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行動記録#1─古着屋(陰キャ向け古着屋完全攻略マニュアル)

青空一つない曇り空、良い天気ですね。私のような人間には行動しやすいです。
こんにちは。芋虫陰キャことお豆腐モリモリ大好き君です。
よければ自己紹介も見てみてください。
https://note.com/light_eel1/n/n52b753fe1ec3

今日は古着屋に行ってきたので、行動記録を残します。

なぜ行こうと思ったのか

私、ここまでジメジメしている割にはお洋服が好きなのです。
素裸の状態では救いようのない人間でも、自分の好きな布に体を通すだけで、今日も呼吸をする気になれる、そのためお洋服が好きなんですよね。
実質プリキュアみたいなものです。(ヤッターマンでも可)

そうはいってもTwitterで独り言をつぶやくようにブランド品を買うことなどできません。私の懐にも冬が訪れ、お財布も冬眠状態です。とても吟味しなければならない状態です。

さて、古着屋ですが、私はテーラードを狙っていました。最近は、ちょっとおじさんおばさん臭いアイテムやシルエットをシックでモダンなお色で雰囲気を出す、といった気分なのです。
また私の特徴として、普段から1ミリも余裕のない人間ですから、テーラードをまとって余裕綽々の紳士ぶりたいという理由もありますね。

お店の選び方

この世の中には無数の古着屋さんが存在します。その中から選ぶ際には、一切の油断もしてはいけません。

まず前提として、古着屋という、狭くて、チルくて、エモくて、ぴえんで、ぱおんなお店に行くわけですから、対話は避けられません。
店員と対話をする覚悟が、古着屋巡りには必要です。

その上で、お店を選んだ基準はいくつかありました。
・お店のInstagramに店員が話している動画やリールがあること。
・店構えが木目調やダークな雰囲気ではないこと。
・アイテム数が多すぎないこと。
・近くに人通りが多い通りがあること。
これらが条件ですね。
対話が前提になっている以上、相手の声や顔、話し方は事前にチェックするべきです。ある程度自己紹介や探しているものを伝えるイメージトレーニングを重ねて、実践に臨みます。
また、店構えが木目調やダークな雰囲気であると、店内で人体改造をされ、店を出るころには目が絶妙に隠れるバケットハットを被ったゾンビにされてしまうでしょう。グランジ系やミリタリー系がお好きな方は魔除けの塩を持参することを推奨します。
アイテム数に関しては、多くなればなるほどお店で探す時間が増えます。そうすると古着屋が陰属性人間にだけ向ける毒性のある煙を過剰摂取してしまう恐れがあります。アイテム数が多いお店は抗体が作られたのを確認してからがおすすめです。
近くに人通りの多い通りがあると何がよいのか、それはもし対話が上手くいかなかった場合、すぐに逃げることができ、人混みに紛れることで追手を煙に巻くことができます。避難経路の確認は必須ということです。

下準備もできたところで、実際に向かっていきます。

入店

ちょっと古びたビルにお店を構える古着屋にお邪魔してきました。
店内は白を基調としたモダンな雰囲気。ディスプレイには一生かけても着る勇気がでないような派手はお洋服が目立ちますが、総アイテム数のうちほとんどがほんのりデザインの効いたベーシックアイテム。お目当てのテーラードが見つかりそうです。

そこに待ち構えるのはオーラで固定ダメージを与えてくるほどイケている店員2名。以前の私であれば失神していたが、事前にInstagramの動画で話し方の雰囲気をつかんでいるため大丈夫でした。

ここに至るまで、ドアをゆっくり開けて5秒以内です。戦いは入店時のスマートさからすでに始まっているので細心の注意を払いましょう。


対話

やはり向こうから話しかけてくれました。
初めての入店であることは恥ずかしがらずに言います。そしてあえて見せた隙に突っ込んでくる攻撃に適切に対応することで流れを相手に渡しません。

店員A「以前いらっしゃったことはありましたっけ?」
私「いや初めてです。というか古着屋自体が初めてで、、」
A「あそうでしたか。どこで知っていただいたんですか、、?」
私「Instagramのおすすめに出てきて、、ハイ、、」
(↑嘘。ちゃんと念入りに調べました。偶然を装っていますが必然です。)
A「あそうなんですね!いやありがとうございますー!」
私「アッ、いえいえ、、、(はにかむ)」
A「なんか探してるものとかあるんすか?」
私「テーラードを着たい気分でして、、、」
A「であればこれはいかがですかね?あ荷物預かりますよー」

どうでしょう、完璧な入りではないですか?
これはこの後、店員がアイテムの説明をしてくれるため、相槌を打ちながら3回に一回は店員の言ったことを言い換えて、「確かに~でいいですね」構文で乗り切ることができます。

このまま行くとスムーズに買い物がいけそうですが、古着屋ならでは(であろう)トラブルが発生した、、、


不確実性

鏡の前で試着をしたのち、
A「こちらのシャツとも相性がいいので着てみてはいかがですか?」
A「お貸ししますよ」
私「あっお願いしたいです」
A「今試着室使ってるんでちょっと待っててくださいね」

やはり一筋縄ではいきませんでした。他にもお客さんはいるのでこういうこともしばしばあるのでしょう。それに加えて試着室を使用していたお客さんはとても迷っていたので、私はその時間必然的に店員と対話をしなければなりません。この対話はフリートークであるため、通常の取引トークのような定型文はありません。勝負はここで分かれます。

店員Aは他のお客さんの対応に移り、店員Bとフリートークが始まりました。
聞かれたことを順番に記していきます。
・普段は何を?ー大学生です。今年で3年になります。
・どちらの大学で?ー○○ですね。
・学部は?ー△△です。
・今一番楽しい時期ですよね?笑ーまぁっそうですねハイ笑
・僕1個上なんですよーあっそうなんですね
・今は単位とれさえすればとても楽しいからね!単位は大丈夫?
  ー全然余裕です。(GPAが3.8であることを自慢するのは我慢しました)
・それはよかった。ならあとはほとんど就職に悩めばいいだけだね
  ー本当にそれですよね。就職厳しいので不安です。
(ここで自分の就職の話をしてしまう。不安です、だけで留めておくべきでした。)
・いや僕の友達にもインターンとか行った奴いて、、
(よかった文章長めに対して長めで返してくれました。救われました。)

ここで試着室が開いたのでフリートークが終了になりました。峠を越えたわけですよね。
この後は試着したアイテムに関して、1個ずつ店員と私でお洋服をほめるフェーズに入り、店員Bさんがどんなアイテムと合わせやすいかを提案してくれました。提案に対しては、なるほど、的な相槌を言い換えることで乗り切ることができます。


購入と退店

かなり気に入ったので購入に踏み切りました。諭吉が3枚が別れを告げ、冬の風に乗って消えていきました。さみしいです。また会えますかね、、?

退店の際も念のため油断はしないようにしましょう。店員にありがとうございましたと言われるので返答を送り、ソフトにお店の扉を閉めることでスマートさを忘れず退店ができました。


まとめ

古着屋マニュアルになっていましたでしょうか?
古着屋は量販店とはことなり、対話が前提になります。ここを制することができたのならば、満足度が高まるのだと思います。

ざっくりまとめます。
・準備ー店の下調べ
・入店ースマートな入店と取引定型トーク
・試着待ちのフリートーク
・スマートな退店
この手順さえ分かっていれば、途中でパニックを起こさずに済みます。
大事なのはシミュレーションです。全体図さえつかめていれば幾分か落ち着くと思います。

最後に、芋虫お豆腐君を受け入れてくださった店員さんに感謝申し上げます。ありがとうございました。

冗長になりましたが、以上で終わります。

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