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春のような温かさがいつもある学校に… でも、いつもそうじゃなくていいからね〜 心の宝物118

🌷「せめあて」できくよ


山に囲まれた小さな学校
朝の会は今日もにぎやかです。秋深まり、学校生活にも慣れた、個性豊かな1年生の教室の明るさは、秋の陽に照り映え、色様々に織りなす紅葉のようです。
定刻が迫ってきますが、担任の先生は何も言わず、静かに子どもたちを見守っています。
たいてい、最初に姿勢を正すのが彼女でした。
「せめあて」を自分に言い聞かせているような、決然とした表情です。

🌷でも、いつもそうじゃなくていいからね


この学校の教育目標は「進んでやる子」でした。
1年生ながら、彼女は、意識してそれに取り組んでいるのではないかと思われるような姿を様々な場面で見せてくれました。
小さな手の指の先に雑巾を巻くようにして、細かな隙間を丁寧に、懸命に拭いています。
運動会で名前をコールされたときの元気な返事で、グラウンド全体の活気が高まりました。

私たちの身の回りでは、いつも時間や人が動いています。その動きに合わせて、私たちの心の中にも、次々といろいろな思いが生まれます。
「したほうがいいけどしたくない」「しないほうがいいけれどしたい」
そうして、たくさんの心の揺れを経験しながら、だんだんと「こんな自分でいたいな」という自分に近づいていく。それが成長するということだと思います。

あなたからは「『そうしたほうがいい』ことにちょうせんするよ」という強い気持ちを感じます。一つ一つは、小さく見えるかもしれないけれど、実はそのときそのときで、とても大きな心の力が必要なこと。その力を惜しまず、出そうとしているあなたを尊敬します。

でも、いつもそうじゃなくていいからね。
できなかった自分に気づくことも、くやしい思いをすることも、きっとあなたの栄養になるよ。

そんな思いで、お伝えしました。

かけがえのないあなたへ。
素敵なきらめきをありがとう。
出会ってくれてありがとう。
生まれてきてくれてありがとう。
どうか、ありのままで。
どうか、幸せで。

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