過去から未来へ
お友達が手紙の話をしていたので、
僕もなんか手紙ネタないかなー。
と目を閉じて過去に戻って考えてみた。
あっ!あった。あったぞー!
ちょうどいいネタが。
さぁ書いてみよう。
文章書くときって、みなさん、文体とか意識するんだよなー。
文体だっけ?まぁまぁ、要するに、どういう感じで書くのか、ちょっと固めに書くのか、普段の喋り方のように書くのか、方言っぽく書くのか。
自分が普段しゃべってるように書くのがむずかしいんだよなー。
「だよなー」とか言わんし。
僕は関西在住やから関西弁にちょっと標準語が混じったような喋り方をするんよ。
んー。
まっそんな感じで、とりあえず書こうか。
あれは、たしか小学5年生ぐらいだったか。
僕は4年生からサッカー部に入っており、自慢じゃないけど、めっちゃサッカーが上手かった。
担任の先生からも君は、将来必ずプロのサッカー選手になるよ。楽しみです。
と言われたな。
放課後にみんなに今からサッカーやるけど、残るヤツいるかー?って聞くと、男子も女子も、隣りのクラスのヤツまで、集まってくる。
ちょうど、サッカーのJリーグがあって、みんな、どこのチームが好きとか、どの選手が好きとか、毎日会話で盛り上がっていた。
ある休み時間が終わって、チャイムが鳴り、僕は自分の席に着こうとした。
すると、机の上に手紙っぽい白い小さな封筒が置いてあった……。
僕は急いで教科書を机の上に置き、その手紙を持って、じーっと見つめた。
「なんだろうコレ?手紙かな」
ビリビリビリー。
なんと僕はその手紙を封筒ごと、ビリビリと破ってしまったのだ。
その後何事もなかったかのように、授業を受けて、帰宅した。
時は経ち、
高校2年の頃、まわりの友達はどんどん彼氏、彼女ができて、僕は焦っていた。
「どーしよう、このままじゃ、ヤバいぞ」
友達がなんか手紙をもらったと自慢してきた。
そのときに、ふと思い出した。
そーいえば、あの小学生のときに、机の上に置いてあった手紙は何だったんだろう。
あのときは確か、中身は見ないでそのまま破って捨ててしまったしなー。
あーもしかして、ラブレターだったのかな、めっちゃ気になるし。
そんな僕は彼女ができないから、手紙をもらった友達が羨ましく見えて、しかも過去の手紙が気になっているという、なんともダサい。
…
人生、過去には戻れない。
あのとき、こうしとけばよかったなーと思っても、もう遅い。
人間関係でよくあるのが、あのひとこと、言わなければ、こんなことには、ならなかったのにーとか。
職場で上司に向かって言ったこと、または部下に言ったこと。
もしくは家庭で、妻に言ったこと。夫に言ったこと。
友達に言ったこと。
みんな過去に戻れるのなら、あの場面から、もう一度やり直したいと思っている。
あのとき、あぁ言っておけば、もっとうまくいったんじゃないか。
でも、
それはムリだ。
その前に聞くが、やり直したら、うまくいくと思ってるの?
そんなに人生甘くないからね。
あなたの言葉は、届かない。届かないよ。
人は、過去には、戻れない。
そんなことはわかってる。
だけど、もし戻れたらって考えてしまう……。
その都度、涙が溢れそうなときもあるさ、
その涙にはどんな価値があるのだろう。
涙は人の感情とともに存在するもので、うれしくて泣くときもあれば、悲しくて泣くときもある。
そんな涙を流しながら、過去のことを考えてしまうときもある。
小学生のときに机の上に置いてあった手紙。
あの手紙の中身は、きっと僕の未来の様子が書かれていたんだと思う。
そう思うことにしよう。
しっかり前を向いて、未来を作っていこう。
過去ばかり見てたって、また同じ失敗するから。それよりも、新しいことに挑戦して、失敗した方が自分の未来に繋がる気がした。
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