【介護日記】#16  父の介護と認知症:長い夜を越えて

私は59歳の男性で、父の介護を約7~8年間行いました。当時、父は80歳で特定の難病にかかっており、治療中に次第に認知症が進行しました。それはまさに地獄のような時間でした。

私が父の介護を始めた当初、父は自分の力で動くことができましたが、認知症の進行と共にだんだんと自由に動くことが困難になりました。そのため、家の中や外に手すりやスロープを設置し、転倒防止に努めました。

また、介護保険を申請するために自治体の包括センター(福祉関係)を訪れ、必要な書類を取り寄せました。これらの努力により、デイサービスを利用することができ、介護一辺倒から少し生活時間に余裕ができました。しかし、父が寝てくれないことで寝不足になるなど、新たな課題も生じました。

一番苦労したのは、父が夜間に眠ることがなく、常に介護が必要だったことです。この経験から、一人で介護を行うことの難しさを痛感しました。介護は生活時間を大きく割くものであり、病気になる可能性も高まります。

私が感じた後悔は、早期に公的サービスを活用しなかったことです。私の教訓として、これから介護を始める人に伝えたいことは、介護を一人で抱え込むことの危険性です。一人で介護を行うと、非常に大きな負担がかかります。

介護される側は何も分かっていないことが多く、それに振り回されることは当然です。しかし、それを理解し、一人で全てを背負おうとするのではなく、公的サービスを積極的に活用することが大切だと思います。これが私の経験から得た大切な教訓です。

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