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初めての転職~身の程知らずのキャリアアップ~

私は過去に2回転職しており、現職で3社目となります。自己紹介でも述べた通り、最初の転職で業界最大手へのキャリアアップを果たしました(結果的にすぐ辞めるのですが)。今回は、そのきっかけや反省点を振り返ります。

転職に至った経緯

新卒で入社した会社は、中堅クラスの上場メーカーで、いわゆるホワイト企業でした。仕事内容も割と自分のスキルとあっていましたし、上司や同僚との人間関係も良好な上に残業・休出もほとんどなく、今思えばこれ以上ない理想的な職場でした。
ただ、とある事業の存続が非常に厳しい状態となり、私の所属していた部署でも退職者が続出して将来的に不安を覚えたこと、緩すぎる職場でスキルアップできない危機感を募らせたことが転職のきっかけです。前者はともかく、後者に関しては身の程知らずだったと今となっては思います。
そこで転職活動を開始したところ、割とすぐに同業の最大手メーカーに内定が出て、図らずとも給料も大幅にアップするチャンスができたため、7年間勤めた会社をアッサリと出ていくことにしました。

直面した現実

転職先は同業メーカーではありましたが、職種や商材が異なることもあり、前職で培った経験がほとんど活かされないことに入ってから気づきました。とはいっても、新卒とは違って即戦力としての働きが求められますし、周りの生え抜きの社員は優秀な人ばかりな中、うまく立ち回ることができず自分の無力さを痛感しました。前職ではそれなりに評価されていましたが、私は井の中の蛙だったようです。
最初はスキルアップのチャンスと前向きにとらえて頑張っていこうとしましたが、カルチャーや仕事の向き不向きはあるものでモチベーションが失われていくのに時間はかからなかったです。仕事ができないと職場での立場も厳しいものになり、上司とも全く合わずにストレスがたまる一方でした。唯一の楽しみは給与明細の数字をみることだけで、入社3か月後には職務経歴書を書き直している自分がいました。

結局1年で再転職

転職して半年が経つ頃には、この会社で長年働くのは絶対に無理だと感じ、「いつ辞めるか」ということに意識が向いていました。短気離職がマズいというのは分かっていましたが、このまま続けると近いうちに心身ともに病んでしまうと感じたため、結局勤続1年で再転職しました。初めての転職での反省を生かした、2回目の転職の詳細はまた別途記事にします。

別に後悔はしていない

このような失敗をしたのは、根拠のない不安から自分と向き合わずに、軸が定まらないまま転職してしまったことに尽きると思います。自己分析って案外バカにできないものです。私は嫌なことは極力避けて楽して生きたい人間なのに、周りに流され本来の志向と異なる選択をしてしまったのです。
結局1社目の会社に居続けた方が良かったんじゃないか?と言われることもありますが、私が所属していた部署は案の定解体されてしまい、あの恵まれた環境で仕事を続けることはどのみち厳しかったと思います。私自身も、この経験を通じて「仕事において何を優先したいか」ということが自分の中で改めて明確になり、自分の生き方を考え直す良い機会になったと今では捉えています。

たわしゅ

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