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例えばエスカレーターに乗るよりも、階段を上る方が快適なことがある。

「エスカレーターに乗るよりも、階段を上る方が快適な場面」
というものを、ご想像いただけるでしょうか。

通常イメージされる場面だと、例えば休日のデパート。ここでエスカレーターと階段を比較した場合、ほとんどの方は「エスカレーターに乗る」方が快適と思われるでしょう。これは、私も同じです。

では、次のような場面だと、どのように思われるでしょうか。
思いつきで、小説風に書いてみました。


 利用者が多い、かつ通勤ラッシュの駅構内。いつもの出口へ向かうと、エスカレーターの片側に「エスカレーターに乗るための列」が形成されている。ほとんどの人たちが牛歩で進みながら、エスカレーターに乗ろうとしているためだ。そのすぐ右手には待たずに上れる幅の広〜い階段があるというのに、多くの人は見向きもしない。急いでいる人でさえ、エスカレーターの片側の空いた列を走り抜けていくのだ。
 その階段はまるで「私のためだけ」に存在しているように感じられた。階段のど真ん中を、軽快な足取りで駆け上がる。登り終えた直後に、私とごくわずかな人だけが知る、密やかな優越感と高揚感を味わった。


…お分かりいただけたでしょうか。

今回テーマに選んだものは、以前書いたこちらの記事にも通ずることでした。

ためしに一駅分歩いてみたら、満員電車の路線に一駅乗るよりもずっと快適だったことに気づいてから、今もこの通勤経路に選び続けています。
以前の経路より徒歩10分ほど長く歩いていますが、公園を通るルートなのでむしろ気持ちが良いのです。

今回も、同じことです。

「エスカレーターに乗るために、人ごみの中、窮屈さを感じながら列に並ぶくらいならば、階段を上る方が気持ち良いこともある。」
ということに気づいたお話でした。

もちろん、階段の段数や朝のエネルギー状況によっては「今日はエスカレーターを使おう。」という時もあります。
ただ、多くの人は「階段」という選択肢自体を忘れてしまっているようなのです。
お金を払ってジムに通う方はそれなりにいるはずなのですが、駅構内で階段を選ぶ人は少ないと感じるのです。

「仕事の前に、無駄なエネルギーを使えるか!」というご意見も飛んできそうですが、「エネルギー」はなにも、疲れだけが奪うものではありません。満員電車は立っているだけで疲れますよね。これはどちらかというと「内面のストレス」でエネルギーが消費されていると感じるのです。

私はここでご紹介した快適さに気づいてから、階段を選ぶ回数が増えました。
ぎゅうぎゅう行列の横を駆け抜ける爽快感&優越感に加え、「運動できたぞ!」という自己肯定感まで得られてしまいます😆

だからといって、「あなたもエスカレーターより階段を選びましょう!!」なんてオチではありませんので安心してください。😅

この記事がお伝えしたいのは、
「不便に違いない、絶対にやらない方が良い」
という思い込みから、無意識に外している選択肢が無いかに、意識を向けてみて欲しいのです。

「ためしにやってみようかな」

その「日常を変える一歩」の先で、あなただけの快適さが見つかる可能性があるのです。🥳


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