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1冊の絵本が、希望になる、学びになる。

2019年11月、セブ島スラムの孤児院で子どもたちに絵本を届けたことから始まり、
この3年は現地NPOと連携をとりながらフィリピンの教育について共に考え、動いてきました。

現在も学校、先生ともに十分に足りているとは言えない状況ですが、
同時に足りていないものが教材になります。

その中で教材として求められているのが絵本です。

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絵本が求められる理由

・子どもの想像力が豊かになる
・感情が育つ
・繰り返し使っても子どもが喜ぶ
・絵を使った教育が可能になる
・コミュニケーション力が育つ
・子どもたちが生きていくうえで大切な事を学ぶことができる
・情報や学ぶという目的以外に、本は喜びや希望をくれる

理由を聞いて納得できました。

というのも、自分自身が幼い頃に大好きな絵本があって繰り返し読んでもらうことで親や兄弟とのコミュニケーション、安心感が生まれていた事を思い出したんです。

学ぶより今生きる為に働く子どもたち。

児童労働率(5歳~17歳)は20%のフィリピン。
フィリピンの代表的な児童労働は母親の内職の手伝いや食べ物、お土産物などの販売、そしてゴミ拾い。男の子は車の清掃やタクシー町のお客に車を捕まえる仕事。。ストリートチルドレンやスラムに生まれた子どもたちは、5歳からこのような児童労働を強いられます。
子どもは労働をさせられているという意識は持ってなくて、家族のために当たり前だと思って働いています。
児童労働と聞くと「それはひどい」「子どもがかわいそう」とほとんどの日本人は感じると思いますが、子どもたちが家計を助ける為にこのような仕事をして家族が養われているのが現状なんです。
家族が貧困のため今日食べることで困っているからどうしても子どもが労働力として働かされます。

このような児童労働をなくすには貧困をなくすこと以外考えられないです。

今日食べる為に小さな子どもたちが働くよりも、将来のために学校で教養を身につけた方が“明るく豊かな暮らし“ができることを親も子どもも理解してもらうことが大事。
とは言え、日本では児童労働という言葉自体が、なじみが薄いのかもしれないしれませんが、フィリピンでは働いている子どもの姿を街中でたくさん見かけます。

小学校のドロップアウト率が30%をこえるフィリピン。


経済格差により16歳の子が出席不足から、小学2年を5回繰り返す現状があったり、離島やスラムエリアでは入学すらできない子どもたちもいます。
そこを抜け出すために彼ら彼女らにとっては「家庭自主学習」しかありません。
しかし…親の世代にも本を読む習慣がなく学校にも村にも図書館がないという環境では家庭教育は困難を極めます。
いま「本の読める機会」を届けることがいかに大切か。

このような子どもたちの教育を止めたくないと思い、私はフィリピン離島スラムに絵本を届けることに決めました。

2021年8月は本のチカラでコロナ禍に苦しむ
フィリピン離島スラムの子どもたちに
“移動図書館”を届けるプロジェクトでたくさんのご支援が広がり皆さんからの応援のおかげさまで図書館カーを作ることが叶いました。

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読まなくなった本をセブの子ども達にプレゼントしませんか?

SNSで呼びかけをさせて頂いたら驚きの速さで集まりました。
今回も絵本やオモチャが、おかげさまでフィリピンに贈らせていただくのに十分な量が集まりましたので、一旦募集を締め切らせていただきます。

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思い出が詰まった寄付品を、次の世代の子ども達の役に立つならと、日本全国から寄付して頂いたことに心から感謝の気持ちをお伝え致します。

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こどもみらいラボが、こうした寄付活動を継続できることは、みなさまのご支援のおかげ様です。

いつも本当に、ありがとうございます。

これからも、賛同してくださる方がいる限り、コロナの影響にもくじけず、精一杯頑張ります。




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