見出し画像

【映画#21】「処刑教室」『パレード』より

こんにちは、三太です。
8月に入りました。
ということは、夏休みももう10日が過ぎたということですよね。
早いです。
なかなか気軽にどこかにお出かけという状況ではないですが、日々楽しいことを見つけて過ごしていきたいです。

では、今日は『パレード』に出てきた映画、「処刑教室」を見ていきます。
『パレード』内に出てくる映画26作中の14作目です。
実は前回紹介した「ブルーベルベット」との間には「テルマ&ルイーズ」と「わらの犬」という作品が出てきます。
「テルマ&ルイーズ」は既出です。

「わらの犬」は借りることができませんでした。
DVDを注文したのですが、そちらはリメイク版で、「違うやつやん!」となりました。
また、何らかの形で見られたら紹介します。
では「処刑教室」に行きたいと思います。

基本情報

監督:マーク・L・レスター
出演者:ノリス(ペリー・キング)
    コリガン(ロディ・マクドウォール)
    ステッグマン(ティモシー・ヴァン・パタン)
上映時間:1時間38分
公開:1982年

あらすじ

リンカーン高校という荒れた学校が舞台です。
そこに音楽教師として、ノリス先生が着任するところから話は始まります。
ノリス先生は早速この学校を牛耳るヤンキーグループに目を付けられ、そこから戦いの日々が始まります。
その影響は学校の中だけでなく、ノリスの家庭生活へも及びます。
そんな中、学校で転落死が起きます。
ノリスはヤンキーグループ達の仕業だと考え、追及を強めます。
生物教師コリンズなども含め、生徒との応酬はお互いに悪化の一途を辿ります。

設定

学園もの

感想

いわゆる学園ものの映画でした。
けれど、これまで自分が見てきた学園ものとは少し毛色が違いました。
救いがないのです。
生徒に対して話せばわかる、という考えがあまりなく、悪いことはどんどん増殖していき、とどまるところを知りません。
そう、行きつくところまで行きついてしまうのです。(『ルーキーズ』みたいに更生していく感じはありません)
だから、学校の話ではあるのですが、そのスケール感からいうと、社会での話かなと錯覚するほどでした。
途中のシーンでヤンキーグループのリーダー、ステッグマンがピアノを弾くシーンがあります。
ここは彼らが変われるポイントじゃなかったのかなと思いました。
音楽教師が音楽で不良を更生していくというストーリーもありそうな気がします。
ただ、もちろんこの話はそんな話ではなく、教師一人での力の限界を思わされます。
なぜタイトルが処刑教室なのか、なぜノリスは音楽教師なのか、最後まで見終わったあと、よくわかりました。

ヤンキーのピアノ滑らか夏の果て

その他

ウィキペディアより
→カナダのアクション映画。
クラスオブ1999/処刑教室2」という続編がある。
アーサーという不良グループに目を付けられる優しい生徒役をマイケル・J・フォックスがしている

『パレード』内の「処刑教室」登場シーン

そして、そのビデオテープには、私が知っている限りの映画に出てくるレイプシーンが録画されている。ちょうど『ニュー・シネマ・パラダイス』という映画のラストで主人公が観る、キスシーンばかりを繋ぎ合わせたフィルムのように、何十という映画のレイプシーンばかりが、このSONYの120分テープにはまとめられている。『告発の行方』ではジョディ・フォスターがピンボールマシンの上で犯される。『時計じかけのオレンジ』では「雨に唄えば」のリズムに乗って女が犯される。『ブルックリン最終出口』『ブルーベルベット』『テルマ&ルイーズ』どの女も「お願い、やめてえ」と泣き喚く。『わらの犬』『処刑教室』男が復讐劇のヒーローを演じるためにも女は犯される。グリナウェイの『ベイビー・オブ・マコン』ベルイマンの『処女の泉』。吐き気がするほど、次々と女たちが犯されていく。他のシーンは一切ない。ただ、レイプシーンだけが延々と続く。

『パレード』(p.153)

前回紹介した「ブルーベルベット」の引用の続きになります。
ノリスの妻が生徒たちに犯されてしまいます。

吉田修一作品とのつながり

今回の作品にはどのようなつながりがあるかはわかりませんでした。


以上で、「処刑教室」については終わります。

それでは、読んでいただき、ありがとうございました。

画像の出典:映画ドットコム「処刑教室」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?