30台前半~40歳までのカンナビス#3不眠(マリファナ、大麻)
カンナビスの常用によりなったかは不明だが、他に考えられる可能性がないので、一番の可能性だという認識で考えることにした。
人生で初めての「不眠」を体験した。
初めに伝えておきたいのは、不眠はものすごく怖い。そしてものすごくしんどい。
始まりは月曜日だった。
いつものように大して忙しくもない仕事を終え、まっすぐ家に帰るにはまだ早いと思い、駅中の静かなカフェに入りブレンドコーヒーをすすりながら、小説を読んでいた。
そこそこの時間になったので、そろそろ帰ろうと小説を閉じたときに、ふと頭によぎったのは、昼休憩中に立ち読みした、清原の薬物からの立ち直りを綴った本だった。
(もしかして、自分も依存しているのでは?)
今思うと、この思考こそがストレスの最大の原因になっていたんだと思う。
ここ一年ほどは、週2.3回ほど吸っている生活が続いていた。
合成のカンナビノイドも含めてだが。
いつも通り、9時前に家に帰りたまっていたドラマを見たり、日課のオンライン英会話などを行い、眠くなったので、12時ごろに布団に入った。
いつも通り一人エッチを行い、眠りにつく予定だったが、
(あれ、寝れない。)
まあそんなこともあるだろうと思い、スマホでネットフリックスをみたり、スマホゲームをしていた。
30分経ち、1時間経ち…
(あれ、寝れない…)
恐らくもう1時半ごろになってしまっていたのではないだろうか。
仕方がないので布団から出て、リビングへ行きテレビをつける。
体がかなり疲れているのか、全く集中できない。気分が悪い。
さすがにもう寝れるだろうと2時ごろ再び布団に入る。。が寝れない。
さすがに怖くなってきた。
明らかに体の異変を感じる。
静寂の真夜中に一人取り残され、精神がおかしくなってしまうのではないかと思ってしまう。
異変、焦り、恐怖、様々な感情がぐちゃぐちゃになって、精神を食い尽くす。
とにかく一人がつらい。
嫁と、娘が寝ている部屋に行きたくなるが、ぎりぎりのところで踏みとどまる。
テレビを見たり、本を読んだり、CBDを吸ったりしながら眠りにつこうとするも寝れない。
何度もカンナビスを吸おうと思ったが、ここで吸うと本気の依存モードに入るのでは、との恐怖から手を出すことができない。
布団の中で腹式呼吸を何度も繰り返し、4時ごろ就寝。
2時間後、急に目が覚める。
とりあえず寝れたことに安堵する。
でも体はめちゃくちゃしんどいし、気持ち悪い。
何とか朝食を押し込んで、会社に出勤する。
しんどいながらも、それなりのパフォーマンスで仕事ができた。
夕方から、徐々に恐怖を感じ始める。
今日も寝れなかったらどうしよう。
夜にテニスをする予定があったので、汗をかいて疲れたらぐっすり寝れるだろうと思い、コンディションを整えてテニスに行った。
全力で動き、たくさん疲れて、10時半ごろ帰宅。
ゆっくり風呂に入り、12時過ぎに就寝準備に入る。
電気を消して布団に入った瞬間、急激な体温の上昇を感じる。
(ダメだ。寝れるわけがない。)
なぜかそう思ってしまった。
その後、ものすごい恐怖が襲ってきて、恐怖から逃げるために嫁と娘が寝ている部屋にそーっと入った。
迷惑をかけないようにベットの隅でそっと横になった。
幾分か心が落ち吸着いた。
しかし、20分ほどで子供が気が付いてしまい、ぐずりだした。
嫁も起きてしまい、事情を説明したが、「私たちの睡眠も考えてほしい」と言われ部屋を出ることに。
ここからまた地獄が始まる。
テレビを見たり、YOUTUBEをみたりするが全く気分が晴れない。
外を散歩したりもしたが、動くのがつらい。
やはり腹式しかない思い、必死で腹式を繰り返し、3時半ごろ就寝。
5時過ぎに目が覚める。
とりあえず外が明るくなってきたことに安堵する。
無理やり朝食をとろとするが、いつもの半分も食べることができない。
とにかく気持ち悪い。
一人でいることがとても怖いので、とりあえず会社に行く。
会社につくと少し安堵している自分がいた。
日常を過ごしている自分に安堵しているのだと思う。
同じ部屋で働いている、取締役二人に不眠症になったことを打ち明けた。
二人ともそろって「まだ病院にはいかないほうがいい」と言われた。
昼から半休をとって、ボディーマッサージや、快眠ヘッドスパ、サウナなど試してみたらとの提案を受け、
快眠スパを90分予約して向かった。
その道中で少し残っていたカンナビスを駐車場のゴミ箱に捨てた。
少し気分が晴れた。
そして快眠スパの施術を受けた。
かなり気持ちいいが、寝れない。
帰りに薬局で市販の眠剤を購入。
(今日も寝れなかったらどうしよう。カンナビスに頼るもありなどでは?)
そんな考えが横切り、さっき捨てたゴミ箱を覗き、まだ回収されてないカンナビスを発見し拾ってしまった。
その後たまに行くタイマッサージへ行く。
タイ人の明るいねーちゃんにストレッチマッサージをしてもらう。
なかなか気持ちいが寝れない。
不安になってきて、無理を言って抱きしめてもらった。
いくらか安心できた。
車を運転して、家に帰ろうとすると、また不安が襲ってくる。
紛らわすためにネイティブキャンプで英語フリートークをして、乗り切った。
家に帰り、ご飯を食べ、子供と触れ合う。この時間はほんとに幸せを感じることができた。
その後、近くのスーパー銭湯へ行き、サウナ、水風呂、整う3セットほど繰り返す。
整っている間にちょっと寝れた。
11時ごろ家に帰り、布団を敷いて、電気をつけたまま横になった。
すーと眠りについた。
夜中に少し目覚めたが、電気を消してまたすぐに眠りにつくことができた。
そのまま朝を迎えることができた。
これで一安心。。
とりあえず2日間の不眠と決着をつけることができた。
その後4日間ほどは、そこそこ眠ることができた。やたらサウナに行き、テニスをしていた。
不眠を経験してから1週間ほどたった日曜日の睡眠にまた異変を感じた。
12時ごろに就寝をした。
夜中の3時目が覚めた。
そこから寝付けない(またか⇓)
そこから朝まで眠ることができず、疲れた状態で朝を向かることになった。
この日は年一回の会社イベント。
朝早くから出勤し、イベントホールを歩きまくった。
くたくたになり家に帰り、サウナに直行。(途中のガソリンスタンドのトイレに残っていたカンナビスのバッツを捨てた。なかなか流れなくて少し焦った。バッツは浮くこともこの時知った。)
サウナ、水風呂、整うを3セット繰り返し(学生が多くてうるさいのでイライラしてしまった)
12時ごろに就寝。
3時パキっと目が覚める。
まただ。
そこから地獄が始まる。
寝れない。朝が早く来てほしいと願いまくる。
ようやく5時ごろになり、起きる。外を散歩してみる。
体のしんどさしか感じないが、何もしないよりましだと思っていた。
朝も昼も食欲が全く湧かない。無理やり食べた。
その日の夜、17年ほど前に軽い鬱になったときにつけていた「感謝日記」を引っ張りだして読んでみた。
感動した。泣けてきた。
(こんなたくさんの日とに感謝の気持ちを感じて生きていたんだ)
毎日今の嫁(当時は彼女)に感謝している。
そして必死に生きている。
生きる目的を一生懸命探している。
今まで感じていた不安がさっと引いていくのが分かった。
そして、無心で書き始めた。
今日の感謝すべき出来事を。
ペンが止まらなかった。涙も止まらなかった。幸せな気持ちが増幅していくのが分かった。
17年前とは違う。子供がいる。嫁がいる。家族がいる。
できる限り書き綴った。
とても幸せな気分になり、ナチュラルに眠りにつくことができた。
この日から僕は、再び「感謝日記」を書くことにした。
※この物語はフィクションです。違法薬物の試用、犯罪行為を助長するものでは一切ございません。
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