっけ?

(花依)
こうして
わたしと悠斗、、、そして桜介の3人の物語りが動きはじめた、、、

(間)

桜介「おはよう!悠斗!俺の相棒!」

悠斗「だからさぁ、、、相棒ってなんだよ、まだ、知りあってから半月ほどだろう」

桜介「まぁまぁ、いいじゃん、硬く考えんなって、ほら、クラスだって、晴れて俺たち3人おんなじになったじゃん!もう、この出会いに、運命感じるよなぁ!な!な!俺たちぜーったい運命の赤い糸で結ばれてるに違いないぜ!なぁー悠斗ぉっ」

悠斗「はぁ?バカ、抱きついてくんな、気持ちわりー奴だな!だーかーらー僕はきらいなんだよ!こういうジョーダンは!」

花依「おはよー!(笑)
朝からじゃれあっちゃって!ほんっとに仲いいね〜っ!」

桜介「おっす!花依!お前にもいつでもhugするぜ!俺の気持ちだ!」

花依「あ、ちょっとぉ!やめてよね〜いきなり〜びっくりするじゃん!hugされるなら、、、わたしは、友達より彼氏がいいの!」

桜介「そか、じゃ、俺、立候補する!」

花依「へ?何に?」

桜介「花依の彼氏に!」

花依「あ!そうなの!、、、って!んん!?」

悠斗「え、ええっ!!」

花依「笑笑、、、ほら!急に変なジョーダン言って、私より悠斗がビックリしてるよ!」

桜介「ジョーダンじゃないよ、俺、本気だ、、、花依を好きになった。俺を花依の彼氏にしてくれ!」

花依「え、、、ええっ!?」

悠斗「!?嘘だろ、、、」

桜介「俺の目を見て判断しろよ、花依、、、」

花依「、、、桜介、、本気なの、、、?」

桜介「うん、好きだ、花依に会ったあの瞬間から、花依に惚れた」

花依「、、、え、それって、一目惚れってこと?、、、わ、わたし、、、急すぎて、、、どうしたらいいか、分かんないよ、、、」

桜介「わかった、、じゃ待つよ返事、、、いい返事を期待してる!!じゃ、行こうぜ、学校!な、悠斗!、、、おい、お前、何ボーゼンとしてんの?ほら、急ごうぜー遅刻しちまうよ!」

花依「、、、あ、、ホントだ、、、遅刻しちゃう、、、ね、、、悠斗、、、」

悠斗「、、、あ、あぁ、、、急ぐか、、」

花依「、、、悠斗、、顔色、悪いよ?大丈夫?体調悪いの?」

悠斗「、、、大丈夫だ、平気、、、悪い、、、俺、忘れものした、先に行ってて」

花依「え?忘れもの?、、、あ、悠斗?遅刻しちゃうよ、、、」

桜介「花依、、、すぐに取ってくるだろう、、、先に行ってようぜ」

花依「、、、あ、、、うん、、そうだね」

桜介「悠斗!遅れんなよ」

(悠斗)
僕は、黙ったまま、桜介と花依に背を向けて手を降った、、、

(間)

桜介「、、、なぁ、花依」

花依「ん?なあに?」

桜介「花依はさぁ、悠斗が好きなのか?」

花依「え?、、、な、なんでそう思うの?」

桜介「だってさ、あいつの後ろ姿見てる花依の顔、、、寂しそうだった

花依「さ、寂しくなんかないよ!ちょっと心配なだけだよ、悠斗はさ、幼なじみでずっと小さい頃から一緒だし、、、あいつ、あんまり喋らないから、何考えてるか分かんなくて、、、だから、ほら、さっきも、具合、悪くなったのかなーーって、顔色悪かったでしょ?」

桜介「笑、、、悠斗が青くなったのはさ、、、焦ったんだろうなぁ、、
確かに、、、あの野郎は、何考えてるか分かりにくいな?、、、いや、まぁ、そうでもないか、、、俺は男だからさ、まぁ、だいたい検討はつく、あいつの考えはなー、、、だけど、やっぱり、気持ちはまっすぐに分かりやく伝えたほうがいい、とくに女の子にはさ、、、」

花依「え?なんの話よ?あ、あのさ、それより桜介、、
さっきのあれ、、、本気なの?」

桜介「あたり前だろ、俺はいつも本気だ。好きなんだ、花依、、、答えは今すぐでなくてかまわない、でも、花依もきっと、俺を好きになるよ」

花依「、、あはは、、、自信家なんだね、桜介」

桜介「、、、そうゆうのきらい?」

花依「、、、きらい、、、では、ないかな、、、」

桜介「ふふ、じゃ、脈アリだよね、花依、俺から目を逸らすなよな〜
きっと、いい返事したくなるようにする!お楽しみにー」

花依「笑 、お楽しみにーって、、、なんなのよ、変なの〜、はーい、期待してまーす」

(桜介)
結局、この日、悠斗は欠席した。
いいのかよ、悠斗、、、花依をほっといても、俺がさらっちまうぞ、、、

(間)

(花依)
桜介に告白された、、、しかも、悠斗の前で、、、悠斗、なんにも言わなかったな驚いてたみたいだったけど、、、
桜介、、、男の子にあんなに真っ直ぐに見つめられたの、私、生まれてはじめてだよ、、、真剣な目してたな、、、目を逸らす事ができなかった、、、

あ、わたし!!
はじめて告白された
はじめて、男の子から好きって言われちゃった
、、、すごくドキドキする、まだ、あの瞬間のドキドキが収まらない、、、
こんな気持ち、、、なんていうんだろ、、、
桜介は、、、いい子だしね、、、わたし、気持ちが揺れちゃうよ、、、

わたしが桜介と付き合うってなったら悠斗はどうするんだろ、、、
悠斗のことが気になる、この気持ちは?恋なのかな、、、それも、ハッキリわからない。
だけど、、、悠斗のことはいつも気になってて、、、最近、あんまり話ができてなくて、ちょっと寂しかったりしてたんだよね、、、
桜介が引っ越しきて
私たちの間に入ってきて
桜介がいつも3人で、なんでもやりたがるから、私達の距離はまたグッと近づいた、、、

でも、、、桜介から告白された時の悠斗の態度って、、、

逃げた。。。よね

悠斗は、私と桜介から逃げたよね、あれ、、、

それとも、2人きりにでもしてあげようとしたの?

あぁ、悠斗は謎だらけ
何考えてるかわかんないよー

桜介は、いつも真っ直ぐで、告白されてからも
毎日毎日、ラブコールしてくる、素直で屈託がなくて、桜介と付き合ったら、きっと、悩むこともない。大切にしてくれる
明るい笑顔で楽しませてくれる、、、桜介のあのキラキラした太陽のような笑顔をいつも見ていたい、、、

ねぇ、悠斗、、、いいの?わたし、、、桜介の彼女になっても、、、
わたし、、、どうしたらいいんだろ、、、

(間)

(桜介)
俺はいま、夜の公園で人を待ってる
一人は、、、彼女にしたい女の子
そして、もう一人は、、、
俺の相棒にしてライバルの男だ、、、

この街に越してきた俺の最初の友達になってくれた、彼女、、、
花依、、、可愛いくて、明るくて、天真爛漫で、人懐っこくて、花依の全てが好きだ、、、
絶対に彼女にしたいって思ってる、、、

悠斗は、少々ひねたとこがあるけど、なんやかんやでいいヤツで、右も左もわかんねぇ、この街や学校の色んな事をさりげなく教えてくれる、、、困ってるとサポートしてくれるんだよなぁ、
口は悪いが憎めんヤツだ、、、
二人とも大事なんだよなぁ、、、だけど、俺は恋に遠慮はしない主義だ!
あ、、、来た、、、
先に来たのは

悠斗「なんだよ、急に呼び出して、、、」

桜介「あのさ、悠斗、俺、このあと、花依に告白の返事を貰うつもりなんだ」

悠斗「、、、そうか」

桜介「ふぅん、えらく余裕だな、とりすましてる、、、けど、内心、嫉妬でメラメラ、俺を殺してやりたいって、、、そんな目だよな」

悠斗「、、お前さ、、、なにがしたいわけ?なんで、告白の返事貰うのに、俺まで呼ぶんだよ。ワケわかんねぇ」

桜介「素直じゃないなぁ、、、呼ばれて良かったろ?知らぬ間に花依、俺に持ってかれるよりも、こうして知っておいたほうがよかっただろうが?、ほら、俺は相棒として、お前のことも好きだからさ!情けってヤツだよ」

悠斗「、、、ちっ(舌打ち)、、、お前、うぜぇんだよ、、、わかったふうな事ばっか言いやがって、、、なんだってんだ一体、、、」

桜介「ほんっと素直じゃないな、言えねーのかよ、、、花依は渡さない!って」

悠斗「、、、言えねーよ、、、そんなこと、、、花依は、、、僕のモノでもなんでもないんだ、そんな事言えるワケないだろ」

桜介「ふぅん、じゃ、俺が貰う!それで、いいんだな!」

悠斗「、、、う、、、それは、、、」

桜介「、、、お前なぁ、、、どうなんだよ?、、、もう、めんどくさい奴、、、もう、いいよ、俺、花依を彼女にする!いいよな?悠斗?」

悠斗「、、う、僕は、、、」

花依「もう!悠斗!ハッキリしなさいよね!」

悠斗「花依、、、」
桜介「おう!来たか、花依!」

花依「悠斗、わたしのこと好き?きらい?どっちよ?」

悠斗「嫌いなワケない!」

花依「じゃ、好きなの?」

悠斗「、、、そ、それは、、、」

花依「、、、はぁ、、、ほんと、ハッキリしないな、、、もう、、、」

桜介「花依!俺は大好きだぜ、お前のこと!」

花依「桜介、それは、もう十分わかってるから、、、毎日毎日、好きだ好きだって言われたら、、、もう、耳にタコだよ!」

桜介「じゃあさ、付き合ってくれる?」

花依「、、、うーん、、
そうだなぁ、、、」

悠斗「ま、待て、、、花依、、、僕は、、、ぼ、僕もお前が好きだ、ずっとずっと好きだった、、、」

花依「、、、ゆ、悠斗、、、ほんとに?」

桜介「あはは!やっと本気だしやがったな!おっせーんだよ」

悠斗「だまってろ。花依と話てる、、、花依、ごめん、僕、、、こんなんで、自分に素直になれなくて、、、それは、花依にふられるのが怖いからなんだ、花依にふられたら、僕、まともに生きてく自信がないよ、、、って、あ、僕は、、、何言ってんだ、、、は、恥ずかしい、、、あ、けど、ホントだよ、そ、それくらい、花依が好きだよ」

花依「、、、悠斗、、、やっと気持ち言ってくれたね、、、嬉しいよ」

桜介「お、おい、花依、待てよ、悠斗かよ?花依は悠斗を選ぶのか?こんな優柔不断なヤツでいいのかよ?俺を見てくれ、花依への想いなら俺は絶対に誰にも負けない!必ず花依を幸せにする!悩ませたり悲しませたりしない!俺がいつもお前を守るよ!俺だけを見てくれ、花依、好きだ!」

花依「、、、桜介、、、あなたって、ほんとに太陽みたいに屈託がない人だよね、、、まぶしく感じるよ、、、好きだよ、桜介のその真っ直ぐなところ」

桜介「好き、、、か、嬉しいな」

悠斗「え?好き、、、って、花依、ダメだ、僕を見て、、、花依、、、」

花依「悠斗、、、手、痛いよ、そんなに強く握らないで、、、離して」

悠斗「、、、嫌だ、離さない、離したら、桜介のとこに行ってしまうだろ、、、花依、、、好きだ、僕も正直になるよ、もう花依を悩ませたりしない、ずっと、この手を繋いでいたい、、、だからさ、、、」

桜介「花依、、、俺と来いよ、俺と話てる時の花依、ほんとに楽しそうに笑うじゃん、俺はいつも、お前を笑顔でいさせるって誓うよ、お前を幸せにする為なら命もかけられる、ホントだよ、花依、、、俺から目を逸らすな、好きなんだよ!好きで好きでたまらない!花依!」

悠斗「花依!」
桜介「花依!」

花依「、、、、、、あーーーっ!!もう!!うるさーーーい!」

悠斗「え?花依?」
桜介「おい、どうした?」

花依「悠斗!手、痛いって言ってるでしょー!離しなさい!」

悠斗「、、、あ、はい、ごめん」(手を離す)

花依「桜介!あなたは、もう、好きだ好きだ好きだって気持ちが熱すぎなんですぅ!ただ、おしまくればいいってモンでもないから!」

桜介「おわっ、、、す、すまん、、、なんだよ、怒るなよ」

花依「決めた!わたし!どっちも選ばなーい!」

桜介「はぁ!なんで?」
悠斗「えぇ、、、マジ」

花依「2人とも、まだまだ、女心がよくわかってなーーーい、もう少し、うまく、わたしの気持ちを考えられるようになったら、また、告白してよね!!はい!話は終わりーーー解散!はい!帰るよ!」

悠斗「あ、ちょっと花依、、、待てよ」

桜介「笑笑、、、花依〜
焦らされたーっ、いいねー!燃えるわぁ!」

悠斗「はぁ?お前さ、暑苦しいんだよ」

桜介「お前はジメジメしてるカビ生えるぞ」

悠斗「なんだと」
桜介「へへ、やるか?」

悠斗「ふん、やらない、バカは相手にしない主義だ」

桜介「うっわぁ、出た、お澄まし野郎め、お前はアレだろ、ムッツリスケベなタイプだな、夜な夜な、ひっそり、花依のあんな、こんなを想像してニヤケてるクチだな」

悠斗「な!?なんだと、殺すぞ、俺はな、いきなり何処ででも女に抱きついてくような万年発情期とはちがうんだよ、スケベなのはどっちだ?」

桜介「はぁーっ?」
悠斗「なんだよ!?」

花依「はい!!静かに!だまって歩く!やかましいの!お馬鹿たちめ!ったく、、、置いてくからねーっ」(走りだす)

悠斗「あ、花依ーっ、まって、ごめん、怒るなよ〜」

桜介「花依〜、あはは、怒った顔もかっわいいなぁー」

(間)

(花依)こうして、、、わたし達の恋の行方は、、、行き先不明のまんま、、、
答えが出せないまんまになっている

そして、、、

桜介「おっはよー花依!、、、それから悠斗!俺のライバル!」

悠斗「、、、相棒も気に食わなかったがライバルか、、、益々気に食わねーヤツ、、、だけど、認めてやるよ最強のライバルだってな桜介、お前には負けたくない」

桜介「ふん、まぁ、負ける気ZEROだけどねーこっちは、、、花依を今日も笑顔にするのは、この俺だからなーでも、最高の相棒がライバルとは張り合いあるじゃん、正々堂々とやり合おうぜ!」

花依「はいはい、ほら、早く学校行かなきゃ遅刻だよー!わたし!また走るからー!2人、ついてきなよねー」

桜介「花依!」
悠斗「花依〜!」

この先、走るわたしを捕まえてくれるのは、どっちになるのかな、、、

悠斗?桜介?

もしかしたら、、、べつの、、、誰かだったりして、、、なんてね

この恋の行方は、、、
わたしも、まったく分からない。


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