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アパレル販売員という仕事

あなたはアパレル販売員と聞いてどういうイメージを持ちますか?

今後この世から無くなる職業ランキングでは上位に名を挙げられる事が多い。

アパレル販売員と言えば…
店頭に立って『いらっしゃいませ〜』とニコニコ
わざとらしい笑顔でこちらの様子を伺い、
大して崩れていない洋服を何度も暇そうに畳み直している。
昔流行った109のカリスマ店員や
柳原可奈子さんがモノマネするグイグイ来る店員ネタ
…と言うと世代がバレそうですが。
お客にグイグイ話しかけてくる強引で過剰な接客というマイナスイメージを持つ人も少なくないだろう。

こうした過剰な接客は個人売りがあるが故の手法なのだろう。
小規模なアパレルショップでは一人当たりの客単価がとても大切だ。
客単価¥10,000前後を取らないと店舗として継続が難しくなる。
だから店員同士客を奪い合い売上を争っている。
そんな印象だ。

ーファストファッションの出現ー

H&MやZARA、UNIQLOといったファストファッションの出現により前述の小規模なアパレルショップは
地方の商業施設に集められ、以前のような希少性を失った。

ファストファッションの実店舗では
『ヘルプユアセルフ』を掲げ
過剰な接客をしない手法を取っていた。
大量の在庫を持ち、薄利多売で単価よりも客数を意識
ワンシーズンでダメになってもまた買えばいいという客の心理を誘導。
お客自身で並んでいる商品を選べる為、過剰な接客は必要ない。
定期的に安売りをし、在庫を処分。
安売り期には客が自ら来店し、列を成し
沢山買ってくれる。
それが一昔前のファストファッション店舗。

ーECストアの出現ー

だが、これらもECストアの出現により
ただ商品を売ることが目的ではなく、『サービスを売る』ことにシフトしつつある。
何もしなくても客が買ってくれる時代は終わり、
誰しもがECで簡単にいつでも欲しい物を欲しい時間に買えることが出来るようになった。
実店舗ではECとの差別化を図る時期に入ってきた。

この『差別化』は『ヘルプユアセルフ』の解釈を
変えることから始めなくてはならない。
声を掛けられてから接客するのではなく、
お客が不自由なく欲しい商品を見つけられ、困ったことがある前に店員から声をかけてもらえるー
そして、店舗にない商品はEC誘導等取り寄せの案内までしてもらえる。まるで自分専用のコンシェルジュのような存在だ。

ーこれからの店員はコンシェルジュー



ただ商品を畳み直し『いらっしゃいませ〜』
と、笑顔で話しかけてくるショップ店員の時代は終わり、小規模なアパレルショップだろうが大手のファストファッション店舗だろうがショップ店員が生き残るにはお客の要望に応えられるコンシェルジュのような存在にならなくてはならない。

これからのアパレル店員に求められる技術は高度な物になってきてます。
ECサイトで手軽に何でも買えるのもとても便利ですが、人と人の繋がりが感じられる実店舗が消滅しない為にもアパレル店員さんには頑張ってもらいたいです。


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