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#歌舞伎

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歌舞伎の観劇感想、歌舞伎DVDの感想をまとめました
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記事一覧

目が喜ぶ『神田祭』と『於久松色読販』 2024年 四月大歌舞伎 夜の部

四月、歌舞伎座の夜の部を観てきました。 いやあ、眼福、眼福。 『於染久松色読販』 玉三郎…

ききょう
2週間前
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【ちょっと予習】歌舞伎『伽羅先代萩』

『伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)』、通称《先代萩》。 1660年の奥州仙台藩伊達家で起き…

ききょう
3週間前

2024年 四月大歌舞伎 歌舞伎座昼の部

2024年4月、昼の部は組み合わせが興味深い。 継子、異母兄弟、嫁姑という距離を超えて、互い…

ききょう
1か月前
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【読書感想】歌舞伎と日本人(中村義裕)

歌舞伎がすごい、歌舞伎が好き、歌舞伎って面白い!的な書籍ではない。 演劇評論家、日本文化…

ききょう
1か月前
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オンデマンド放送がないのが残念! WOWOW コクーン歌舞伎『夏祭浪花鑑』

*この記事は2023年11月にAmebloに投稿したものを加筆修正しています。 これ、すごいので機会…

ききょう
1か月前
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【ちょっと予習】歌舞伎『夏祭浪花鑑』

2024年4月、歌舞伎座の昼の部。『夏祭浪花鑑』が上演されますね。 劇場へ行かれる方も、配信を…

ききょう
1か月前

猿若祭 二月大歌舞伎 昼の部『籠釣瓶花街酔醒』

さすが中村屋。 『籠釣瓶花街酔醒』中村屋兄弟の、次郎左衛門と八ツ橋。 どちらも本当に良かった。 仲之町見初の場は、先に七越(芝のぶ)が上手から出て舞台を通ってゆき、次に九重(児太郎)が花道から出て通ってゆく。 七之助の八ツ橋は、最後に登場する。 登場した瞬間から、視線は釘付け。 先の2人と明らかに違う、スコーーーーンと突き抜けた、清々しいほど桁違いのオーラ。 これは確かに、疑いもない、吉原仲之町を背負う、巷で評判の八ツ橋。 佐野次郎左衛門(勘九郎)も、魂を持ってかれ

猿若祭 二月大歌舞伎 昼の部『新版歌祭文』、『釣女』

*画像は2階ロビーのパネルより 歌舞伎座、2月昼の部を観てきました。 感想が長くなったため…

ききょう
2か月前
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DVD 『第七回 研の會』は〈買い〉だと思う

2024年の1月、尾上右近の『京鹿子娘道成寺』をもう一度観たかったけれど叶わなかった。 同じで…

ききょう
3か月前
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『新春浅草歌舞伎 第1部』 歌舞伎オンデマンド 2024年1月

『本朝廿四孝』 十種香 中村米吉(中村歌六の長男)の八重垣姫。 中村橋之助が、花作りの蓑…

ききょう
3か月前
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壽 初春大歌舞伎 夜の部『京鹿子娘道成寺』(白拍子花子:尾上右近)

*タイトル画像は、CD『7代目芳村伊十郎 長唄全集1』のCD歌詞カード。字の美しさ、ずっと眺…

ききょう
3か月前
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壽 初春大歌舞伎 夜の部『京鹿子娘道成寺』(白拍子花子:中村壱太郎)

*この記事は2024年1月にamebloに投稿したものです。 歌舞伎座の2024年1月、まずは中村壱太郎…

ききょう
4か月前
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感想(Hulu)新作歌舞伎「流白浪燦星」

劇場へ行けなかったので、Huluの中継と見逃し配信で鑑賞。 *内容に触れています 完成度の高…

ききょう
4か月前
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團菊祭五月大歌舞伎 夜の部『梅雨小袖昔八丈』髪結新三(感想)

*この文章は2023年6月にAmebloで投稿したものを加筆修正しています 歌舞伎座が新しくなって、初めて行った。観劇も実に10年ぶり。 歌舞伎座は、思ったほど中は変わってなかった。 三階A席はやっぱり足元も両脇も狭くて、急勾配で階段でつまづいたら階下へ落ちてしまいそうな怖さ。 さてさて。 河竹黙阿弥作・『梅雨小袖昔八丈』。通称、髪結新三。 江戸の町人の暮らし、文化が感じられる演目だ。 目当ては、もちろん尾上菊之助の新三。 髪結新三で観た記憶があるのは菊五郎と、勘三郎