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春のような温かさがいつもある学校に… 聞き方名人週間2021 〜心の宝物137〜153

🌷聞き方名人週間2021
コロナ機の学校
「話す・聞く」に係る学習習慣の向上を願って、この学校では秋と冬に「話し方名人週間」「聞き方名人週間」という取組が位置づいていました。事前指導の後の一定期間、意識して取り組み、取組後、学級で振り返りつつ、「もっともよい話し方(聞き方)」だったと衆目が一致した人を学級の「名人」と決定し、校長名の小さな賞状で顕彰するというものでした。

この年はこれまでのやり方をじっくり見せてもらいましたが、賞状だけは、それまでの定型文でなく、その子その子に宛てた文言で、私が作成することにしてもらいました。
各学級から1~2名、コメントと共に上がってきたその子の日常の姿も思い浮かべながら、賞状を作成しました。

1年生の彼は、いつもにこにこ。気づきを率直に誰にも伝えます。聞くことが若干お留守になるときもありますが、このときは意識して取り組み、それが仲間に賞賛されました。

5年生の彼女



5年生の彼女は、いつも話し手を見つめ、相づちを打ちながら聞こうとします。彼女の優しさが話し手に真っ直ぐに伝わります。

1年生の彼女



1年生の彼女は、穏やかで控えめですが、掃除でも授業でも、芯の強さが随所に垣間見えます。仲間の発言に優しく拍手する姿が認められました。

1年生の彼



1年生の彼には、この頃、ある苦手があり、それを克服するために目標を決めて努力していました。その思いは、聞く姿勢から周囲にも伝わったのでしょう。

1年生の彼女



1年生の彼女は、面倒見のよい優しい人。穏やかに、その人見てうなずきながら。聞くことで、その人に勇気を届けました。

2年生の彼



2年生の彼は、ことに対して前向きな選択をする人でした。真っ直ぐに向ける視線には、話し手の心に温もりを届ける力がありました。

2年生の彼女



2年生の彼女は、控えめで自己主張をあまりしない人でした。しかし、よいと判断したことをすぐに実行する行動力がありました。それを認められる学級であることをうれしく思いました。

3年生の彼



3年生の彼は、係の仕事等で、決して妥協しない強さを発揮する人でした。司会ならば、最後の一人が注目してはじめて、会を進行する。自身の聞く姿勢も徹していました。

3年生の彼女


3年生の彼女は、うなずきで、声で、話し手にメッセージを届けつつ聞きます。こうした日常で培われた心の力を発揮し、後年全校のリーダーとして活躍することになります。

3年生の彼



3年生の彼は、元気にはきはきと、前進的な声掛けや主張ができる人でした。彼の積極性は、聞き手としての在り方にも生きました。

4年生の彼



4年生の彼は、物静かですが、その行動には一貫して強い意志と心が感じられました。掃除、授業姿勢等、日常のあらゆる場面で表れる心ある言動は、仲間の認めるところでした。

5年生の彼女



5年生の彼女は、何にも真剣に、ひたむきに取り組む人でした。周囲に流されず、自分軸で善悪をきちんと判断し、信念に従って行動する。そんな風情がありました。

5年生の彼



5年生の彼は、クラスのムードメーカーです。賑やかにおしゃべりする彼が、聞くときは一転。話し手に全身で心を向けます。

6年生の彼女



6年生の彼女は、周囲への善意の関心を失わない人でした。穏やかな視線を、その人が語っている間は決して外しません。つながろうとする気持ちが話し手に伝わります。

6年生の彼女



6年生の彼女は、強いリーダーシップのある人でした。困難な局面になればなるほど、最初の一人となって行動する勇気は、話し手に力を届けます。

6年生の彼



6年生の彼は、話し手に瞬時に反応し、意図を大切に聴きます。それは彼が優れたサッカー選手であることと無関係ではありません。チーム同様、学級に安心感を届けます。

6年生の彼



6年生の彼は、周囲を俯瞰的に見る力に優れています。話し手がその場の中心となるように、自身の反応や、仲間への声掛けを調整する力があります。

彼らの姿とそれを支える思いから「聞くから聴く」へ、積極的な行為としての「聴く」という捉え方が全校で共有され始めました。このことも、学校に春のような温かさをもたらす土台となりました。

かけがえのないあなたへ。
素敵なきらめきをありがとう。
出会ってくれてありがとう。
生まれてきてくれてありがとう。
どうか、ありのままで。
どうか、幸せで。

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