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ディーンの欠片「ジャイアンツ」

ご訪問ありがとうございます_(._.)_これは、わたしが観たり読んだりしたあれこれなことを自分本位に感想などを書いただけのnoteです。
ご訪問まことにありがとうございます。


ジェームズ・ディーン。。。

なんと、66年も前に亡くなったスターさんなんですね。うちの母親世代に彼のペンケースとかバッグが
流行ったそうですが、母親の産まれる前に亡くなっていて、彼の作品を観たからというわけではなく、彼のルックスや、若くして亡くなってしまったという儚い運命が、彼女らを惹き付けていたのかもしれませんね。


ディーン24歳のとき。

最後の出演作「ジャイアンツ」です。彼は準主役という立場です。役柄は、牧場に雇われているが解雇寸前の問題児。アウトローという感じです。


テキサスの大牧場に、ある日、美しい女性が嫁いできます。その人がレズリー。エリザベステイラーです。その時代の女性は、ウエストを凄い締めたファッションをしていました。全員がディズニープリンセスのようなウエストの細さです。


嫁いできたレズリーは、テキサスに馴染もうと努力しますが、彼女を邪魔扱いする義理姉や、頭が固いご主人(ベネディクト)と摩擦を起こしてしまいます。
特に、メキシコ人への人種差別には、我慢ならないレズリーです。


ディーンの役の名前は「ジェット」。
彼は、牧場を解雇されますが、義理姉さんから引き留められ、牧場にいます。ある日、馬から落ちて、義理姉さんは亡くなり、なんと、ジェットに牧場の一部の土地を遺贈します。ベネディクトは、お金でジェットの土地を買い戻そうとしますが、
「あの土地に賭けてみたいんだ」と、申し出をはねつけます。


月日は流れ、牧場は、跡取りも無く、廃れる一方、しかし、ジェットの土地には石油が出て、まさにアメリカンドリームで、ジェットは大金持ちになります。

ネタバレしたくないから、あらすじは、この辺でチョッキンしますが、
ディーンは、この作品で、クセのある人物を演じていますが、それが素晴らしいです。
歩き方から、ハリウッドスターらしからぬ、猫背で姿勢を悪く、前のめりに歩いてみせます。

24歳の彼らは50代まで演じてますが、

これ!見て味噌!ディーンです!

常にこんな感じで、陰のある人物を好演しています。年月により、頭髪が後退したように見せるために、ディーンは、生え際を剃ってました。


肌色も、なんとなく暗く不健康に見せていますが
これには、理由があり、


彼の役柄「ジェット」は、野心家ですが、実は小心な人物で、「アルコール」が、欠かせません。
ジェットの憧れの女性、レズリーが彼の家にお茶を飲みに来た時も、ドキドキするのか、気分を落ち着けるため、お茶をいれながら、コッソリと台所でウィスキーを飲んだりします。


彼の事業は大きくなりますが、彼の飲酒量も多くなっていき、常に酩酊状態になっていきます。


映画は、「お金」、「名声」、が幸せか、ゴールなのか、それとも、「愛する家族の幸せ」がゴールなのか、人種差別をする側の人間は、してる時の自分の醜い顔を見なさい。と、作品中、ずっと、呼びかけているような印象をうけました。



ジェームズ・ディーン。名前は知っていたけど、
彼の作品を見て、彼の欠片を少し、見させていただいた気分になりました。あとの作品も、観てみるつもりです。


ディーンの心のバイブルは「星の王子さま」だったそうです。

「心で見なければ、ものごとはよく見えないよ。大切なことは、目に見えないんだよ。」


ディーンも、何回も、心で、呟いていたのかも
しれませんね。

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