【介護日記】#7 祖母の認知症介護に付いて

私の祖母が脳出血で倒れたのは、私がまだ子供の頃でした。それは突如として訪れた嵐のようで、祖母の右半身に麻痺が残り、介護が必要となりました。当初、祖母は杖や手すりに頼って、何とか生活していました。しかし、次第に認知症の症状が現れ始め、日常生活のさまざまな部分で私たち家族の助けが必要になりました。祖母は自立心の強い人で、私たちが手伝おうとすると、拒絶反応を示しました。

時が過ぎるにつれ、祖母の認知症は進行し、「お金がない」、「お金を誰かに盗まれた」という被害妄想が増え、家族全員にとってのストレス源となりました。その状況は心身ともに消耗するものでした。

その厳しい状況の中、私たち家族を支えてくれたのは、近所の人々(小さな集落なのでほぼ親戚)でした。近所の方々には、祖母と話しをしてくれたり、お茶を飲みに来てくれたりして、私たちを助けてくれました。また、病院から紹介されたケアマネージャーは、私たちの状況を理解し、適切なアドバイスをしてくれました。

祖母が寝たきりになってからは、ケアマネージャーの紹介で介護施設に入所し、そこで祖母は余生を過ごしました。私たちは近所の人々やケアマネージャーなど、多くの人々に支えられたことを強く感じています。

介護の経験から、私が学んだことは、問題を一人で抱え込むのではなく、早期に専門家に相談することの重要性です。現在では、デイサービスやショートステイなどの施設も増えており、行政のサービスも利用できます。これらの情報を得て、介護の負担を軽減することが、介護者だけでなく、介護される側を精神的にも楽にするための鍵だと感じています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?