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我慢や努力は美徳か

 日本では、『我慢は美徳』『努力は美徳』という言葉が精神に根強くあると思う。

 そういった精神論や根性論は仏教が由来なのだろう。
 寺の僧侶の生活は、過酷だ。例えば夜10時に寝て朝4時半に起き、40分以上お経を唱える。1週間以上ひたすら山道を歩き続け飲まず食わず睡眠せずに過ごす人もいる。
 
  また、『石の上にも三年』ということわざがある。精神論・根性論を意味して使う人が多いと思う。だが、本来の意味は『三年待てば結果が出るよ』『三年頑張れば努力が実るよ』などのようなポジティブな意味合いで使われるのが正解らしい。『どんなに辛くても、三年は我慢しなくてはならないのか…?』と、思い頑張らなきゃと、自分に言い聞かせている人もすくなくないだろう。
 日本は、集団主義な国だ。この人達が出来るんなら、私も出来るはずだ。この人達が頑張ってるんだから、私も頑張らなきゃ。等と思い、我慢を重ねる。そうして、自分をを追い詰めていくのだと思う。

 私は昔、自分の性格変えようと無理して明るく振る舞ったら、ストレスで学校行くのが辛くなった。また、自分の障害特性と相性の悪い仕事を転々とし、『我慢ができてないから続かないのだ。』と、思い無理してがんばった。そして、強いストレスと体調不良に苦しんできた。発達障害で対人恐怖の人間が、サービス業でまともに働く事は難しいだろう。

 SNSでも、努力を押し付ける人も少なくはない。私は、そういった人達にうんざりしたものだ。自分が正しいのだと、酔っているのだと思う。

 人それぞれ置かれた状況や能力は違うと思う。ある物事少しの努力で出来る人もいれば、どう努力しても出来ない人もいる。凄い人のようになれずに、自分を責める必要はないと思う。

 私も人に押し付けずに、個人を尊重してあげたい。


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