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失敗の本質 



失敗の本質

まとめ
・日本が太平洋戦争において各所で組織として失敗を犯したのは日清・日露の成功体験に基づく戦略+構造や管理システムなどの組織特性を自己変革できなかったことに一因がある。(環境や資源は大きく変化があるにも関わらず)
・自己革新できる組織には
①組織としての不均衡(抜擢による権力構造の均衡破壊)
②ある程度の分権による小組織の自立性の担保
③学習と学習棄却の両立
④①-③を実現しつつ協働するための統合的価値の共有
がある
・環境適応の分析枠組み




曖昧な戦略目的
・日本はグランドストラテジー(戦争のゴール)が不明瞭であった。
そのことが要因となり各フェーズで現場と本部で作戦の目的の食い違いが発生

短期決戦の戦略志向
・防御、情報、補給オペレーションへの関心の低さ

主観的で帰納的な戦略策定
・客観的事実の尊重とその行為の結果のフィードバックといっぱんぎ頻繁におこなわれる場合にて帰納法は有効
・組織の中に論理的な議論ができる制度と風土がなかった



自己革新組織
・不均衡の創造
客観的環境を再構成あるいは演出するリーダーの洞察力、異質な情報知識の交流、ヒトの抜擢など権力構造の絶えざる均衡破壊がカギ
・自立性の確保
それぞれの組織単位に適切に権限を渡し組織の中に揺らぎを作る。そして適切な信賞必罰の制度を設計する
・創造的破壊による突出
突然変異のような突発的な変化
・異端偶然との共存
・知識の淘汰と蓄積
・統合的価値の共有

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