ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン
とってもお久しぶりです。
こんなにサボっていた間も、いいねしてくれた方ありがとございます。感無量です。
さてさて、シャンタルアケルマン映画祭2023の催しにて
『ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン』観てきました〜
📍日仏学院にて上映
ポスターにある通り、「史上最高の映画」ベストワンに選ばれた傑作。
元々映画自体は知っていて観たいな〜と思っていたのですが、監督に関する知識などがあまり無かったので…パンフレットも購入。
映画は何と脅威の198分。トイレを心配されているお爺様がいた…いや私も大丈夫かな?とやや不安…
主役のジャンヌが過ごす日々を撮り続ける映画。
息子と二人暮らし、毎日が同じ事の繰り返しで生きる"主婦の労働"。
そんな毎日の中にしれっと入り込む売春も、彼女からすればそれはただの"ルーティン"にすぎないから。
何も語られない彼女の表情からはどこか生きている意味は何か?と問われる。
毎日がルーティンで、ルーティンがあるからこその毎日ー
これはもう人間共通と言うか、哲学的な所に入り込みそう。
ただ彼女を見つめる視点(カメラ)は微妙ではあるが、配置がずれたり、カメラ位置が変わったり明るさ(朝か夜か、ジャンヌが電気を付けるか付けないか)で同じ部屋でもやや違った印象を受ける。
それだけでもうルーティン化された毎日は少し違って見えた。
終盤が訪れるにつれて、やや遅い足並みで…着ていた服のボタンが外れる、コーヒーの味に違和感を覚える
そんな少し不吉とも取れるような微妙な崩れが、ラストの展開を迎える。
この映画を撮影した当時のアケルマン監督が今の自分と同じ歳だと知って驚きました。
とにかく内容を前もって把握しておくだとか、映画の時間が長いだとかは置いておいて、、、少しでも気にっている方は今すぐに観ることを先にオススメしたいです。
機会を狙って他の作品も観たい所です…!
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