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『変人のサラダボウル』一巻読了。もう泣いちゃう。

 noteから消息を絶って半年以上が経ち、ふと「復帰しよう」と思い立つ。
 
 さて問題発生。一体何を書けばよいのか。
 その要領をきれいさっぱり忘れてしまいました。やっぱりマメに書かないとダメですね。

 なんとなく読書感想文的なことを書いていたような気がするんですが、最近読んでいたものと言えば、近世の滑稽本中心の大学のテキストばっかり。そんな感想文、誰が読みたがるんや。(え、需要ある?)

 迫る原稿の締切、白紙のレポート、進まない課題。そして今週末のイベントのセトリも完成してない。

 追い詰められてもあまり頑張らないで有名な私が取った選択は、必然も必然、現実逃避でございます。

 と、いう訳で今回から心機一転。今までのことは全部忘れて、ミーハーな感じでやってみましょう。

 現在、アニメも絶賛放映中のため、最近知ったという人も多いことでしょう。ええ。

 ちなみに私もその一人です。ミーハーでしょう?
 
 著者は平坂読さん、イラストはカントクさんです。
 
 かたや、数年前まで続いていたラノベ全盛期に数々のヒット作を叩き出した超有名作家。
 かたや、ラノベの挿絵に始まり、現在はブルーアーカイブなどの様々なソシャゲで引っ張りだこの超人気絵師。

 言わずと知れた『妹さえいればいい。』の究極タッグです。

 こんな伝説の再来のような小説が面白くない訳がない! 今すぐに買って読もう、と……………………

 言いたかったところなのですが、実はそう簡単に読み始めたわけではなかったのです。
 
 なにせ最後にライトノベルを読了したのは高校二年生の夏。もう三年以上も前のことです。

 別にラノベを毛嫌いしたり、読まず嫌いを拗らせていたのではありません。ただ、ラブコメを無性にむず痒く感じるようになったり、ご都合主義な異世界転生にツッこまずにはいられなくなったり。

 勿論、高校二年以降もライトノベルを手に取ったことはありました。しかし、その全てにおいて最後まで読み切ることができなかったのです。

 しょうもない成長を遂げてしまった私は、正直今回も心配でした。もしかしたら読み切ることができないんじゃないか、と。

 でも、アニメで観たキャラは可愛かったし、OPは和ぬかさんが歌ってるし…………。
 とりあえず一巻だけでも手に取ってみようか。


https://www.shogakukan.co.jp/books/09453038

 あれから私も大学生になり、経済力もラノベ一冊が大打撃だった高校生の当時とは違う。今年は節約を心掛けているとはいえ、本一冊くらいであれば大したダメージは残りません。

 恐る恐る一巻を手に取る私。

 結果。

  1.  一巻読後二日目に残り全巻購入

  2.  最新刊6巻迄5日で読了

  3.  総額4000円OVER

 節約とは一体何だったのか。まさか、大学もあるというのに一週間足らずで最新刊まで読み切ったことに、心配していた私が一番驚いています。(加えて、緊急の出費にお財布にもしっかり爪痕を残していきました。)

 こんなにラノベの没頭して読み耽ったのは本当に久しぶりです。懐かしいなぁ、この充実感と読み切った後の得も言われぬ喪失感。
 すでに7巻が楽しみでしょうがない。

 と言うか、ここのタイトルも詐欺です。
 一巻どころじゃありません。全巻読み終わってます。

 まあ、ここはタイトル通りに一巻の内容に基づいて行きましょう。
 これまたタイトルに書かれている【泣いちゃう。】も全巻読んだ後の私の心情なので、正直現段階では関係ありません。伏線とでも思って。お願い。

 今回はなるべく客観的に書けるように気を付けます。

 上記に公式へのリンクは貼ってありますが、まずは簡単なあらすじをば。

 自身の祖国がクーデターによって壊滅状態の皇女、サラ・ダ・オディンとその忠臣、リヴィア・ド・ウーディス。
 新政府軍に着実に追い詰められ、ついに背水の陣となった二人は未知の方法でその場から離脱することに。忠臣リヴィアはサラが逃げる時間を稼ぐため単身新政府軍に立ちはだかる。(生きてるよ)
 一方サラは城の最深部に存在する〈門〉へ飛び降りる。そしてなんとその先は……………………

 なんと岐阜県上空、貧乏私立探偵、鏑矢惣助の頭上であった。
 突然の出来事に当然混乱する惣助に、意外と落ち着いているサラ。今後探偵業務の相棒となる二人の出会いはこんな感じである。

 そしてしばらくして、忠臣リヴィアも主、サラの後を追い〈門〉へと飛び込む。
 しかし、リヴィアはサラのように初めから現代日本に馴染むことはできず……………なんとホームレスへと身をやつすこととなる。
 異世界では皇族直属の騎士であったというのに、何という落ちぶれようだろうか。

 サラ、惣助、リヴィア。三人の主人公が時を同じくして現代の岐阜に集う。彼らを取り巻く人々を巻き込んで、珍妙奇天烈な群像喜劇が展開される。

 あらすじはこんなところでいいでしょう。
 一巻の総合的な印象としては、「超安定」です。
 誤解の内容にあらかじめ言っておくと、これは平凡と批判しているのではありません。
 これは私の好みの問題が大きいのですが、やはりライトノベルというジャンルの一巻目はオリジナリティを出しつつも、奇抜方面に走りすぎず収める作品の方が入り込みやすいように感じます。
 やはり初っ端から飛ばしすぎると置いてけぼりになってしまいますからね。
 世界観の構築を安定して行い、サラと惣助の日常を描きつつ、この「変サラ」の特異性をサラやリヴィアの人物描写から周囲へ波及させるように溶かし込む。
 先にも言った通り、私はもう全巻読んでしまっているので知っているのですが、「変サラ」の変人性、異常性は2巻以降で順調にエンジンフル回転を始めます。
 なんてったって、ラノベ史上初パチンコを打つために髪を切るヒロインが誕生するんですからね。
 
 ラブコメ鈍感主人公特有のむず痒さも無ければ、異世界物名物の超ご都合主義展開も惣助始め、周囲の大人たちがちゃんとツッこんでくれるのも、私がのめりこんで読むことのできた要因かもしれません。(あくまで個人的な以下略)

 「昔はラノベ読んでたけど、最近は疎遠になっちゃったな……」
 「ラブコメとかはちょっと難易度高いんだよねー」
 「とにかく笑える爽快感抜群なのが読みたい!」

 と言った方々にぜひおすすめしたい作品です!

 …………と、ちょっと書きすぎてしまいましたね。なにせ久しぶりだったもので。
 
 次回以降は、考察やキャラクターの魅力など詳しい部分を更に紹介出来たらと思います。(私の押しは圧倒的リヴィアです。彼女は超かわいく、超純粋に転生した両津勘吉です。)

 ここまで読んでいただきありがとうございました!

 

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