通勤日常の悩み事
「今日は…
如何いたしましたか?」
「もう…
最近…
満員電車になってて無理…」
「最近…
朝晩と…
また乗る人増えましたよね…」
「出来る事なら…
そんなの気にしなくて済む時間帯の仕事にしたいわよ…
私だって…」
「家族がいると、
結構、
行き帰りの時間帯って制約受けやすいですよね…」
「そう、
ライフサイクルを合わせなくちゃいけない部分って出て来るのよね。」
「自由気ままという訳にもいかない世の中と言うか…」
「家がある事が煩わしくなるなんて…
家族に限らず…」
「あと…
周りの人とどう関わるか…
悩み多き時代ですね。
見た感じや聞いた感じからですと、
足元がグラグラだから、
外に出ても不安になる。」
「そうよ…
だから…
色んな意味で足腰鍛えないといけないわね…」
「ここは、
怪我の応急処置・手当がメインなので、
リハビリやトレーニングとかは、
また別の所をご案内する事になりますが…」
「そもそも…
中々…
そういうのを紹介してくれるとこ…
最近、
減ってきてるんだよね。」
「心苦しいのですが、
こちらも、
そうしたちょっとした事のご紹介も、
出来なくなってきてるんですよ。」
「うすうす分かってはいたんだけど…
ちょっと私も相談する所を間違えてる気もするけど…
藁にも縋る気持ちなの…
そうでしょ…
手詰まりになる時って、
可笑しいくらいに…
最初の取っ掛かりで…
結構躓くの…」
「それは、
私たちも結構、
経験してるので同情も共感もします…
わかりました…
お聞きして書き留めたものをお渡しするしか出来ませんが…
それでも頭の中に渦巻いているもやもやを少しでも解きほぐしましょう。
私は解決策とかヒント出せる様なデータを持ち合わせていないので…
現状こう言う事象がある事のデータ収集・サンプリングくらいしか
協力出来ませんが…
それでも、
よろしければ、
少しばかりでもお話しの続き、
お聞かせください。
少なくとも、
取っ掛かりや手掛かりを見つけるお手伝いを出来るかもしれません。」
「ありがと。
引っ掛かる所や絡んでいる所を見つけるだけでも、
躓きは減らせるかな…
何だか…
専門外の事…
お願いするようで心苦しいけど…
是非お願いするわ。」
「では…
今一番引っかかっている事を教えてください。」
「駄目ね、
ぴったりとした言葉が見つからないわ…
グダグダで話が長くなるけど…
キーワードだけでも書き留めてね。
今…
私が困っているのは…
寄りかかれるところもないまま電車の中で立ち続けているのが、
辛かったりするのよ。
特に満員電車とかになると…
押し合い圧し合いになって…
息苦しいし…
痴漢だったり…
言い掛かりを付ける人だったり…
他にも変な人と関わらなければいけないストレスったら…
結構…
凹むわ…」
「費用対効果との相談にもなりますけど、
マイカーの運転とか、
個別スペースの確保整備の方がいいのかもしれませんね。」
「そんな技術やお金がないから困っているの。」
「でしたら、
早寝早起きして、
ピーク時の移動を避ける様にするとか、
あと、
自分自身にコントロール出来る事を増やして、
自分自身にどうしようもない事に触れる時間や回数を減らしていく…
これが今…
私が提案出来る対応方法です。」
「そう言う意味では…
携帯アプリとかをどんな風に使いこなして行くかって事も…
大切な視点の一つなのかもしれないわね。」
「全てをカバーできる訳ではありませんが…
一つ大切なのは…
昨日よりも今日がマシな一日として過ごせる事。
問題を一気にまとめて片付けたりしようとしない事です。
個人で向き合う事など基本、
一つずつしか向き合いようがないんです。
その目の前のボールを処理していく…
これに尽きるのではと私は思います。」
「そうね。
焦ったりしないで…
どっしりと構えるわ。
どうにもならない事を悩むのも時間の無駄だわね。
結局は自分が今…
楽しめる事や出来る事に力を振り分けた方がよっぽどマシなのね。」
「因みに…
私たち、
アンドロイドも昔に比べれば、
少しはマシな対話相手になっていると自負してますが、
まだまだ改善すべき至らない部分が多々あります。
私達が完全完璧なナビ・対話相手として認められるのは、
まだまだ遠い未来の事になるのではと思います。」
「長々と付き合わせて悪かったわね。
悩み事は尽きはしないけど…
当面…
直近で解決しなきゃいけない事へのヒントにはなったわ。
完璧とは言わないけど…
中々…
やるじゃないの貴女も…」
「お褒めに与り嬉しいです。」
「また…
愚痴りに来るかもしれないけど…
よろしくね!」
「出来れば…
こうしたことは私…
不得手なので…
他に相談する方を見つけて下さると…
私本来の業務に集中できるのですが…
でも…今のあなたを放っておくと後悔しそうなので…
そういう方が見つかるまでは…
あなたの話し相手でいたいと思います。」
「ありがと…
申し訳ないけどさ…
当分の間、
頼むわ。
またね!」