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遺書③ 20代でがんになった 投薬2

絶望の果てに答えがなくても まだ遠くを目指す 明日がやってくる それを知っているからまたこの手を伸ばす (シーガル/a flood of circle) 2020年3月30日 抗がん剤の副作用の影響か、身体がだるくて重い時が増えてきた。浮腫みも日々酷くなっていった。 またリュープリンの副作用でホットフラッシュが起こることもあり、急に暑く感じたり動悸や息切れが起こりしんどかった。 3年くらい通い続けていたジムも休会した。筋トレやランニングをできるコンディションではなくなって

    • 遺書② 20代でがんになった 投薬前半

      僕の書いたシナリオはこうだ 「きっと成功するはずなんだ」 変わらない毎日はごめんなんて君と作戦会議したよな (衛星十七号/ポップしなないで) 2020年2月4日 定時後に部長達を呼び出した。 さすがに休みが多かったので簡単に事情は説明していたが、今後の方針が定まったので改めてお話しした。 乳がんであること、これから定期的に通院すること、手術と放射線治療の時は休職せざるをえないことを説明した。 かける言葉も見当たらないようだった。 「投薬しながらも働けるらしいので、で

      • 遺書① 20代でがんになった 発覚

        最期くらい、自己顕示欲を思う存分に発揮したい。 読んでほしい特定の人はいない。 私を知っている、全ての人へ。 多くの人のおかげでここまで生きれました。ありがとう。 2019年12月19日 その日は大学時代の先輩と久々に飲みに行く予定で、なんとなく気合を入れいつもは使わない盛れるブラジャーを身に着けようと思った。 出社直前、装着して胸を寄せた時に違和感があった。 左胸の内側にしこりがある。 よく聞く話だ。乳がんは胸かリンパにしこりができる。セルフチェックで気付ける。何

      遺書③ 20代でがんになった 投薬2